びーん、びーん、びーん
と言ってるんだけど
誰も聞いてくれないので
もう一度、
びーん、びーん、びーん
と言うのだ
びーんびーんびーん
ビーンビーンビーン
ビンビンビン
ビン
....
とうとう壊れた
ボクドラえもん
今日は良い日だった
天気も良かった
行きのバスで
最近話してなかった
ナカマと会話出来た
仕事も順調だった
大工さんのそばで
....
「ぼくたちは
一言のことばを交わすたびに
一つずつ忘れていって
ゆうべ見た夢も
ゆうべ交わしたさいごの愛も
あなたを愛したということも
ひとつずつ
じわじわと忘れていって
忘れ ....
残念なのは
黒電話の
権利を持てない
プッシュ回線の我が家であったこと
麹に漬かりすぎた
茄子やらかぶたち
もうすぐ
病人がやってくる
母が苦労したのは
四十後半
わたしは ....
冷、冷、冷、冷、
霊、零、霊、
lay, lay, lay, lay,
霊、零 ....
ねだったのに
私に胸を
見せてくれなかったから
あなたは
クビ です
イカシテるよ
最高だよ
幾らした
何分かかった
イケテルって
言うのか
そうか
これからは
なるべくそう言うよ
綺麗な顔だな
傷一つない
ずいぶん器用に
ここま ....
インターネットがつぶれたらしいで
まじすか、どうなっちゃうんすか、おれたち
やばいよ、めちゃくちゃやばいよ
まじすか、具体的にどうなっちゃうんすか
今、それを考えてる
え ....
この期に及んで何を思う?
することは壱つしかないのに
何を躊躇している?
ただキミはそれをすればいいだけじゃないか?
なぜ早くしないんだ?
みんながキミを急かす
キミもみんなに ....
もしも恋をすることがなかったら
詩を書くこともなかったでしょう
そして人が詩を書く動物でなかったら
恋もまた無味乾燥な代物でしかなかったでしょう
恋をしたから詩を作り
詩を読んだから ....
さよなら
わたしの一日よ
結婚しているので
恋愛もできません
そんな人たちばかりです
ぼろの雑巾になるまで
それが
この国です
僕達はお腹の中にいる頃から何度も
ボブ・ディランに、ジョン・レノンに
何度も包まれてきたというのに
またふりあげてしまったこぶしのその先で
煙が青空に溶けた
失敗とか過ちとかそんなこ ....
「私大変なの。」
「だけど、あなたも大変ね。」と
言うことにします
「お前も大変なんだね。」
「俺もだよ。」と
必ず後につける
なんだかそういうの嫌だから
こうしてぼくの旅は終わった。
始まる前に終わったんだ。
パンツのなかゆくぼくの旅。
ぼくのパンツの中にゃ
広くて深い河が流れてる。
空をみあげりゃ
熱帯性低気圧。
でもね。
始まる前に ....
猫の舌のザラついた感触を思い出してニヤリとする。
猫を触ったことが無い人は、ああ猫舌かと考えただろう。
そう思ってまたニヤリとする。
とまらない泪を,真似たかのように降りしきる雨。
今時,三流ドラマですら使わないであろう言い回しを選ぶ,自らに苦笑した。
だけどほんとう。
笑いがこぼれてしまうくらい,それはあたしの頬を伝 ....
頭がぶっ飛んでしまうくらいに
遥か世界を越えて
愛しさを知った
眩しい真っ青な暴風に巻き込まれ
未熟な翼を拡げたのはいつだっただろうか
今ここから見える
たとえば雲の向こうの光は鮮 ....
生きている間に
夜行列車で
紺色の夜が明けてゆくところを
見てみたい
生きている間に
見られるだろうか
生きている間に
絶対にこれだけはやる
ということ
はやくみつけておこう ....
霧雨の煙の中で
水色の深呼吸をする
その時がくるのがひたひたと
近づいている
ため息に少し似た
小さな呼吸が雨に溶ける
その一瞬が重なって
水色が現れる
霧雨の煙の中で ....
きょうは
やけに電話が鳴り
訪問者が多かった
以前に
外構の見積もりをお願いした人が尋ねてきたとき
早く工事をお願いしたいのだけど
いろいろと
入用があって
それに
今度親がいっ ....
ネパールとインドの国境付近は深い密林に閉ざされている。失われれば二度と手に入らない暗闇をはらんだ命の混沌。それがジョグ・アレースの森だ。かつてサファルの月、南下したモンゴル軍が侵攻したときにも、この森 ....
ふしぎなもので
空っぽに近いほど
人生は
重い
そんなことを遠くの風見鶏がいう。
動物プランクトンの一種に、ブデロイドワムシという半透明の虫みたいな動物がいて、この子たちはとてもすごいのよ。この子たちはね、セックスをしないの。ていうか、メスしかいないからセックスできないのね。それま ....
愉快と不愉快の違いは言葉の上では1文字違いだが、
気持ちの上では雲泥の差となって現れる。
金額に換算したらどのくらいだろう。
感情に換算したら天文学的な相違で、
人を何人殺しても不愉快な感情は ....
ロンドン二階建てバスが
あまりに堂々と通ろうとするから
止めてやりました
乗客も警察も私が異常者だと思うでしょう
私が乗客なら
そう思うかもしれない
聞いてみないと分からない
話さないと ....
自分くらいは
自分を好きでいて
いいよねって
そうすれば
ひとりぼっちじゃないからね
わたしはいつも
わたしといっしょ
あなたに
なんて渡さない
いや、
もう私が書かなくてもねえ
素敵な書き手の方はゴマンといますね
じゃあやめるわ
読むだけにするわ
と思うときは沢山あるですよ
あるですよってどうよ
けど、
そういう時に限ってなん ....
自分が何をしたいのかが分からない…
どこに行き 何をすべきなのか…
ただ自分が何かをしなければいけないこと
ただそれだけははっきりと分かる
ただそれが何なのか…
今はまだ謎の ....
大きな 器にそそがれる 水
たっぷん たっぷんゆられても
どっしり
構えていてくれるから そそがれる
沢山の言葉を 呑みこんだ
器よ
ごらん
きみの映した
雲だよ
寂しい亡骸を一人抱いて
浜辺を歩いて一回忌
君よりも一つ多くの夏を知り
君のいない夏をまた一つ多く知った
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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