カナリアが黙りはじめた春嵐
若鮎や三十四歳重婚
若鮎や別れし女房思ひ出づ
花曇集中力が続かない
ヨシ倒れ 田植えに合わせ いざ芽吹く
カートの忌エフェクター入りミニアンプ
清明や白鷺城の天守閣
水色のレポート用紙木の芽時
花いかだ 広がる桜 犠牲にて
編集でなんとでもなる入社式
新社員帰りにハローワーク寄る
発表は明日にしましょう万愚節
搾取する側にならなきゃ春の闇
人を好きになることって尊いことなんだな
ぼくのかけらは今日も空をとびたがる
きのう銀河の果てで小さな爆発が起こった
夜間飛行星が眼の高さにあるんだぜ
僕を睨んだ君の目がいつ ....
にんにくをラップに包み考へる
丸揚げの大蒜食べて戦場へ
靴を決め選ぶ春服ヘアアイロン
マンガ描き物種撒くやベレー帽
白木蓮匂い立つ日になに想う空よ
正論を掲げた君の私論哀しい
儚くも忘れじの記憶桜に辿る
室外機の上忘れられた鉢よっつ
春日の主無き部屋花一輪
菜の花の黄色に埋もれて眠る夕 ....
春雷の一発ギャグやマルチーズ
保険金殺人容疑朧月
弁当に虫が混入霾晦
春の蝿組体操のピラミッド
灯台のもと暗くても踏み分ける
日輪のプロミネンスのように生きたい
健やかにただそれだけを願いつつ
きみ知るや孤独の果ての青空を
真っ白なデコルテライン残る雪
彼岸潮嫌な死にかたをしたなあ
春うらら 喪服で出掛ける お買い物
喪の色を 深く染めにし 春の雨
バレバレの社内恋愛星朧
蓮華草ちょうどいい大きさの胸
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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