手のひらにヒヨコのおもちゃ雪月夜
2回目の迷子の知らせ牡丹雪
くたびれた幸せ雪の比叡山
宇宙へとDavid Bowie帰り雪
子の眠るあともサゲまで「代書」雪
羽織脱ぐ春団治真似寄席の雪
降り続く雪に言葉が埋もれゆく
雪だるま抱えて朝の歩道橋
天才と、認められずに、息絶える
依存しろ。共存しろ。理想像
孤独だと言えず大きな雪だるま
子を寝かせ旦那を寝かせ雪遊び
忘れていた納豆ごはん 葱をたっぷりと
うどんは苦手 許せるタヌキうどん
風邪をひいた晩には味噌煮込み
想像しても開いてない札幌ラーメン塩バター
チャルメラが来たなら全速力で追いかける
仕方な ....
セブンのおにぎりとおでんに焼肉弁当
食べることが不可能な粘土の食感
大好きなポタージュ吐く
最後には せめての梅昆布茶
食べられないから竹鶴あおる真夜中
明日から健康の一歩が始まるだろう
味噌選ぶ旅に妻誘う
懐かしい京漬物
鮭茶漬けは天下逸品
昆布と鰹節があればそれで済む
鱈ちり食べたし喉細く
ぷりぷりのワカメ味噌汁
里芋煮詰める母の味
ニンニ ....
スプーンに一杯だけの重い雪
暗き闇明るき闇や巣立鳥
楊貴妃の骸を喰らう猫の恋
パトカーで抱かれた夜の鳥兜
お湯ひとつ沸かせぬ父が林檎剥く
信長の首を土産に紅蜥蜴
もうスグと、つぶやいている、罪と罰
野球帰りに覗く店
コロッケは20円
本命のメンチは50円
ただソースを舐めた日々
ただの幼い想い出
繋いだ手、緩まない訳、償うだけ
重なった手は恋敵歌留多会
歌留多会むすめふさほせだけ覚え
溶けたチーズと胡椒に浸る
トマトに生ハム和えたなら
ニンニクとアサリのハーモニー
ミートローフを溶かしてパスタにかける
イカ墨に深く沈む夜の空
美味いといった一言に舞い上 ....
忙しいほど自分の価値をみつけられる
うつ病の原因は暇な管理職
拒食症なぜかおでんのコンニャク食べる
九重に守られ眠りつく
明日はまた生きているだろう
今夜もきっと夢をみる ....
摂食障害叩きにゆく
天から与えらえた休日読書する
肉が駄目魚が駄目で米もだめ
食べることの出来ない透明感
サラダも果物も駄目
スープさえ吐いてしまう地獄
温かく肩を抱くモツ煮込み
コンニャクに香る柚の味噌
カワハギの肝和えフグに勝りぬ
キツネうどん大阪に帰りたい
天六の怪しき商店街
千日前のどぶ泥の怪しい珈琲
シンプルな輪廻転生初湯殿
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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