図書館の臨時休館雨水かな
二月堂佛だち凝然と寒気に屹立せり
親のない子も育ちたる雨水かな
マンモスの化石と矢じり猟名残
木枯らしや 説教まじりの チラ見かな
梅東風の薫りダウンに沁みる頃
春の雨そのままでいい山野草
蝋梅のひと枝を待つ花瓶あり
こどもらの声のちらほら春淡し
立春の日を越えなおも北の国
まだ若 ....
シャンプーの香も新しく杏色
わたくしもかつては二歳花苺
イヌフグリ地球の色と同じ花
馬の仔の二度と座れぬ青い土
山開き木苺の花飛び起きぬ
水ぬるみ無洗 ....
お隣の家の門から沈丁花
雲雀東風初めて背負うランドセル
桜東風あちらこちらでスマフォデビュー
遠足の菓子五百円までの頃
北窓のカーテン揺れる平和かな
....
犯人の双子の姉や木の芽和
春満月4回転のジャンプかな
ペンギンのいない二月の動物園
浜汁を啜るふたりはもう他人
たかじんのいない二月の北新地
ジプシーが夜明けを告げて春氷
梅の花 川に零れて 道標
小春日に 墨の一滴 鶫の尾
約束は 雪解け水と 沢に消え
白人も黒人もいて梅見かな
梅見酒華奢な女の膝枕
風光るてめぇだけは光らせねー
料峭や旧石器捏造事件
節分やダルマ燃えたる焚き上げ場
節分や父のカタチの鬼の影
節分はオスカルになる舞妓かな
夕東風のUFOを呼ぶセレモニー
夕東風や文庫の帯に内田有紀
テポドンの飛ぶ下水菜シャッキシャキ
京菜喰う自称サブカル女子ミツコ
抗鬱剤ザクリザクリと切る水菜
痩烏さらに闇へと堕ちにけり
バカラさえ覚えなければ寒戻る
立春やパティシエの手にタルトヘラ
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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