過去のことを思い出すことが極端に少ないと気づいたのは30代に入ってからだった。「何も覚えていない」と人に言われることが時折あるのだ。そもそも私には思い出話をする習慣も無い。そう、私は「今」か「これか ....
とりとめもなく書いてみようと思うのは、ポエムについて、ということは同時に詩について、ということです。
すこしだけふれておきたいのは、たまに、ポエムはだめで現代詩はいいとか、その逆とか、そうした話 ....
太陽は月を殺す。早朝、渋谷、センター街。青白い空に太陽は輝く。その光は月を貫く。月は今にも消えてなくなりそうだった。だが、その姿を見るものはいない。歩く人たちは、輝く太陽の光を片手で遮っている。眩し ....
派遣切り 明日は我が身が現実に
どうしよう 婚約白紙チラホラと
集まれば 仕事をよそに身の行方
* 先日、NHKで「派遣切りがはじまった」と題した愛知県の自動 ....
近所にあるホントに小さな楽器屋でギターの弦を買って帰った。
張り替えたばかりの弦の感触はいつも嬉しい。
手堅く幸せ気分を味わえる数少ない方法だ。
明日オレは試される。頼むぜ相棒。
そんな感 ....
ここはぽかぽかしています
ぼくはここでこんにちはということについて語ろうと思います。
ことばそのもの自体が定着したのはだいたいが、かの国語統一
以降のようですが、そうしたものについては誰か話すひ ....
意味が、ことばを輝かせる。
というのはどういうことだろう、とこのところ考えています。
その途中経過のようなことを書きたく、書いています。
*
ことばとは、意味を伝 ....
世界は崩壊してしまったよ。馬鹿馬鹿しい連中はまだ信じちゃいないんだけどね。外の連中は腐った街にこびりついて生きて、中の連中はこんな所に引きこもって、それでまだ「大丈夫」なんて口にしているんだから救い ....
ヘリは無事味方のキャンプに着陸した。僕は目を覚ましていたが、大佐はまだ眠りこけているようだった。先に地上に降り立つと、アスファルトを懐かしく感じながら数歩進んだ。そして振り返らずに、「先に行きます」と ....
あなたは、物事の些細な変化は、一見なんの脈略もなく飛散もしくは移動や変形し、それは意味をなさない現象だと思うだろうか…。
しかし、それが有機的に結びついているのだという説は面白い。たとえば、クリ ....
祝祭についての言句ありがたく頂戴しました。
安穏と甘美をともにして
やわらかな萌える緑のもとでささらと流れる清水に
お互いにそっと口をつけて冷涼とその固さを愉しむ
あるいは龍田川のおだやかな流 ....
以前、株の売買をしていて、現在は惨憺たる状態なのですが、そのことをお話ししたいと思います。
株をはじめたのは3年ほど前、株ブームが起こっていた頃です。その頃は、東証の一日の出来高が45億株を超え、バ ....
人が多いと色々めんどくさいよなあ。
イジメや陰口に噂話や勝手な憶測。
大人の世界にだってちゃあんとあるのだ。そういうのって。
それは意味が無いとかくだらないとかってもっともらしいコト言ったり ....
駅で
怒りを隠さず歩いてきた人に
足を踏まれた
怒っている人がいると泣きたくなる
世界のどこかしらにいつもある怒りに
時折触れてしまうと
行き処ない悲痛な涙が込み上げて
子供のよ ....
ながいながい変わりゆく道の、いま入り口に立っているところで とそのように思えみえるのは、この世の中であり世界のことです。
いまリーマン・ショックなどから俄に表立ってきた(それ以前からすでに進 ....
詩こころと自我は関係あるのかないのかといったことが先頃、山田せばすちゃんさんとの話にのぼり、スレッド会議室で述べるには長文となりましたので、散文カテゴリに投稿することにいたします。
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藤井貞和『自由詩学』にこんな一節があります。
「思いようによっては、さびしいことかもしれないけれども、日本語の詩にとって、真にだいじなことは、等時拍であることからみちびかれることとして、(ア) ....
昼下がりに昼探し。
本を読んでたまらなく切なくなってしまったので、天気にまかせてフワリとプカリ。
最近はナゼか蕎麦屋に惹かれることが多いのだ。
大もりと冷酒。冷酒と大もり。
ツルッといってキュ ....
生前、親友が書いた遺書には
「私が死んだときには、以前購入した白いドレスを着せて埋葬して下さい」
と、ある
何年か前に出された捜索願。むなしく過ぎた日々
ある日の報道で
“以 ....
とうに忘れたそれは
発生することも万有引力に引き摺られることもましてや大きな水の塊がボトッと落ちることも無く
何処かに行って戻って来ない
はず、だった。
....
それも、冷たい風が吹く日だった。故郷の駅に降りる。駅には誰もいない。紅葉が始まった山。駅前には農協の建物がある。それ以外、店らしいものはなかった。肩にかけた旅行カバンを下ろした。すぐに、と責める声が ....
魔女 というハンドルネームを
目にしなくなって
どのくらい経つだろうか
趣味のツボが合ったからか、掲示板にたまに書き込んだ僕の他愛ない数行の挨拶にもたまに続くメールにも
丁寧に ....
『三好達治詩集』を買ってみました。
瀬尾育生『戦争詩論』で引用されていた詩がよくて、気になっていたので。
ことばがきれいだなと、さらっと読んで感じました。
たとえばいまこれを合 ....
大歓迎か
門前払いか
それとも…
きょうこれから、彼女のご両親に交際、結婚の許可をもらいにいく
手土産は何にしよう
どんなことを話題にしたら
反対されたらどうする
駆け落 ....
延長線上にある行為の変質を目の当たりにしてしまった視点について。
電話されやすい人間と、メールされやすい人間は、確かにいる。
それは頼りにされているとは限らない。
はけ口にされている ....
哀しいかなそれが現実であるようだねえ。
伝える側にも問題はあるのだろうけれど、噛み付き方を知らないっちゅーか、
かわし方を知らないっちゅーか、人前でハナクソほじれないっちゅーか、
ケツはシルクで ....
驚愕が飽和した視点について。
常にマスクをしている少女がいる。彼女は、カサついた頬を風にあおられながら、息を殺して川辺の茅の中に紛れている。
はじめは花粉症だった、が、気付けばもう長い ....
戦下手で連戦連敗、しかし99敗したとしても最後の1戦に勝利し、大業を成す。漢の高祖劉邦、しょく(携帯で漢字がなかったのでひらがなで)の高祖劉備のような英雄とは比べようもない名もない自分。
けれど ....
倒錯する渇望の交差する点のみを見据える視点について。
醜く醜く醜くあるように。
美しく美しく美しくあるように。
それらはとても似ている。ミナは実際にそのどちらの欲望も持っていた。彼女 ....
「とてもほしいものがあったとして、それは多分手に入らない。」
そういうときは、欲しそうな顔をしなければとりあえず軽蔑も同情もされないですむし、大きな落胆も感じないですむ。こいういうことを身に着けた ....
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