奥義はアユの生き方に近い
自動ドアでピーマンに入る奥さん
アンテナ濡れてあんな人間がいい
定規で影を測ろうとして失敗
怪獣はひとりでつくるもの
落し水空の奥まで涙色
落し水頭の上で叩いた手
落し水倒れたままの砂時計
猫じゃらしポエジーのごと遊びをり
新涼や木漏れ日あつめ荷札貼る
秋高し路に野草のそよぎたる
国境に有刺鉄線秋燕
終電を逃して歩く秋燕
秋燕スコアボードに零並ぶ
冷蔵庫たしかにプリン入れたはず
猫耳をつけたる老婆秋薔薇
十六夜イスラエル製ガスマスク
名月やZOIDSゴジュラス・マーク?
越冬のツバメ途方に暮れている
辛い酒越冬つばめ啼きにけり
透明になりたる銃や散る桜
咲き乱れあかと白との秋桜
板塀に数多咲きける朝顔や
みぎ見れば三四輪の芙蓉花
菊枕嘘をついてる味がする
犬用のコーヒーガムや囮籠
電柱に突き刺さる首冬の月
パパウパウ波紋カッター通り雨
最初から秋燕などいなかった
俳句の日五七五でする会話
どのメールも返信がない轡虫
頭頂のプールはバサロ禁止です
炎昼売りつけられたるイルカの絵
炎昼のいっこく堂の腹話術
炎昼の反省会やRevolution
あいのりの再放送や氷水
名月やテンション高きレトリバー
名月を掴もうとする小さき手
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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