図書館に行ってみる。本がびっしりと並べてある。
その沢山の本の数だけ、色々な知識や世界観,感情があるのかと考えるとその多様さ・煩雑さに感動と同時にそれとは裏腹の眩暈をする感覚に襲われそうになる。
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詩のボクシング香川大会に対する個人的な感想
本選に欠場選手が出たので、じゃんけん大会に参加した。
入場券¥300。
一昨年から三回も見に来た方ともお話しました。 審査に納得できないみた ....
エドワード・W・サイード「知識人とは何か」
・ものの本によると、鮎川信夫は「全員が賛成した意見に対しては、
その事だけで、知識人たるべきものは、反対する理由がある」と言ったという。
また ....
目覚めるとわたしは知らない部屋に寝ていた。隣には浅黒く日焼けした知らない中年の男がいた。男はまだ眠ったままだ。
昨夜の記憶は何ひとつない。頭が今にもはじけそうなほど激しく疼いている。
天 ....
通っている教習所の手前に老人介護施設がある。
民間経営の、高額な入居金を支払って手厚い看護が受けられる施設。
今月初め辺りから、入口の柱に七夕飾りが括り付けられている。
昨日は、雨で取 ....
金子みすゞの詩を読んで、女性的な優しさを感じるという人がいる。
私は、そんな人間の気がしれない。彼女の詩のどこにそんな要素があるとかと、問い詰めたくなる。一般にみすゞの代表作とされている「わたし ....
僕にだって不満はありますよ。
タマゴの値段高いな〜て思う時とか、
使えないからいらないって物扱い的発言を投げられた時とか
義父母のチョットした態度にだとか。
若い頃は、親父が嫌いだった ....
9月12日、夏風邪の治り切らないもったりした頭痛気味の私の携帯が振動した。妻からのメール
で、Joe Zawinulが9月11日、ウィーンで永眠したとのことであった。昨年8月、仕事で疲れた
身体を ....
「ぐるり山」に囲まれたこの村だで、こん時期になると、ホレ、アノ屏風山から山おろしがごぉごぉってな。
丁度わしが、オメェ位の時に今日みてぇな晩だ。ばっちゃが、その又ばっちゃからから聞いた話を聞かせ ....
私は買っておいたワインのコルクにオープナーを突き立て、ゆっくりと栓を抜いた。テーブルにボトルを置く。向かい合わせにグラスを並べる。窓からこぼれる遅い朝の陽射しを透かして、赤いワインが明るく輝く。
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現代詩フォーラムの諸作品を見ていて、気になることのひとつに
「縦書き・横書き」の違い、というものがある。
ぼくの印象を言えば、縦書きの方が圧倒的に読みづらい。
日本語は縦書きが基本であるにもかか ....
円空は仏師ではない。寺にいた時分はあるが、あれは親のない自分を慮った坊主が、半ば無理矢理押し込んだだけだった。
円空は仏師ではない。なので、円空が彫るものも仏像ではない。像でもない。ただの木片だ ....
旅。そう、私は遥かな昔から旅を続けている。そして、旅は私の在り様と結びつきすぎていて、実際のところ、いったいいつから旅を続けているのやら、その正確な年代は思い起こすことができない。しかし思い出せる限 ....
序
月日は百代の過客、なんですが
恥かしいことに、つい最近まで「弁慶の泣き所」のことを「権兵衛の打ち所」だと思っていた。真実を知らされたとき、プチショックを受けた。
よく「 ....
どうも即興で作った詩はフォーラムでは評価されないことが多い。特にそのことをほのめかすような内容の場合はなおさらのようだ。別にそのことを自慢しようと思っている訳でもないし、自慢するべきことだとも思って ....
下宿の上階に女郎が住んでゐた。
座敷に出てゐる時の女がどのやうな格好をしてゐるかは知らなかつたが、開け放した窓から上体を乗り出した姿は馴染みのものだつた。
案外に短い髪は肩で踊り、着崩した着 ....
この連作「そろもん」は、五行というフォルムそのものがテーマでした。大局的には、それ自体が現代詩的構文のアンチテーゼとして機能することを目論んだと、とりあえず言っておきます。でも内実は、きわめて個人的な ....
友人から、世間話(といっても他人様の家庭の事情)を聞いたりしていて、
"現代社会ってそんな感じはある"
なんて。メールのやりとりをするのと同時に其処にいつか自分が麻痺し ....
もういなかった。携帯さえ役に立たないものはない。二十歳は永遠に残らない。写真を見ると私はきまって泣いていた。言えなかった。声がない。もうどこまでも一人でわが道をシネスショコタービッチのような空をあ ....
本当の意味は用もないことをべらべらしゃべること。
みたいですね。
しっか〜〜し!
普通に"駄目な弁当"と連想した私は素直な人間とも言えよう。
何を隠そう ....
テレビから目を離すと、部屋が真っ白になっていた。壁には昨日買ったばかりの彼女の薄いピンクのワンピースがかかっていた。ワンピースは脱色されたように色を失ってだらりと下がっている。一人でいるのが不安にな ....
<学校について>
「教科書でおぼえた名詩」という本を読んだのだが、残念ながらぼくが教科書でおぼえた詩はひとつしかなかった。
というか、そもそも教科書で詩を覚えるものなのだろうか?
ぼくはあ ....
* 文体について
文体といっても、たとえば仕事のメールならば、誰が書いてもおよそ同じものになる。
ビジネスの場では、ぼくらは常に非人格的な振る舞いを要求されているからだ。
しかし、マニュアル ....
遅れてきた少年の一切合財(その2)
野口兄弟という少年のクリスチアンがいた
気の強い子で、少々反抗的でもあつたが
時折話をした
一緒に短い旭川の夏の一日
プールで泳いだ
伝道にも一緒に ....
注意・・・あくまでも私の主観ですから、笑い飛ばして下さい。
ズバっと言ってしまう系が苦手な方はお控え下さい。
ノークレームでよろしくお願いします。
毒舌指数★★☆☆☆☆
第一 ....
風邪をひいてしまった。
頭がボーっとしているのは、普段通りだからいいとしても、
咽喉の痛みと身体のだるさはたまらない。
「人類はいまだ病気にまさる兵器を開発していない」と述べていたのは、ジョージ ....
毎日毎日、おびただしい想念がひっきりもなしに頭のなかをよぎっては消えてゆく。
それらを捕らえて紙の上に定着させるのは、なかなか苦労のかかるものである。
もっとも、それだけの価値もない想念が、ほとん ....
この触場に来て、今日で三ヶ月になる。あたしにとっては二つめの派遣先だ。前の派遣先では何かと上手くいかなかったので、ここに来られて、本当に嬉しい。
触場へは自転車で ....
普通のひとは自分の骨のことなど普段あまり意識しないものだが、私はこうして関節が軋るようになったので、自分の骨のことばかり意識するようになった。
動かすたびにギイギイと大きな音をたてているようなイ ....
ひとつの手記がある。
戦時中、理性を失った科学者がある実験を行った。
はじめに彼が用意したのは巨大な体重計だった。
その体重計の外観はベッドのようで、大人一人が楽々横になれる大きさがあった。
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