1.老いてても
  おしどり夫婦
     軽トラで

           1999年8月作

2.冬の空
   てくてく歩く
        人を見て
 
           ....
青空に鉄塔高くそびえたり


ワイン色の暁の空に酔いしれて


虹の橋渡って会いに行きたいな


星月夜君と二人でランデブー


首筋に冬のくちづけ雪の華


雨上がり君 ....
冬めきてラディゲ読む夜の重さかな

幻滅と悔い残してや恋の冬

この星に我ひとりなり冬の雨

黙々と落ち葉掻きやる白痴かな

吸ひ殻と誇り捨てたり枯れむぐら

老媼の叫び響くや空ッ ....
{ルビ寒空=かんくう}に薄着となるや冬の雲 黒犬が冬連れて来る稲光


落武者とロボット深夜感電死


君緩めるなかれスピード!スピード!


落ちてゆく背骨を走る重低音


手裏剣の尖ったところで指を切る


海 ....
ジョイフルのコーヒー苦し背中冷ゆ 埋もれた実つつく鳥の背ゆく四月



三月を折りたたむたび曇の声



吐息から吐息へわたる二月かな



ざらざらと白さ一月うたいけり



紅い背を ....
E線の震え鳥肌一人の夜


水たまり鳩の屍骸の燃える音


朝焼けの重い銀色2号線


街路樹に木っ端微塵のメルセデス


これも毒あれもまた毒グミキャンディ


青 ....
日に透ける
色づきかけた
紅葉かな
大根や何をする気もおこらない 酔ひ明けに足爪先のにっとなる 朝焼けの247に鉄塔乗る 月浴びてまったり浸かる街湯かな 日曜日高三長女と座る駅
アンコール衣装笑み映ゆケイコ・リー
秋の日にJAZZが揺さぶる証券社屋
CHEEK TO CHEEKチックトゥチックと肩で聴く
秋の夕JAZZ満たされし能楽堂
月の夜にディズニーランドなる廃宮


巨大なる鉄屑のなか秋の雨


湾岸の駅よりの景色死後のごと


あるじなき椅子の置かれし月の庭
{ルビ欅枯=けやきか}る{ルビ七光台=ななこうだい}というところ 突き刺さるケイタイ抱きし子の寝顔 叱られる覚悟で来し子の瞳見てきっと叱る まる子みて二度泣く秋の夜は澄み 難破船
星を跨いで
チュニジアの夜
しゃぶしゃぶの月の高さが絶妙で ささやかな月見に添えて萩の花


追憶の星をかたどる紫苑かな


金木犀夕暮れ色の香り漂う


青空に背筋伸ばして吾木香


秋桜や乙女心にそっと揺れ


地に落ちて褪せ ....
蒼い月の裏側に住むもうひとりの自分 金槌の音ふたつみつ暮れの秋 アマデウスの瞳の中へシャボン玉消え 食卓には 鍵の壊れたパンドラの箱 親戚に変人ありき月の{ルビ斎=とき}



 
{注 斎=仏事法要のときの食事。}
猫抱いて虫聞いている夜更けかな 針水晶の雨に包まれゴスペル歌う 秋の蚊の姿はりつく手首かな かゆ
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
冬の作品ペポパンプ5*06/12/3 20:36
空模様Ⅱ[group]未有花12*06/12/1 12:56
冬めきて[group]三州生桑7+06/11/27 18:41
冬雲WILLY006/11/25 23:50
ヘヴィメタリリック・2[group]大覚アキラ506/11/24 0:12
A-29006/11/18 0:58
ノート(二季)木立 悟606/11/17 9:34
ヘヴィメタリリック[group]大覚アキラ806/11/15 17:32
初秋月焦狼006/11/13 21:50
大根A-295*06/11/13 20:00
酔ひ明けWILLY1*06/11/11 9:41
朝焼け247206/11/8 7:08
月湯106/11/8 7:07
2006岡崎ジャズストリートにて006/11/7 9:27
廃宮aruka206/11/4 0:39
欅枯るA-29306/11/2 18:59
父娘WILLY106/11/2 9:07
叱咤106/11/1 20:31
まる子A-29106/10/31 20:59
チュニジアの夜ふくだわらま...206/10/31 8:33
しゃぶしゃぶA-29006/10/30 22:32
秋の花に寄せて[group]未有花6*06/10/27 12:10
佐羽美乃利106/10/27 5:18
金鎚の音A-292*06/10/26 16:51
佐羽美乃利006/10/26 5:02
106/10/25 4:57
親戚A-29006/10/25 1:48
夜更け0*06/10/25 1:04
佐羽美乃利106/10/24 4:42
秋の蚊A-29006/10/21 15:23

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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