前衛・側衛を薔薇で固めよ この行進に
軍服に階級章ナシ ゲリラ戦
暗闇にまぎれ上陸するボート
インドラと閃きつつ俳・諧
孔雀音もなく羽根ひらく
庭園に ....
活字に移すと格調高くなる情報
迷ったら日蓮御書に聞く
葉ッパ決メルより古来瞑想の偉大
足の裏に眼があって地脈甞めてみる
宙空にシャガ爛れ咲き
空が青いので白塗りしたい
小鳥らで華やぐ樹木美しい
霧の中で体が七色に輝いている
光波・音波そのものロックする
心臓の安全ピン抜き 投げつけた
鉛とかし空に流して偏頭痛
空を折りたたむ俺の意図どおり
ご一家のお写真に黒焦げの戦死体
リズムのはざ間に踊りの明星見て
左腕の腕章に滲むメランコリー
火星の砂漠に蜃気楼の立つ
伎楽面 浮かぶ部屋に黒板がある
真摯な道化の王を越える
辛辣に道化て王となる
定まらぬ王権より今日のお茶
桃色のホテルが見えたからスタイリング
日々磔刑 肉体の性 ウォー
重たい瞼が伝える 神々の肩と身
ボリボリと氷食う冬日
悪・業焼入れコウベ八つ裂く
火傷する左腕の空想力
ビンの中 火炎石の妖気
昇る左階段に緊急の影
陽だまりに己の影濃い
お互いの影の実体 絶滅者
初霜の 世界を白く 清めけり
初霜や おしろい粉で 野を塗りし
初霜や おしろい塗りし 化粧師よ
初霜や 野を白無垢に 変えにけり
初霜の 降りる気配の 空に満ち
初霜に 大地包まれ 静かな ....
破壊の後はまっ白ですジミヘン
東からの陽射しの赤子の肌のごとく
冷気揺れ朝を煮詰めて読書する
「希望」は光の爆発のようだな
歌垣に天皇いたなど知らぬこと
校庭に花一匁で夕日飲む
文芸し睦まじい眼鏡と静かな書
鬼 この冬日を綺麗に撃つ
常世で鍋つつく我あり
戦闘の間隙を縫う冬日
鈴の音 部屋の端の方
羽ペン:白馬に青インク赤インクの痛みかな
満月や野分のあとはちりほこり
脚二本欠けて眠れり秋の蜘蛛
物音や今年は柿のはづれ年
銀杏をつぶして行けり救急車
行秋や祭りのあとの歯の痛み
晩秋や恥を数へて夜もすがら
....
思う存分の冬に願かける
冷気 霊気を含み常緑樹
ラプラタの夏に立つ我が半身
私のカケラがラプラタ川に石投げる
靴下の 穴をかがれど またかがり
箱を開け ケースを出して また仕舞い
生乾き 取り込み部屋に 再度干し
夕方に 音のみ見える 人の業
雅楽面 妖気の事務所に雨
ブードゥー神 モキュモキュと力瘤
一ページ 義務やら使命 書物読め
四畳半で前衛舞踏を舞ってみる
畳の縁に爪立てて逆立ち
白塗りの腕 天井にめり込む
柿食えばガメラ飛ぶなりYoutube
影踏み遊びには君の認証
この遊び歴史的人物巻き込んで
やはり一人遊びの死のサーカス
煎じつめればブログあり
権威のお墨付き 惰性脂肪症候群
特別扱いさ ....
{ルビ觱沸=ひつふつ}と二つの弦の震う海
とどめさす声はまなこに血は咽に
とどろきに手のひらかざし目をふせる
風は無 ....
事務所に鬼 妖光漏れたケイ光
冬の始まりを神らにそっと伝え
仄かな陽光 肌を静かに焼く
かまきりを陽だまりに見て冬
鬼の面 事務肩にあって闇
あらゆる ....
天地天空 我一人 戦士歩む
19C的全人知性 営為獲得ノ事
寝屋 温かく女薫る
冷気通う書物閉じる
冬らしき 真紅のボールが転がる
どんぐりもおちる影なし 古隧道
吾の庭に 身の程知らずの柿がなる
干し柿を目印にする 祖母の家
高層ビルが雨に煙っている
裸体で綴る晩秋物語
馬小屋暖かく会話 いななく
ニーチェよ 灼熱地獄で読ませてもらう
広大なフロンティアがミゾオチの座にあるだろう
....
館の主は遍歴の夢送る
音楽存在 時空の制圧
コントロールされた狂気こそ発狂
静かなクレパス眠る街角
冷えた朝に理性は発火
左腕だけが鋏に火に触れる
指五本喰らうべくして音喰らう
月尽きて地に声低く骨の笛
水滴をはらうが如く己れ斬る
塩を越え空の辻 ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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