撃て 撃て 浄化の雨眠りの中で
暴風雨 窓たたく音が心放つ
しんみりと更けた夜に点る霊
花盛り 彩り豊か 杯よ
花盛り 酒の杯 彩りし
花盛り 酒宴の席を 彩りし
花盛り 杯の花びら 色々と
花盛り お酒を飲みて 夢心地
青空に いのち輝く 花盛り
次々と 花は変われど 花盛 ....
ミニスカートに手に手をとってレスビアン
きつく締め、さらにギュッと縛ったかんじ
空腹に夜桜食って夜を満たす
この魂桜花に捕られ何にせん
風吹いて桜咲くも良し散るも良し
若者よ真の思想の明快さ
春の宵紫煙くゆらせ月見酒
華やかに 光放ちし ひな壇や
ひな壇や 芳香剤が ほんのりと
箱を出て ホッと一息 ひな人形
箱を出て ひな壇立ちて 晴れ舞台
箱を出て ひな壇立ちて 伸びをせし
箱を出て ハレバレ立ちし ....
一夜明け 世界彩る 雪化粧
一夜明け 真っ白雪に 包まれて
ちらちらと 初雪招く 冬将軍
雪道を そろりそろりと 渡りけり
キツネさん 気高くかわい 雪渡り
だんだんに 小さくなりぬ 雪だる ....
本年の 初心表明 年賀状
年賀状 新たな年の ご挨拶
年賀状 年に一度の 感謝状
年賀状 日頃の感謝 筆に込め
年賀状 紙に込めにし お年玉
年賀状 感謝を込めて 旅立ちぬ
年賀状 返事 ....
富士山麓金剛宮を輝かす
海浜の遠く潮騒果てる家
歩道あり垂直交差の崖に街
生野菜
生で食べたら春の味
こづくには
のんだからとて
鉄の右
A02
ひもの花
つめにさむきの
石灯篭
A03
ジャズを若者がけなす春
A03
組細工
うえたいねすら
みおろ ....
初霜に 大気も星も 縮みけり
初霜に 草木縮みて 冬支度
初霜の 木々に施す 秋化粧
初霜や 山を彩る 化粧師よ
本年の ラストスパート 師走かな
師走こそ 精一杯に 突っ走れ
師走道 ....
檄衝の脳髄の雷「俳」落とす
大伽藍 僧形の餓鬼 取り澄まし
春日和歩かれた街は「想い通り」
腹下り愚行の日々にあった事
パラパラと歴史に光る高貴霊
呟きが5・7・5を望む放つ鳩
言論で原子爆弾をねじ伏せる
いつか来る戦禍知る人の全滅
シクラメン 暗夜の縁に 白く立つ
広茂
真夜中の桜並木に一人立つ
子らよ聞けむかし優しく春の風
神在って在り人有って在り神と違う
秋刀魚焼く 香りに満ちし 七輪よ
秋刀魚焼く 煙り漂う 宵の町
サンマ刺し 海の香りの 直送便
サンマ刺し 海より来たる 秋便り
嬉しげに 猫のくわゆる 秋刀魚かな
生命たち 実りの秋に ....
ずぶ濡れの氷雨一興春近し
菊破滅 液体窒素に呑み込まる
IT植民傷つく人なし富める者
夕影は一ツや婆と懐炉猫
鶯の出鼻くじくかうかれ猫
赤むけののどで口説くや猫の恋
ふてぶてしき乳のはれなり猫の妻
呻吟やごろりと動く猫の腹
大きな顔の猫見て見ぬふり
子猫 ....
店先に 並ぶギス籠 涼やかし
縁側に 鳴き声降らす ギスの籠
ギスの声 籠に込めにし 虫売りよ
キリギリス 声の合唱 草舞台
キリギリス 草原渡る 声の波
大空を 声にて渡る キリギリス
....
台風に ふるさと思う 我が心
台風や ふるさとの風 直送便
キラキラと 水遊びせし ふるさとよ
車窓から ひろがる田んぼ ふるさとよ
ふるさとの ギュッと詰まりし ミカンかな
天上の 水 ....
登頂や連なる峰々 キ・回・仏
人全てスターチャイルド胸に星
怒涛なり魂の海図もて進む
鵜飼い鮎 二度も闇を 潜(くぐ)りたり
鵜飼い鮎 生命拾いも また喰われ
鵜飼い漁 丸呑み鮎を かっさらい
食べし鮎 喉で止まりて 口惜しき
潜り鵜の 喉を潜りし 鮎食す
鮎漁や ぬか喜びを ....
吹く風に神想起して聖書揺る
春行きて肉体は啓く霊は閉じる
天空の秘かなひみつ街の風
コブシなの。マグノリアだけど、小ぶりなの。
花咲いて散るために繰るクロニクル
鰆食べたよと電話口きみに幸あれ
実家跡、花粉と消えた春落葉
こねこここここだよこねこここのねこ ....
凍て光る死に神に鎌にび色の血
大鎌の刈る毒麦に業火はなつ
死に神の大鎌の柄に血糊のかわく
壁がとけゆくしぼみゆく湯気のような風
世界は逆か闇は戦い前は浸るか
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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