いってらっしゃい、と
みおくる
いとしいひと
あなたをおもう
そうして
かさをほします
さんがつのゆきは
ひがゆるむまでに
きえてしまう
あかし を おる
しろい ....
北の郷にも
春は来て
紅やら白やら
梅が咲きました
梅の香とは
どんなものかと
高くもない鼻を
差し出してみれば
黄色に染まった鼻を見て
笑う君
ほころぶ梅に
負けず劣らず
頬そめ笑み咲き誇る
....
差し出されたグラス
オレンジのティッシュ箱
ガンガン響いて痛むこめかみ。
嗚咽を堪えて潤した喉では
グラスのお茶が何だったのか
わかるはずもなかった。
抜殻は
風にもなれず
思い出す
勿忘草の
花言葉
毎日変化し
時には淡く
時には鮮やかに
時間を染める
もうそろそろあたしとも
お別れだね
13年間
ありがとう。
あたしが家に帰って来たトキには
また、よろしくね。
大事な、 大事 ....
この先が
どこにつながっているか
知っていますか?
傍へ行ってその手を取って
少しでも傷を癒してあげたいのに
それが出来たらいいのに
独り抜け出せない淵
あなたには何が見えている
どこまでも続く長い長いトンネルの
その先へ行きたい
はるをまたずに
なんでなんで
咲くの
底冷えの寒さを
わざとえらんで
ウメは咲いて
あっという間に散って
白くやわらかな
なきがらの下から
プチンプチンと
....
風のための門を
行き来する影がみえる
波を越えて続く
その道を
懐かしさではなく
今日の温度で
君がいるから
私は笑えるの
空を
見上げる
君が
振り向く
微笑む
僕と君だけの空
からっぽのカゴ
いっぱいの水入れ。
いっぱいの餌入れ。
お腹がいっぱいで
眠そうな目をした君はいなくて
からっぽのカゴ
減らない水。
減らない餌。
倒れて冷たい
....
ポタージュの湯気 午前五時
日が早めのおはよう
私はまだねむいよう
かまってよ
かまってよ
かまってよ
かまってくれないと
すねちゃうからね!
一面に広がるしろいせかい
きっとこれが 平和の証
向こう側へ行きたい
落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない
焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路
果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
優しいメープルが好きです
いつもこの店に来ると必ずこれを
甘い色をかけて
午後
ガラス越しに柔らかい昼
メープルの反射
私の前にあなた
二人の間にはスコーン
ど:どんな時でも
こ:困った時でも
で:デートの時でも
も:ものたりない時でも
い:いつでも
っ:ついてって
し:幸せいっぱい
ょ:寄り添うよ?
とびらのむこうには
僕のいた世界が、静かに
けれど ....
私を取り巻く温度が
1℃下がった気がした
エンジンを止めたせいでも
外が寒いせいでもない
あなたの言葉が冷たいから
私の心が冷えているから
ほら 温度がまた1℃下がった
社会不適合者。
私の代名詞でした。
弐、参日後
げっそりとした顔でフラフラ舞い戻って来たら
指差してゲラゲラ笑ってやって下さい
破れた。
ひとつ、「好き」と伝える度に 胸が軋んだ。
まるで油の切れたブリキの車輪のように、
甲高い音を立てながら かろうじて回る。
わたしは必死に、ある一言だけを繰り返し口にして、
とめどなく流れる ....
手をのばせば
やわらかい陽射しに
触れるよな
小川のせせらぎ
口笛さそう
‥足下にも
小指の先ほどの
ちいさなちいさな
あおい春
わたしの愛は
あの人の心をとらえることができるだろうか
ああこの我が儘で一方的な愛は
果たしてもう堕落しているのだろうか
ただただ胸の奥ではうろたえて身悶えている
小さな ....
僕にはわかる
満月の一日前のあの月と
明日の満月との違いが
僕を5年間苦しめた絵が
疑問を投げ 嘲った絵が
他との区別を刻んだ絵が
今小さく足元に有る
六弦奏者よ。
踏むがいい。
踏むがいい。
踏むがいい。
此処に。
そこが
入口なのか
さよなら なのか
それはわからないけれど
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