浜汁を啜るふたりはもう他人
たかじんのいない二月の北新地
ジプシーが夜明けを告げて春氷
梅の花 川に零れて 道標
小春日に 墨の一滴 鶫の尾
約束は 雪解け水と 沢に消え
白人も黒人もいて梅見かな
梅見酒華奢な女の膝枕
風光るてめぇだけは光らせねー
料峭や旧石器捏造事件
節分やダルマ燃えたる焚き上げ場
節分や父のカタチの鬼の影
節分はオスカルになる舞妓かな
夕東風のUFOを呼ぶセレモニー
夕東風や文庫の帯に内田有紀
テポドンの飛ぶ下水菜シャッキシャキ
京菜喰う自称サブカル女子ミツコ
抗鬱剤ザクリザクリと切る水菜
痩烏さらに闇へと堕ちにけり
バカラさえ覚えなければ寒戻る
立春やパティシエの手にタルトヘラ
立春やお肌が水をはじかない
納豆を投げて節分ネーバネバ
柊に名前なき深海魚挿す
鴨川のカップル爆ぜろ千枚漬
草や木の輝く霜や鳥鳴けり
葉牡丹や学費のために売りし家
冗談と気づかないまま冬深む
テキトーななぐさめだけど寒紅梅
すでに女子じゃないから助詞会ひらき
へとからでよりのにとやらかなりだの
一、一、いきつくさき正の位置について
角ばった字裏のドブ川ながしましょ
あしもとにほしぼしのな ....
ねんねこやUKパンクの子守唄
イゾジンのうがい薬や寒鮃
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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