雨と雨の間に
かおを出した青空に
並んで一緒に伸びをする
夏草はいつのまに
私を追いこして
掲げた手さえ届かない
ぐうんとジャンプで
きみ(夏草)にタッチ
ぐうんと伸びして
きみ(夏草)は空にタッチ ....
あの空の向こうに
届けたい言葉があったんだ
いつの間にか
忘れていたけれど
今日、左手が動かなくなった。
こわばって、軽く握った形のまま、開かない。
恐怖。
を、感じてるふり。
必死。
を、演じている私。
ただ、右手が動くかどうかは気になって、
そっと鉛筆を握ってみた。
安心 ....
僕たち
頼りなくも
この小さな灯りで
明日の方向くらいわかる
いつだって
踏み出す一歩は
小さなものでしかない
続く指針が
結果的に幅を描いて
そっと広がる
ランドスケープ
どこまでも どこまでも、 際限なく墜ちてゆく。
いつも夜は優しいもの
世界のあらゆる要素を
わけ隔てなく包含する
今日もいつもと同じで
夜がとばりを降ろした
今日という日が終わる
明日という日に向けて
夜は闇に身をまかせて
灯りはつけずに ....
言葉にするには難し過ぎて
顔見て言うには恥ずかし過ぎて
だから
モノクロの鍵盤をじっと見つめて
君への思いを
奏でよう
そこにあるのは光
目映い成分は希望
その向こうに違った風景が見えるかも
影に見えるのは恐怖と迷い
触れたら火傷をしてしまうかも
閉じた目をあけるのは勇気
手を伸ばさせるのも勇気
「強い子だから大丈夫だよね」
言われるたび弱さを隠すようになった
それは強さなのかな?
今でもたまに思い出す
君の弾ける笑い顔。
それは単に眩しくて、
ただそれだけで
僕を癒やしてはくれないのだった。
月色うさぎ星の夢を追いかける
リストカットをした事が無くても
あなたの心の手首というものは
蝋でも流したように
傷がついているのだろうな
よく見ると
蝋ではないのか
ただ
さめざめと流るる
涙はどこへ
いくのだろうな
....
悲しみは
心にあらずや
街角に
光溢れて
なお深き闇
猿をやめてから
空しか見ていない
知らずに冷めていたとしても
気にしない
エレキテルの柱を突き立てて
あやとり糸をぶら下げて
皆の戦車が通るため
真っ黒地面を染め上げた
だけどやっばり
気に ....
ある日の放課後
ひとり座席をかえている
みんなのみんなの真ん中で
混じって暮らす
人がいて
ひとりポツンと隅っこで
消えてくような
人がいて
どちらにもなれない自分は
どうだろうね
誰も ....
どうしてあのとき
空に手が届くと思ったのだろう
空を隠していたのは
紛れもなく
僕自身の手のひらだったのに
僕達の造るものは
猥雑で 見苦しくも見えますが
汚いものでは 決してないので
どうか 愛でてあげてくださいね
手をつないで歩けば
その瞳にも
この瞳にも
きらきらひかる
ちいさなちいさな
野の花でさえ
注:庭石菖(ニワセキショウ)という1センチくらいの小さな花です
雨を待つ君
明日を待つ私
並んで
風に揺れる午後
今やっているこの勉強
将来どれくらい役に立つだろうって
一生かけても分からない疑問を定義したあと
私はペンを放り投げた
椅子が作ったわずかなしわも
「気になる」って
見落とさないで綺麗に直す
君はA型がとても似合う
僕の恋人はB型
誰も聞いていなかったから
寂しいと叫んだ
叫んだあとで
どうして誰も聞いてくれないのと泣いた
どうしてと泣いていたら
君が聞こえないようにしているからだよと
私が言った
そうだったねって
私は笑った ....
無力な言葉で
もう愛の唄は歌えない
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから
透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密
透明が重なってできた
その暗闇に
本当の 宇宙は
すぐ 身近なところに
いつも ある
どこへでも、どこまでも、あなたとなら。
群青を
よりいっそうきわだたせるために
出会うのだろうか
この色が
どれほど得難い青なのか
ただそれを
知るだめに
夕焼けはすべてを染めるのだ、と あなたは言った 夕闇はすべてを覆うのだ、と あなたは言っ ....
鍵はあるのに
鍵穴が見つからない
これは何の鍵だったかしら?
夏を知らせに
来たんだよ
始まりは
白だったかな
密の味は
甘かったかな
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