雨上がりのアスファルト。
濡れた僕と世界。
温かい日差しに照らされて。
蒸発してしまうんだろう。
そのまま消えてしまえば。
空と同化して気持ち良いんじゃないかな。
人工の光に
月の灯も跳ね返る夜
微弱で脆弱な
こころの明かりは
それでも柔らぐことはなくて
この眼では
見えなくても
想いにふけるきみに
話しかけられない夕
ぼくらは
そっと夜を待った
原宿で車を停めるとこを探していて、
流石ふだん家に籠もりっぱなしの青年は駐車場を中々見付けられんかった。
もうすぐ七時になってまう。
大体の服屋は七時に閉まる。
妹はもうその辺に停めたら、と言うが ....
この空の向こうに
一体何がある?
空が
きれいです
海を越えて見る世界は
新しい風の匂いと
爽やかな空の青が
生きています
今頃あなたは
どんな風を感じ
どんな空に触れているのですか
わたしはなぜか
独りよが ....
渡すまで
気づかなかった
2と3を間違えてつけたケーキ
隣あってたから
間違えたんだよ
なんて言い訳を
笑って聞いて
おいしいって
お世辞言って
ろうそくは
点けず ....
波に飲み込まれそうになる。
けれど。
イヤホンから聞こえる唄に。
引き止められる。
波は、静かに続く。
唄は、確かに響く。
その間で、目を閉じた。
橋を渡ってきた
いくつもの
橋を渡っていくのだろう
これからも
その先に
永遠の故郷があればいい
心の居場所の
はじめて
下の名前で
呼んでくれたのは
去年の秋、
その記憶も
朧気に揺れて、
紅色に
蹲る
こんなにぼんやりした
漆黒の夕方は
なんだかとても淋しくて
ただの
友達のはずの君に
優しい笑顔で
抱き締められたくなるのです
きらきら
水の粒が
きらきら
きらきら
光の粒が
きらきら
きらきら
お互い
そうじゃないと
わかってしまった
だから
きらきらに
閉じ込めて
きらきら
もう何も言わないで
きらきら
見つめて ....
もう高くなったそら
だれかに呼ばれてるようで
だれかを呼びたいようで
なにかを忘れたいようで
なにかを思いだしたいようで
想いを全部
捧げたい
高くなったそらに
そ ....
ひまわりのうなじは
ふれると
かたくてざらざらしていた
ひまわりといえば
黄いろと茶いろ
そのいろが語りかけていた
おう、そうかあ、
それはたいしたもんだなあ、
冷えたコロッケの香り ....
真っ暗な夜空に
月が顔を出した
月のない夜空は
少し怖くて
笑顔のように
ゆっくりと
月が出はじめた
君とならんで泳ぐ
それだけ
ちょっとだけ
幸せ
ただいま月とかくれんぼ中
お星さまの後ろに隠れてるみたいどこかな?
どこにいるのかな?
明日は皆既月食
もしも
ほんとに地球が
月を食べちゃったら
悲しいね
月のうさぎも
いなくなっちゃう
夜空に光も
なくなっちゃう
願い事も
できなくなっちゃう
....
だって
意味がないの
あたしがどれだけ探しても見つけても願っても
君は行ってしまう
そんなたった一言の事実
ついていけない
ただ
ただ
「間違って生まれたなんて言わせない」
誰にも文句を言わないきみは
とても自由だ
堂々と
真夏を誇った
向日葵が過ぎ
いつの間にか
ひそやかなやさしい
秋桜の花が咲きはじめた
季節が
かわっていく
止めることは
出来ない
誰にも
晩夏。
夏も夜を迎える。
眠りかけた夏の夢に
眼を醒ました秋が
そろりそろりと
忍び入って。
とんぼが舞い
夜の虫の音も
秋に変わって
朝の珈琲も
アイス・コーヒーでなく温かい珈琲に
ゆるやか ....
知らない内に咲いたんだ
夏花
柔らかなぴんく色をした
まるで、夏休みに恋をした
小さな女のコみたいで
緑色の細い腕を
一生懸命絡み付けて
この夏、最後の恋命を
たったひとりで
咲かし ....
松ぼっくりも
気づかないうちに
こんなに大きくなっていた
ほんとに秋がくるんだ
黄金色の秋が
色づく秋が
昨日はいなかったよね
隠れていたのかな
しっかり食べてるね
参ったな
もしかして
スズメガなのかな
ううむ
どうするよ
気持ちも入り組んで
社会も入り組んで
世界情勢も入り組んで
すべて入り乱れてる
私にはどうすることもできなくて
なんとか
すっきりさせる
魔法がないかな
神頼みくらいし ....
道が続いていく
どこまでも
延々と続く道を
いつまで走り続けて
どこまで走り続けて
後戻りはできない
この道の果てに
あなたがいれば
それだけで
なくしたのではない
置いてきたのだ
あの時の眼差し
あの時の声や言葉
誤解
曲解
ただの勘違い
なかったことに
するのではない
振り返ればいつも
そこにあるから
天に向けて咲く花の
香は地に這って 熟み淀み
ひれ伏して嘆く夢の
その清浄を食みながら
私は 私は
還りゆく夢の
最期の一片を 奥歯で砕いた
花はいずこに咲くのだろう
暗闇を抜け出して
やっとグレイのなかで
でも
絶望と希望の
境界線が見えない
ほんのりと
灯の気配のする
あちらに向かって
歩いていこうか
うずくまっているだけでは
....
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