枯れてゆく紫陽花なんて
見たくない
溶けてゆく蝸牛なんて
誰も見たくない
今日も降ると
思ったのに
....
自己の心理に対する答えと言うのは、
自分が答えだと思えたらそれが答え。
自分は納得できるモノを欲しがっているのだろう。
心なんて言う形の無い宇宙のようなものを相手にするんだから、
そういうもの ....
騒いでいるときに聞こえる歌声は
なんだか知らないメロディーは
ボートの中の水あかの貯まり水
捨てられるために汲みとられ
完全無欠のお殿様に捧げられ
走り出すのは蜜柑色したキリギリス
私たち ....
九月にあらゆる"pain"を感じる
風が吹くからかも知れない、君が歳をとる月だからかも知れない
思えば私が18の歳を数えた四月
私が知ったのは君、君は世界の美しき
....
生まれ出でた瞬間から この身に降り注ぐもの
空の器に容赦なく詰め込まれ続け
やがて形を成し 意志を持って動き始め 渦巻いていく
時に穏やかに 時に苛烈に頭蓋骨を撃ち抜いて放出されていくが
....
計画的に
いつも いつも
そう 思った
そう 決心した
だのに
結局は
いつも いつも
宿題 に
追いかけられる
大好きな 夏休み
大好きだった 夏休み
夏休み ....
それだけさ
いますぐ私の隣へきてアバラ軋むほど強く抱き締めて
それだけさ
いちぬけた
そう言える子には
勇気といえることのことはないのかも知れない
にいぬけた
負けずぎらい
さんぬけた
あせって失敗するなよ
とりのこされた
きみと ....
焼きそばを
パンに挟んで食べる
おまえの顎の関節が
ぐるりぐるりと反復して
それだけで気が狂いそうなほど
セクシー
その隣で
ちぎったパンを
焼きそばにトッピングして食べる
おれ ....
サキスフォンを右に
極楽鳥を左に
閉じ込めている
晴れた夏の午後開けば
波は歌い始める
私は・・・・・
の後の言葉は全て
嘘
水鳥が銀に光る小さな魚を捕まえて
飲み込んだ
ぴちぴちと跳ねるそれを
雲はまつげを伏せて
泣こうとしている
飲み込んだ言葉と
涙
....
うつら うつら
微かに目を覚ますと
全ての人が眠っていて
わたしも
また目を閉じてしまおうと思った
そうしたら
うつらうつらのなか思う
あの人も
あの子も
目を覚まさない
もう ....
けれども。
わたしは日記をかきつづける
えんぴつをあるかせ
えんぴつをはしらせ
つかれたらよこたえて
はじまりもなく
おわりもなく
わたしは日記をかきつづける
ぺーじも ....
群れてはいけない
支倉常長は
伊達政宗の命を受け
ガレオン船に乗り込んで
はるばるスペインに渡り
ヨーロッパを通商の旅して
ローマでは貴族に列せられ
帰国して
キリシタン禁 ....
うちはたった一つも守れないんだろうか
鳴らない携帯をどんな思いで見つめればいいのか
仕方ないことだってわかってる
どっちもすぐにはどうにもならないから
でもうちからしたら
私だけを ....
夢の国 幸せの国
触れてはいけないものだった気がする
さまざまな形があるけど
うちは 声が聞けるだけでいい
話ができるだけでいい
凄く欲を言えば 会えたらいい
それだけが たったそれだけ ....
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと
いま思いついた
私の部品が軋んで
いらないもの削らなければ
重たくて滑りも悪くて
いまはとても飛べないか ....
落選の知らせに
落ち込んだ
やっぱりねぇーと
落ち込んだ瞬間
うーむ腹が立つ
なぜ落としたのだ
抽選なのか
実績なのか
見当が付かない
腹が立つ
この怒りを誰にぶつければよいのか
....
ぬるり とした
裏切りの手触りが
みぞおちのあたりをえぐるので
夕方に食べた くりぃむパンを
仕方なしに
吐く
かつえて にべもなく 求めつづけられる程には
もう ....
その{ルビ女=ひと}とは、ついに重なることはなかった。
どんなに重なっても、何かが{ルビ逸=はぐ}れていた。
( 左手の薬指に、指輪が光っていた
求めるものは、柔らかきぬくもりであ ....
カズラが花をおとし
森に住む蝶が
深々と死にゆこうとする八月
砂地から
こころないひとが訪れる
こころないひとは
分銅の肩を持っており
踏み入ると
腐葉土からは
ムクゲの細かいし ....
信じてくれないかもしれないけれど
確かに
あの夏の夕方
突風と海に落ちる雷
グレーの雲と青空の境
夕日が差し込み
完璧なdouble rainbowを作ったんだ
仲間と雨 ....
――きみはやさしいから
ホームページなんか作ってはだめだよ
ウェブ日記なんかもってのほかだ
と
言われたことがある
ずいぶんとむかし
まだネットが一般的でなかったころ
私の髪 ....
コスモス堤防を知っていますか
私の生まれた町は
祭りの仕方も変わってしまって
花火大会もなくなりました
予算がないんです
恐ろしく反り立つ
あの川の堤防は
落ちたら死 ....
正直言って
心の厚化粧は
お断り
鉄の鳥よ どこみてる
鉄の鳥よ 無い眼でどこみてる
羽がなぜあるの
飛べないのにどうして空をみてるの
鉄の鳥よ ワイヤーの木は飽きたかい
鉄の鳥よ 空に還りたいかい
思い込 ....
お前 生きてしまえよ
時代がどうだとか言う奴もいるよ
金だ鉄だと騒ぐ奴もいるよ
いいんだよもうそんなことは
お前生きてしまえよ
お前生きてしまえよ
花を盗ってきてやるよ
王宮があるだ ....
私はIDDMで、
解りやすく書けば一型糖尿病だ。
日に4回のインシュリン注射で命を保つ。
以前、眠っている間に無自覚低血糖を起こし、
意識を失った。
つまりは、脳に栄養がいかなくなってと ....
ここでない場所で
君が薬を飲む
2週間分の安定剤を
今
全部飲んだとこって
君のメールが
ゆらゆら
世界は
一度しかないことが
悲しいねって君が
言う
ためらいながら伸ば ....
生まれながらにして入れられた
透明な箱
透明なので見えない
けれど箱
外には出られない
不思議なことに
透明な箱は手の中にあると錯覚される
錯覚されたまま
自在に扱っていると思われ ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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