原発の謎を知らずにバッタ跳ぶ
日曜は寝ぐせのまんま猫じゃらし
ねこじゃらし海の香りがするモルト
ミルクティー曇った空を飛ぶ蜻蛉
顔照らすブレーキランプ処暑の雨
砂浜を覆ふ石蓴や処暑の海
闇を斬る月の光やテムズ川
秋口の効率悪いオシャレ服
昇進をひとりで祝い小鰭鮓
踊り子の真紅のシュシュやリンゴ飴
豆御飯思考を停止させる美味
風鈴が白壁の街濃く染める
アイスティー瀬戸の小島で一休み
あきあかね六角形の化学式
またひとつ哀しみに満ちた爪を拾う
またひとつ絶望で破れたこころを拾う
あなたの夢は何色ですか
刑務所の外に広がる蕎麦の花
盂蘭盆会オーダーメイドスリミング
そうですか
おっぱいですか
そうですか。
そうですか
どうせそうだと
おもってた。
すきなのは
大きいおっぱい
わかってた。
屍にタイヤの跡や秋暑し
ラブレター手渡しに行き酔芙蓉
月見草カップヌードル待つ三分
羊草迷う一歩も一歩から
朝顔やきょうは素顔で銀座まで
渋滞は四十キロです走馬灯
ちゃぶ台の菓子盆かこむかき氷
百日紅鶴は ....
夏の果て負けるもんか負けるもんか
びっしりと瓢箪の中切った爪
所持品は瓢箪と駒だけでした
ポケットに溢れるほどの夏の恋
なつかしい蜜柑色した夕の街
白い鳩しみわたるほどのあおぞらに
ちいさな手 氷のグラスを握りしめ
白 ....
句点打つかわりにハート鷹の爪
朝顔がブラスバンドのごとく咲く
背番号小さくなって野球の日
かなかなの声をかき消すゲリラ雨
かなかなの声ききながらカレーの夜
大阪ノ街ニ雨フル秋ノ夜
夜の光沈黙の歌冷たい道
お月様風にながれて一人旅
ふち子さんちょこんと座るマイコップ
愛しさを花びらにかえて月の夜
宇宙の種をはこんでくるのか流れ星
空虚なる心を照らす月 ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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