雪を割るつかなくていい嘘をつく
春うらら梅香る城散歩猫
昼寝猫はなさき薫る梅一輪
黒猫が丸く膨らむ春うらら
黒猫や背に梅の香を漂わせ
蛙
春嵐ちょっとやり過ぎた感あり
震災忌ただただ涙溢れてくる
手のひらに汲んで夢見る春時雨
言葉なく静かに澄み咲く猫柳
片隅にちいさく仰ぐいぬふぐり
ものの芽を横目に証拠埋めている
白鳥帰る愛のカタチも変わったよ
お嬢さん啓蟄なのでお茶しましょ
啓蟄やサードコーチのまわす腕
啓蟄や地味にいとおそろしき夜
梅見ゆる間に妻の不倫かな
方言で叱られたいの春夕
俺以外男子禁制雛祭り
首のない雛人形を飾っている
冬枯れの枝が突き刺す昼の月
春動く踊る小さなバレリーナ
サンダルがぴったりと合うミモザ咲く
如月の
微風吹きしは
春匂ふ
田楽や高いところからのビンタ
飯喰ってちょっくら山焼いてくるわ
バカだからわからないっす梅花祭
春ショール大人フェミニン小顔ボブ
まっ白にかさねた白よ春浅し
沍返るなだれもさらさらゆくだろう
幼な手につまれて青くいぬふぐり
溶けるより割れるに相応し薄氷よ
白梅やジャズの弦楽四重奏
獺祭魚大人のキスをしてあげる
雨水の日バレンタインの後遺症
路地裏の犬の臭いや春の雨
草萌やピーターパンのサヤウナラ
愛妻が愛人に出す浅蜊汁
春遅しツンデレ風紀委員長
顔照らし黒に再生する芝火
柔らかさ強さと一緒にまとめ買い
遠くには港もないけど筏船
胆石を患ってから知る臓器
美輪さんの美に酔いしれて酔いつぶれ
マイ・ギター埃の積もりて音もせず
わすれたころに君 ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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