言うまでもなく潰瘍
腕痛めた 腕があるから痛い
服を畳み自分を畳みお休みなさい
夜の中で記憶を石にする
ひつじをかぞえるゆめのよう、に。
太古のこのわた ....
本を開いて 通り抜ける言葉 眺めている
あんまり白い雲だから さみしい
水捨てて 私のようだと コップ見ている
ここには無いことだけが わかる日だ
もういらない ....
会えなくて ひとりさびしく 夜ごはん
たたきつぶせなかった
蚊の音だけしている
布団の上で蚊を叩く
にじんだ私の血
顔をしかめつつ
これもひとつのうた
もう 考え尽くした 2年
始まらない 夏が始まって
眠 ....
短冊に君の顔描き、紅を塗る。
笹の葉に吊るした首に目を移す。
願い事、信じてなくて狙い事。
枯れたのはその声だけではなくて ....
夕焼けは東京タワーに盗まれた
冷風に反射した空雨近く
寒いねと囀る 風とスカートが
花火より緑の夜ざくら見ていたい
っっっ風 今の強いね 飛ばされたね
きっと僕ら、お ....
夏の僕等
この島はもうこんなだけれど
てのひらのうえに
ころがるボールペン
感じ取る 指は五本で 目はニつ
雫 の 湯 夢 に ま か れ て 初 夏 の 下
し ぼ ん で く 線 香 花 火 と ビ ニ ル 傘
崩 れ 落 ち 土 砂 降 り ご っ こ も 今 の う ち
傘 ひ ....
戦争は人間が人間にしたこと
何もない そんな夜ほど 何かある
悲しみは いつかは消えて ゆくのかな
僕の夢 小さな僕の 大きな夢
雷は もうこりごりだよ 恐いもん
君の事 待ち続けてる バカな僕
....
よく吠える そんな人ほど くだらない
バカやろう
何も言わずに
行くなんて
かなしむに生きているからちんこ勃つ
鮟鱇
げこげこ、夜
昼を喰う
ぼくらは
もう
あともどりできない
末裔さ
朝起きて昼めし喰って夜おなにい
凍らせてウォッカとろとろ母を想う
なにもない なにもないから よく見える
おんなである
ことの妙、世に
咲く花に
げこげこげこ
夏の障害物
を越えて
ふと君が 浮かんで消える 体感温度
草萌ゆる 庭を覗けば 枯れた花
青い影 いまはそれさえ 独りきり
空の雲 淡き恋の 記憶のいろ
砕け散り 輝く日々は 錆 ....
ひまわりと眩しさ競い痛み分け
花の命いづれ散ると知りつつも咲く
蛍
ちりちりと
夏の焦げ目
あなたがくれた
一度っきりのキス
頬に
夜風
さあ
今日も
飲むよ
コーヒー牛乳を
地下茎を熱り勃たせて力瘤
春の花ほつれゆくまま雨模様
現し世のなべて二重の涙かな
雨の舌双つの蝶を行き来する
手のなかに生まれ滅びる己かな
留めおく術も失くし ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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