いま御坊町の料亭で
部下とお客様を待っている
精一杯くつろいでもらおう
部下にもお客様にも
接待がよくない事のように言われている
それはあまりに表面的な物言いだ
....
夏が
折りたたまれていく
秋に座を譲る
夏の気持ちは
今年の夏には
もう二度と会えない
こんな風に
向きあえる日が
来るかもしれない
いつかはわからないけど
その時を願う
結果はどっちでもいいの
もうあれから恋もしていない
ただあれから逃げるようにして
地球といっしょに回っている
うろこ雲の大群が
冷たく白く
宇宙の底に広がっている
それは地球の
丸みのようにも見える
もう ....
恋とか、どーでもよくなった。
ただただ、淋しくも。
ただただ、綺麗な空に。
ただただ、好きなだけ。
見渡す限りの
コスモス
白や桃色
深紅や黄色
わたしのきもちみたいに
入り乱れて
でも
もっと美しくて
とてもいい香りがした
コスモスを
深呼吸
この秋を ....
あたしだって
きもちとことばは
裏腹
ほんとはね、
なんて言えないの
認めてしまうと苦しくて
感じてしまうと切なくて
だから
胸と肌の一部を削除して
空白で埋め尽くした
時間をずらして
目を逸らして
記憶を丸ごと塗り替えたなら
振り出しからやり直せそうな
儚い安楽を ....
星も月も光る夜
窓辺に置くティーカップ
ダージリンの海に浮かぶ君
香りに誘われて揺らぐ光
満たされている心
君が眠りにつくまで
小夜すがら見守っているよ
遠くで聞こえる
波と夜想曲
繊細な
レースのように
張られた
蜘蛛の糸
雨粒が
ちらちらと輝いて
小さなガラス玉みたいで
でも
まん中に
鎮座する蜘蛛にとっては
今日は空振り
雨粒だけが
今日 ....
四つ葉のクローバーを
探していた
すきなひとに
あげたいと思って
見つけた、と思ったら
ひとつおまけがついてた
これって幸運?
受け取ってくれたひとは
喜んでくれた ....
君が もうチョットだけ 大きくなった頃には
ハロウィンのイベントも今よりもっと一般的になっているだろう
ハロウィンの日には うちに来るといい
魔法使いだかゾンビだかなんだかの仮装をして訪 ....
やわらかな
そして
荘厳な
秋の朝の訪れ
馥郁たる
透明な風を
長く長く
息を吸い込んだ
インディアン・サマーの風を
深く深く
遠く離れた
乾いた草原の風を
感 ....
暗闇
夜の間に
泣いた?
朝露になって
きらきら光る涙は
もうすぐ
こぼれ落ちそう
もう泣かないで
朝がきたから
あのひとの
気持ちみたい
乾いてるとこ
濡れてるとこ
陽の光で
輝きで
よく見えないけど
雨水よ
天からの涙よ
集まって
どこへ向かうの?
わたしたち
人間よ
集まって
どこへ向かうの?
虫食い
赤い実
黄色いライタ
砂利道
靴音
君との電話
愛してる は 何処に云う
短く過ぎる 秋に云う
少し前
囁きのような
細かい雨を
あのひとが
帰っていった
ミルクみたいなしろい霧のなか
あのひとは今頃
眠りについて
どうか
やさしき夢に
包まれますよう
....
美味しそうにゃ
食べたいにゃ
空 高すぎるにゃ
にゃごなぁ
このへんで一番高いビルの屋上からジャンプしようかにゃぁ
近所のスーパーに忍び込んで サンマを頂戴するほうが早いかにゃ
秋だからに ....
夜明け前の
蒼い蒼い
ひととき
こんな眼をしたひとに
遠い昔
会ったことが
あるような記憶
蒼いそらを仰ぐ
還らないときを思って
戻れないときを憂いて
ちゃんとした
ハートじゃなくても
受け取ってくれる?
3 3 3
2 2
送信
何が待っているとしても
進むんだ
ただ、まっすぐ
物の陰から
はみ出てるしっぽ
猫がかくれんぼしてるみたい
でもしっぽがはみでてる
まるで誰かに
見つけてもらって
教えてもらいたいみたい
ほら
しっぽでてますよ
ただ
そばにいて
ドアは止められるけど
きもちまでは
止められない
バーン!って
ぶつかりたいんだけどな
気持ち止める
ストッパー欲しい
ごめんね
太陽をあびて
雲を仰いで
風に吹かれて
満喫して咲いてたのに
こんな院内に閉じこめて
ごめんね
でも
わたし
とても助けられてる
なにかあった時には
....
世界が滅びるそのときも、僕だけは君の味方だよ。
てるてるぼうず
晴れやかな明日を
約束してくれる
てるてるぼうず
かわいいのに
首から吊すなんて
かわいそうな気がするの
だから
置いとくだけで
お願いしよう ....
留まってなどいません
無意識は
思いのほか器用に
出来事を描写しています
悲観に暮れようが
宙を浮いていようが
現在進行形に変わりありません
停滞などしていません
風にそよぐ景色を追いながら ....
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