あなたの手で
世界一うつくしい標本になりたい
あの蝶のように
一番きれいな瞬間にときをとめて
靴紐がほどけたまま歩き続ける
家に着くまでに3回 無様に転んだ
擦り傷をつくるたびに上がる口角
もっと もっと 痛みが欲しい
壁に頭を打ち付ける
どうして生きてんだ どうして生きてんだ ....
学生による自殺関連の報道が増えている。
イジメと直結して考える人も多い。
イジメだけが、自殺の原因じゃない。
それでも、殺しが少ないのは、矢張り報道に依る処が大きいだろう。
テレビを見て、「あ ....
アクセス・ブロックをされたことがある。
数年前 詩の投稿掲示版ではないけれど
なんでも書いてとあったような なかったような。
当時 思ってたことを ぶちまけた。
ら 入れなく ....
死にたいと言う気持ちは病気
治すべき病です
人は生きる義務を背負って生まれてきたはず
それを途中放棄する権利は選択肢としてあっても
絶対引いてはいけないカードです
死は時々冬の朝の寝 ....
午前7時45分
鳩は2個の卵を温めていました
孵化してしまうと困るので
回収する事にしました
土間箒片手に、ベランダへ
「そらどけ!ほれどけ!」
やりました
雌の鳩は
「1 ....
公園の
ぶらんこの前に
散乱した
足跡
視床下部に
舞い込んで
そこで朽ちる
落ち葉
はい
だいじょうぶです
わたしは
元気です
ごめん
火のために
戦おうとおもう
ぼくらの
にがい
不安の記憶が
地音のうすいろに
滲んでいっても
青い投函の
しずかな
絶叫が
行き場所を失い
紅い花の底に
ころ ....
雛壇は燃え尽きた
軽い母を背負って
彷徨う脚がつる
ここらで捨てな
と
早口で
母が云う
あの鞭で叩かれて
怯えながら
でも
忠義は誓わなかった
本を抱えて
黒い ....
ぷくっとうまれた胸のなか
じくうとばずのあわになる
ことばにはりつけえいえんを!
つくりものでもいのちをおくれ
....
サザンカがこらす
くまの巣にあるひとみに
一匹の
あじは
ノマドを
そっともみけして
窓辺にたたきつけた論旨を
くすの木にとどめられる情念に
さんぼうに
のせて
みちばたの石 ....
秋の夕暮れは、見ているだけで、何だか不思議な気分になってくる。
春のそれとも、夏のそれとも、冬のそれとも全く違う、不思議な、それでいて美しい色。
この空の下で君は――――僕は、何を思う ....
のんちゃんは首をかしげました
(どうちて、うちゅーには、くうきがないの?
神様は、深く息を吸い込み
腕組みをしました
(ねぇ、どちて?
(ねぇ、ねぇ、どおちて?
眉間に皺をよせ ....
*
今宵もまた
お父さん
あなたは咳をしていますね
青い毛布をかけましょう
それはあなたの首元で
小さな海となるでしょう
*
お父さん
わたしは
あなた ....
いつも思うよ
どうしてあなたなんだろうって
あなたじゃなきゃいいのに
心のどっかで想ってて
まるで双子みたいな気になるから
それが僕のほんとだよ
....
= ≠ = ≠ =
薄々、感づいてはいたんだ
君の告白を聞くよりも
随分と、前から。
君も、僕も、
愛する ことを
できないから。
似ていたから 。
惹かれあった。
....
虫かごを洗う
卵は
土に埋める
来年は
除草剤を撒かない
どこの家も
子どもも男もどっかにいって
いないから
午前中の住宅街は奇跡的に静か
洗濯物のカアテンで
部屋 ....
今日、久しぶりに実家から荷物が送られてきた
中身を開けてみると、食材がぎっしりと詰まっていた
料理は今までのバイト経験で得意だから
一様レシピと手紙が添えられていたが
自分 ....
狂おしいまでに
自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が
自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は
と言い続ければいつか
じぶんはいくつにも名づけられ瓶 ....
お気に入りのサングラスが壊れてしまった
ブリッジがポッキリと折れてしまった
捨ててしまはうかとも思ったが、やはり修理に出すことにする
大晦日だった
歩くにつれ、わらわらと人が湧いてくる
....
使い古された言葉達ほど、
その扱いは難しい
心臓がね
シャーシャー
っていうの
トクントクン
ってなるのは漫画の世界だけなのね
私の心臓は
シャーシャーって
時々
休憩するみたいだけど
私が悲しくても
....
(純な大阪弁でお読み下さい)
君が 知らん奴としゃべってっと
めっちゃムカツクし イライラすんねんけど
これが
恋なんやろか?
どうせ全ては
なしくずし
風に吹かれて
ブロバリン
98錠で
あの世ゆき
夢は夜ひらく
煙草の煙の
行く先で
明日の行方を
占って
風向き一つで
死にもする
夢は夜ひらく ....
猫と、小石が呟く。
「さあ、もっと大きな歌が、めくられた黄昏にやってくるぞ。飛行機雲、ふたつの空と、一番星の、やけくそみたいな、くろい青、うすい青、あッちからこっち、鳶を、雲雀を、山にその烙印を ....
私の部屋には一つの
こたつ
がある
ここ最近の冷え込みから考えると
今の部屋の重要拠点は
こたつだ
そんなこたつの中には
必ず一匹の猫がいて
....
たくさんのさよなら見送り
ふりかえると
行きそびれたものたちが
思い出たちが
おかえりと言った
いつか君の町で
君のうたで
キラキラとした日の光の中
私たちは真っ黒な服を着て歩く
眩しくて目が開けていられない
道は真っ直ぐあの方の元へ
皆無言で手に持った鞄を握り締めて
会場に着くと見覚えのある人 ....
あの時みたものが何だったか
よく覚えてないんだけど
そうする事しか思いつかなくて
それがよかったのかどうかはわかんない
あの頃はいつも震えてた
何 ....
画用紙に書いた
鉛筆の線が
摩擦でだんだんとぼやけて
気がつくと
きれぎれの線になって
離れてしまうように
私たちは
逆らうことなく
離れていったはずなのに。
ほとんど残って ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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