人生のエアポケットや散る桜
ゴッホでも描ききれない八重桜
雪踏めば一足ごとにきゅっと啼く
涙ではないんだ雪は汗っかき
夜が産む白い卵は雪でした
降り止まぬ雪などないと人はいう
雪だるま足がはえたらどこへ行く
ユーミンが雪のゲレン ....
猫の恋さてはおまえも朝帰り
猫の恋冷めてしまえば他人です
段ボールけちらしてゆく猫の恋
そもそもが浮気なんだニャ猫の恋
決戦は金曜日だニャ猫の恋
猫の恋みたいにいかぬ人の ....
加茂川に映りたる桜のベルト
狭い部屋千本桜見える窓
次に逢う日まで桜よ咲いていて
熱気球溺死しそうな花の海
街中の鳩時計鳴る花朧
堕天使の血を吸いあげて咲く桜
ランドセル揺らし駆ける子花盛り
我思う、ゆえに我あり花明り
寄りかかれるのが桜の木しかない
桜まじ面接官の背後より
ため息の缶詰積むや桜の夜
花盛りワルツにのって踊る猫
猫の恋あれは影武者だったのか
撃鉄を起こしたままの猫の恋
くしゃくしゃの婚姻届猫の恋
モザイクの入るコメディ猫の恋
綱引きのパントマイムや猫の恋
プードルの風船が割れ帰る孫
猫の恋カラダの軸を真っ直ぐに
猫の恋脳が束ねた結果でも
瞳孔を大きく開き猫の恋
失った左目で見る猫の恋
また尻尾短くなった猫の恋
猫の恋企業秘密が聞こえてる
お遍路を巡るセグウェイ猫の恋
デジタルの時計がゾロ目猫の恋
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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