夕陽がしぼんでゆきます砂時計

冷凍庫いつかの恋がフリーズドライ

夜景はね化粧が下手ねとすっぴんで

片恋はまた雲となり俄雨

言いそびれし言葉のジュラ紀の地層調査

またあした ....
引けば開く扉は押します開かぬよう

開かずの間あの鍵はもう壊れてます

ねえあなたこの車窓の絵は買えないの

蜂の顔同級生の小林さん

生活感だけを散らかし夏の庭

引けば開く扉と ....
自惚れの嫉妬淋しき立夏かな 蟻群れてダリの世界を解体す

キリコの街に少女失踪月見草

マグリットの青空の下に暗き闇
つぼみですあなたの前では枯れるまで

曖昧は曖昧だからやさしいの

恋列車整備不良で停止せず

さいたま港そんな港は知りませぬ

残された飛行機雲を撃ち落とす

あなたといふ三文字 ....
ゲラゲラと笑う珈琲夏来る 海月刺す熱き潮の季節かな 旅人に墓がなければ花ユッカ

向日葵に夕焼け沈んでハレルヤ

ナイターの灯り盗みて後火とす
愛されてアイスクリームは溶けるまで

生きるため乗りこむ船よ浮草よ

ふろしきに包まれしものの声を聞く

地図になき地を吹く風との対話あり

野に蒔いた手品の種の発芽待つ

アラー ....
桜散りすでに秋の風たちぬ

にせもののあなたと過ごした月見草

朝顔のつるに巻かれし夏の園

脱皮した蝉のぬけがら捨てられず

キセルしてまでも行きたい終着駅

靴底に見つけた春の ....
 端午の日茶を入れくれし雨森庵

 波静か霞立ちたる余呉の湖

 麦酒のみ蕎麦を食いけり福井の里 
泳ぐ空どこまで行っても泳ぐ空

水平線こえた世界が知りたくて

木漏れ日よそこに私はおりませぬ

麦藁帽編み目の数の夕まぐれ

思い出に暮らすが我が生きた証

いつの日か小さい緋鯉 ....
小雀を埋めてスコップ温まれり

陽炎に十八歳の逃避行

電車過ぎ青田の中に風ぬける
メーデー歌泥つく靴で地をならし

いもうとの髪梳く夜や沈丁花

手の平に青空統べて修司の忌
教会の鐘を逆さに春の闇

わが死後は一匹の蠅のみ知るものを

澄む空とわが髪からむ青嵐
寝ても寝ても眠い
起きれるけれど布団の縁
蠅は手を擦り教師は三枚目

父母を疑ふほどの朧かな

雛菊や写真の父はいまも若し
水月の春を斬ったる覚悟かな




水月(すいげつ)
 水と月。水面に映る月影。人体の急所の一。みずおち。軍陣で、水と月が相対するように、両軍が接近してにらみ合うこと。無外流居合道の形のひ ....
翼の先はすぐに郷里や夕燕

飛ばんとし両手拡げり種案山子

母の老いあざむき香水闇にひかり
早朝に 笑いこらえる つつじかな 春の蚊におのれかさねて詩人の詩

沈丁花抱けるだけ抱き母貧し

訛りなつかし語り返さん葱坊主
草若葉母の罪つぐなふべきに

青年は明日にこがれて桃の花

芹の水嘘を真にしてうつる
種を蒔く思想なき者蔑視つつ

復活祭たばねし少女の髪揺るる

春の雨車窓の少年頬冷やす
春なのにあたしゃ貴女のプライバシー 蠢いて蠢いて蠢きっぱなしか交差点 ペダル踏む春野に轍を刻みこみ

青麦に大人になりたく包まるる

すれ違うモノみな思い出桜餅
わが物とすべき湯船に春の月

煙突の煙途切れぬ啄木忌

葱坊主父問ふてみて家暮らし
生き飽きて

君死とどめる

なみのはな
砂の噴水でもあればと願う 水槽のある夜であればよいのに
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
俄雨小川 葉7*07/5/12 22:35
夏の扉4*07/5/12 1:35
立夏A-291*07/5/12 1:19
抽象主義絵画展村木正成307/5/10 23:31
飛行機雲小川 葉6*07/5/10 22:44
夏来るA-292*07/5/9 12:38
さきばしり汁007/5/9 12:34
旅人村木正成0*07/5/9 8:50
浮草小川 葉7*07/5/8 23:33
押し花10*07/5/7 23:09
皐月五日生田 稔3*07/5/6 22:20
こどもの日小川 葉6*07/5/6 1:04
風ぬける村木正成2*07/5/5 9:11
修司忌3*07/5/4 9:13
春の闇5*07/5/3 9:19
春眠、その2ふくだわらま...007/5/2 22:46
教師村木正成0*07/5/2 8:08
なごうございます春A-29207/5/1 13:48
郷里村木正成3*07/5/1 9:03
つつじsebast...207/4/30 22:47
詩人の詩村木正成2*07/4/30 9:02
青年2*07/4/29 9:08
2*07/4/28 9:01
プライバシーA-29007/4/27 21:03
なげーつってんだろ春007/4/27 18:59
春の野村木正成2*07/4/27 8:49
1*07/4/26 11:36
_黒い鴉107/4/25 21:33
A-293*07/4/25 3:12
こらえる8*07/4/24 23:58

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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