うちの紫陽花は
空に恋したスカイブルー
緑濃くなる毎日に
徐々に徐々に青ざめていく
雨にけぶる緑に
空が忘れないでと
呟いていくの
今日は
どんな空を駆けてきたの
泣いた子 笑った子
みんな輝いて 一目散
おかえりなさい
この胸に
おかえりなさい
この温かい胸の、内に
私のこころは晴れないまま
微笑むそらは
私のことなど待ってくれない
待ってなんて言える程強くない
谷川俊太郎氏の
『朝のリレー』という詩
皆さんもご存知のことと思います
その詩を
頭の中で描きながら
不思議な気持ちで
夕陽を見ていた
私には終わった一日
誰かには始まる一 ....
快晴だというのに
蒼すぎる湖畔だ
四ツ手網は静かに
心の水面に沈められ
ひきあげた時に
また振り仰ぐのだろう
雨がつづいて
あきちゃった
藤も観に行けない
菖蒲も観に行けない
な
借金ばかり
お母さん
遠分
そっちには
帰んないから
仔猫のチェルシー
ふさふさふわふわ
思わず頬ずり
ふさふさふわふわ
首輪のかわりの赤いリボンと
こがねいろの瞳がうつくしいね
つめたいひかりでさえ
あたたかい
あなたにも
嬉しい気持ちを
おすそわけ
つまさき立ちで
小鳥を真似て
高い空に知らしめす
両手を広げ
澄んだ少年の瞳で
遊べない砂場
潰れている蜂
幼いブルーに
染まって
ほら
子どもらしく
出来ない場所では
人間の形の
分子にもなれない
先生が親が
良い子になれといった
部屋と窓をあとにして
空に家出する ....
知らなかったの
海がこんな色だなんて
こんな青と碧だなんて
いままでホントに知らなかった
だからあなたの言葉も
聞き逃してしまったの
もいちど言って?
すきって言って?
あたしをすきっ ....
「水平線の向こうには、
空以外のなにかがあると
信じてた」
昔、書いた文章
こんなトコまで来てみたけれど
まだ
信じてる
あれから12年
いま ....
追いかけてきたものは、何であったか
追いかけるべきものは、何であったか
あの蒼々 あの爽々
届くはずもないと{ルビ諫=いさ}められても
羽ばたく自由まで
奪われたわけじゃない
....
神戸のモザイク広場には
一隻の船が飾られている
かつて世界一周を果たした船を、復元した船が
けれどその船は、航海してここまでやってきた
海を渡ってきたのだ
だが、いまは
陸に固定され、帆が ....
気持ちのいい場所で
気持ちのいい格好で
吹かれていたい
風に
ただ、風に
ああ僕が 光の中でも
存在を許されていたなら ....
今朝、
新しく生まれた緋目高は
糸のような体を誇らしげに揺らし
円筒の中を支配し始めた
その傍らで
親たちは死に絶えたのだが
きっと、あの孤は知らない
悲しみも、
涙の流し方も。
....
分量を間違えないようにね
毒になってしまうから
私も
君も
黒い黒い黒い自分
隠さないと隠さないと隠さないと
柔らかな殻で
誰にも見透かされないように
そう気張る私はもう時代遅れかもしれない
今では黒い自分をたくさん入れ替え入れ替え
どんどん消費していくの ....
おつかれ
君は最後までキレイだね
私を繋げてくれるモノ
鉄線花
風車なぞに
なりたきか
きたないワタシ
きたないアナタ
きたないニンゲン
キレイなせかい
未来の自分に会いたいか?
それとも
過去の自分に会いたいか?
とにかく
徒に考えを消費するより
足を進ませて登ってみろよ
理性を片手に
キレイじゃない色なんてない
繰り返しくりかえし
ちょっとずつ進んでく
ひとりぼっちの
1日のなかを
私は回遊する
自由かもしれない
不自由かもしれない
空はまだまだ遠いよ
沈められた
まだまだ浮き上がれないよ
水上の世界に焦がれてしまう
空 ....
瞳が充血している。
その充分な睡眠を忘れたかのように
私の瞼は光を遮りたがり、
私の身体は重力と戦ってはくれない様で
桜が決まって散っていくように、
私の意識も少しの変化を纏って循環 ....
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