網戸にしがみついたキリギリス
夕焼けにはいつくばったキリギリス
男の背中を感じた
雨上がり
庭を覗いてみました
雨の雫で輝く葉
青いな
そう思った自分も
実のところ
充分に青かったのです
小さな穴
こっそりと覗く。
膿んだ傷痕をいとしむのは、
私がまだ、大人に成り切れていないから。
過去の記憶が
感情が
腐食されていく
それは今日の恩寵なのか
それとも
明日への道標なのか
わたしの上には
初夏の青空が広がっている
薄い薄い紙を
何枚も重ねるように
一日一日が過ぎていく
でも
覚えておかなくちゃ
あの大きな心を
忘れないようにしなきゃ
あの大きな優しさを
おい
ローズマリーが
茂りすぎだよ
中に何か
住み着いてるんじゃないか
お前は
ここで待ってろよ
俺が
見てきてやる
(いやいや、その手には乗らん)
悲しみを抱えて
苦しみを抱えて
それでも
わたしたちは
旅を続けなければいけない
何処へ?
風がふいた
もう7月
新しい夏が来る
欠けた月の前を
白い
大きな鳥が
西へ
通り過ぎてゆく
どこへ行くの?
お前は
急いで
呼んでいるの
みんな
帰る場所があるの、ね
西は
羽根を ....
図書館は
朝から
子どもらで
いっぱい
帰り道の
山盛りの黄色に
+3度
私は
もうすっかり
大人だけど
夏休みだね
ベランダの下に
何かいるの?
それともまた
自由への逃走?
天気予報も晴れと言っていたのに雨が降ってきた
この雲はきっと
人々の汗が
雨雲をを呼んだんだ
ほら
きっとあの雲のなかには
朝陽が隠れてる
薄い天使の梯子を下ろして
わたしを天空へといざなう
雲の色も形も
刻々と変わって
変わらないものなんてなくて
永遠なんて信じない
この一瞬がすべて
....
ふるえる まぶた の
さきの まつげ に
涙 の 名残を
見せたまま
かわべ に 佇む
流れに まかせた
でたらめな 歌を 連れて
このやさしき夕暮れのなか
あなたはなにを想う
陽が沈んでいく
あたたかなやさしい一日が
終わろうとしている
このやわらかき黄昏のなか
あなたはだれを想う
梅雨から解放された青空は
夏の海と同じ色をしている
あの
紅く透き通った朝陽は
使い古されることもなく
一日中世界を照らしていく
この光を待ち焦がれる夜も
この光を恐れる朝も
この一日
誰かは泣き
誰かは笑うだろう
わたしはたぶんたくさん泣き
き ....
夕方の街
見慣れた通り
不思議な空
切り取られた
時間
鳥が
もってきた
木に
実がなったよ
熟したら
どんな色に
なるのかな
きっとまた
鳥が
どこかに
持っていくんだね
強く握れば
つないだ手が
痛く、切なく軋む
でも、離さない
どこまでも
一緒に行きたい
理由など探せないけれど
赴くままに尋ね行く旧家
急ぐように古びゆく様を
呆然と眺めることしか出来ず
異空間の佇みに安心を覚える
理由も探せぬまま
歪む扉をこじ開けた
古さを物語る音はあの頃のまま
荒 ....
この
小さな野花を摘み取っても
だれも気がつきもしない
手折ってしまえば
すぐにしおれること
わかっているのに
わたしは小さな罪をおかす
山間の小さな村の入り口
20年という年月は
視線の高さと
肌の感覚 そして
静寂の形すらも
変えてしまった
所々に見つけていく面影
巡るコントラストは
“芯”という部分を揺さぶって
映し出す風景に ....
この朝の広がりを
この朝の色彩を
この朝の香りを
ともに感じられるひとが
すぐそばにいたら
それだけで
あたしの周りは、こんなカンジ。
殻に包まれて、暗くて、光がわからない、淋しい心。
誰でもいいから、あたしの殻を破って。あたしをここから、掬い上げて。
ママの体のように、あたしを、包みこんで欲しい ....
君の好きな色だと知ってから
白い紙をみずいろに塗っていくだけで
きみに近づけたようなよろこび
ドキドキよりも
ワクワクしたい。
そんな僕の
きっかけ作り。
こんなに寒い夏の朝には
キミをなにかで包みたい
アイかなんかで
恋は盲目と よく耳にするけど
傷つけないように 大切にしたいから 見えてなくちゃね
窓辺でふたりして外を見た
遠く近く水田に空が映って
空も雲もあの水田からこの水田へと
だんだん動いていく
お互いなにを考えてたのかは知らない
でもこの時間がすべて
もう二度と還らない瞬間
やさし ....
満月には
ほんの少し欠けてる月が出てる
あの月を
空から取り外して
粉々に砕けさせたい
その時
月はどんな音を立てるのだろう
砕け散ったかけらはどんな色に光るのだろう
砕け散ったかけらを思いき ....
78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118
【携帯写真+詩】携帯メールでの投稿
0.42sec.