春の夜や猫には猫のつらきこと
夏は来ぬ恋しそびれしブサ猫に

野良猫の目ヤニ粘れる薄暑かな

五月雨や猫のつはりはじんじんと
猫の児のぬめりを洗へ夏の雨

老猫の黒毛ねとつく西日かな
 ....
草の葉の風が光って輝いて


時として光の国へと帰りたし


善悪の出会いがしらの煉獄で


天と地に祈り捧げて今日の日の
貝殻を海の無い街に置く


地球ヒタと動かぬ風も無く


真空のキリコの影の戯れて
飛ぶ海へ震える青年立つ四月

トランプの架けられた指に望む数

南仏の色彩シートの窓過ぎる
ビルの谷渡る小鳥の温かさ


暖かき希望の灯火もれる窓


落日のあわただしき街 風行きて
黎明に傷ついた陽は静かに昇る


癒す月太陽没して涼しくて


告発は黒き鏃を研ぎ澄まし


死の準備 西日激しく吠えてみろ
小鳥らは遠くさえずる胸で聴く


曇天にこうべ垂らして礼拝す


燃え滓の静かな街路に排気ガス
快晴!緑樹は輝りて蛇の爪


陽光に蜥蜴艶めく気配あり


つややかに路面に光 遊ぶかも


見た聴いた書いた100人のギャラリーがいる
空色のソーダ飲みたしこの日和


青空にストローを挿し飲む 光


光に住む住人と会話している
見上げてはゆたりゆたりと風鳴らす


灯火が心の中に灯っている


街の灯がまたたいて強き風
磁力線リコネクションそら飛んで行け
百万年前の熱核遊戯今降る

太陽は五分周期の変光星
ニュートリノ質量あっての軽やかさ

光あれ暗闇もあれビッグバン
星間風ヘリオ坊主の天気予報

 ....
過去と今つなぐIP二年越し

ヒザゆれるテクノのリズムはユザゆすり

この光渋谷に続く恵比寿へと
何かすらひとつですらもそのままに

音の指弦をはじいてついてくる

この空に青い瞳が石畳
書の山と寡黙な唇ペンは吠え


霊の白 頭上に強く輝いて


白い雲ざわめく街は潮騒に似て
木の上にカタとケースがささやいて

繊維から皮がのぞいた肌色の

プレイする指に手のひらスタンバイ
キーボード叩く心臓が血を流す


昏く地と全天 光 輝く人と


告白の言語は著され歴史パルス


石 砕く快楽憑かれ墓あばき
風薫る青い天使の日におとなう


ヒイラギを禁ず触れると血の燃えて


茨らは深紅血みどろ実の乳房
退職を言う前の口煙草吸う


書類の手 音つかんでは整理する


おじさんの上司は永遠さようなら


全部俺消しちまったよフォルダーを


消えたドア草むらの虫二十年間

 ....
新緑に禁断の性 見てとって


濡れた幹に傷を負わせて樹液飲む


雨雲の豊饒の胸より乳こぼれ
季語:

苺だいふくというと白い赤いでエゴですね。
白玉や蔽ひに透けし日の高さ 注ぐべきグラスに冷水 愛 流出


鉱物へ降りゆく叡智シリコン結晶す


理性の手 物質変容 地の満潮
白塗りの舞踏踏み込む現存在


現前のうねる筋骨でペン走る


キシキシと削ぐ肉体で5・7・5
{引用=角川の「俳句」5月号の金子兜太氏の揮ごう「土」を見て。}

一歩二歩耕す土に歩み寄る


苗木植え土に会話の汗 清く


長靴を履いて水まく耕作地
見とれつつ 桜のアーチ くぐり抜け
天覆う 桜のアーチ 花世界
空覆う 桜のアーチ 桃の闇
薄桃に 桜アーチの 天覆い
華麗なる しだれ桜の 迎えけり
青空に しだれ桜の 桃の御簾
大し ....
人界に白蛇の姫の現れて


相模原白蛇の波動いと高き


うつつには白蛇ワープの名残りか
GW嫁さん東京おれ留守番

新芽時病は篤く布団虫

葉桜に隠れて遠し友の顔

心には新芽萌えたり火を抱いて臥す

この春も病の治癒を希望する

俺だってどっか行きたいおらが春
鶏らの眼カッと見開く何 分析


眼前に鶏の眼ありあり深き孝


鶏の眼の 己 見詰める顧みる
思考る程
屹立してる
爺かな
****
魚類微笑
軽やかに昇る月
四月
*****
なきそうになる
アスファルトから葉桜
******
水鏡
神様不在
雨つづく
*******
ひちがつと
七月を詠む季節 ....
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
猫には猫のつらきこと[group]三州生桑009/5/21 20:40
アハウ009/5/21 14:28
貝殻を置く109/5/21 9:39
光彩な異国K.SATO009/5/21 2:12
夜の始まりにアハウ009/5/20 16:12
太陽と月の旋律109/5/19 16:23
雲 垂れて109/5/19 9:41
100人のギャラリーがいる!109/5/18 21:11
光の住人209/5/18 9:18
風 強き日に209/5/18 7:59
宙天俳句バイキング小池房枝209/5/17 23:43
五反田ホリデイK.SATO009/5/17 2:10
晴れ色で109/5/16 1:34
潮騒の街アハウ109/5/15 16:03
kiriko009/5/15 0:59
詩人の血アハウ109/5/14 16:17
風薫る 青009/5/14 10:25
おじさんと僕と、夕暮れとK.SATO109/5/14 0:50
樹液 飲むアハウ009/5/12 8:44
季語m.qyi109/5/8 20:12
すいーつA-292*09/5/8 18:56
神 愛の流出また楽しアハウ209/5/8 9:16
美貌の青空109/5/7 22:46
揮筆「土」209/5/7 16:04
さくら&行楽 (2009.5)guchi_...009/5/3 19:25
相模原の白蛇アハウ209/5/3 17:21
GW渡辺亘009/5/3 6:09
Kらの眼アハウ009/4/27 17:03
シコルホド崎幹人009/4/27 15:53
戯れ句集瀬崎 虎彦0*09/4/26 1:50

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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