たこ焼きや
冬の休日
ホフホフと
独断と偏見で蛤1位
蛤を打ち合わせれば澄んだ音
蛤や逢いたき人に逢えぬ夜
パンドラの箱開ききり星葵
桜東風ちゅうぶらりんの恋のまま
白梅や昨日も今日も神頼み
白梅の空やルビーの耳飾り
梅真白舌にマーブルチョコレート
冬服の母を母とは気づかずに
マネキンの曇ったメガネ冬の服
冬服で厚いカラダを風が押す
冬服の脇下に穴空いたまま
図書館で飼われたる犬冬の服
悲しみのぶん氷切り出している
採氷をいつもと違う角度から
鬼嫁は阿修羅の如く豆を撒く
残業の夫に代はりて豆を撒く
豆撒の猫に被せる鬼の面
もう数を数へたくなく年の豆
節分やコンビニで買ふ恵方巻
豆撒の鳥が来てゐる朝の庭
....
鍋のふたぐつぐつぐつと幸せが
箸の先鱈もほぐれてほろろ酔い
熱燗の熱に融けいる人の情
食って酔いうどんも餅ももう食えぬ
見苦しや宴の後の冷えた鍋
だったらと
こうだったらと
詮無いこと
歩く道
外れたまま
歩いてる
輪の中に
入れてもくれぬ
閉じたドーナツ
烏帽子形兜のごとき冬芽かな
鬼、羊、猿の顔あり冬木の芽
冬木の芽テンポの早いプレリュード
冬木の芽世界の殻を破らねば
太陽に一礼したる冬芽かな
冬木の芽頑固親父の如き顔
透明度の上がりたる水寒蜆
色彩をなくしたる街寒蜆
湖の奏でたる音寒蜆
35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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