ラムネ瓶祭りのあとに横たわる
届かねー
届かねぇけど
手を伸ばせ
....
美少女に脳内変換通し鴨
パンケーキに溶くるバターや南風
愛されぬ白い身体を蟻が這う
蟻が這ふ白き身体や不燃ゴミ
甲子園九回裏に出す扇子
赤蜻蛉大人になんかならないで
迎火を囲む明るき家族かな
瑠璃色の夜明けの空や時鳥
イヤイヤと横に首振る扇風機
肉のない白い素足に輪ゴム跡
初夏のアクセラレータ眠り猫
性描写一色となる夏の山
新涼やコンビニ前に猫二匹
鯉のぼり静寂好むはずがない
睡蓮が開く音さえないしじま
凜とした春の神社に神の声
柿食べてアダムとイブになるふたり
人間の未来のために死ぬパセリ
麦の秋元宝塚歌劇団
小満や隠れ家で呑むギムレット
夏みかん首長族のレントゲン
甘藍の湯掻いた芯や勝ち戦
土筆採り昔話で盛り上がる
サングラス外せばわかる幼顔
除虫菊美的センスが磨かれる
サフランや天女の細い脹脛
虹鱒やガラスのジェットコースター
突然の家庭訪問黒日傘
卯月曇バナナの色の歯磨き粉
薫風に背中押された迷い人
雨蛙気が短くて飛び回る
短夜に潜む魔物と目が合った
柏手の響く境内夏兆す
しっとりと濡れた虞美人草の赤
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