水鏡を覗いたら映るのは君の姿と三日月でした。
その鏡に映じられたのは僕ではなくて…
嫌になったから蛍石を放って壊したんだ
広がる波紋 鳴り響いた鈴音 僕は闇に溶けた
残ったのは悲し ....
山寺にゆく
山形にある有名なお寺だ
千段以上ある階段を上り
奥の院を目指す
連れの中国人が根をあげる
おまえが言い出したんだろ、と励ましてやる
芭蕉はこの山寺であの句を得たという
その碑 ....
たいていのものは飲み込める歳になった
鞄の中でイソジンがこぼれた
五センチの隙間からチェンジと言われている
携帯小説読んでも文学少女と呼ばれ
なじみの客がとってくれた宅配のピザ
....
もう秋は
色づいて
一枚の葉でさえ
何色にも
わたしのきもちは
あのひと一色
あのひとのこころは
何色にわかれて
あんな色の宝石を買ってやったよ、
連れの中国人は奥さんと違う名前を言った
おまえも買ってやれよ、
そんな金も暇もないよ、とは言わなかった
それは本心ではないと思ったからだ
蔵王山頂からカル ....
中国からの客人が
仙台に連れてゆけと言いだした
松島を訪ねたら
日本三景を制覇することになるのだそうだ
伊丹空港から仙台に飛ぶ
田里津庵で食事をしたあと
待たせたタクシーで松島に向かう
....
ねえ
世界から見ると
あたしは何色に見えるんだろう
置き去って寂しくした彼を思い出したりしない
ひとりじゃないから
僕が見れない、世界。
素敵ですか?
ベッドの柵は
覗けば
底が見える
こころの底は
どこに
君を思い出すから
マルボロはやめた
私はあなたを
見つけられるよ
いっぱい
似たひとがいてもね
巻き戻して
巻き戻して
いつか
あの日に
還れるなら
「すき」、「きらい」。
私が口にするように、
誰かも毎日私を評価しているのだ。
天秤にのせて
はかれるほど
簡単 ではない
時間 と 何か。
ゆら ゆら
揺れたり
片方に 傾いでみたり
一瞬 では はかれないから
....
二人乗りして
どっかいこうよ
秋風を切って
田舎の散歩道を
きっとそのまま
違う世界に行けるかもしれないね
バナナは好き
甘くて柔らかくて
でも
人前で食べるのは嫌い
なんだか
猿になった気がするから
みみをすましてごらん
きこえる?
そ の おとは なんでしょう?
うたっても いいよ
たのしめばいい
私はきっと、誰の一番にもなれないのね。
雨降り
なにを間違ったか気温一桁の世界
それでも
窓を5センチだけ開けてキャスターに火をつけた
どこも車が多いと思ったら土曜日
ホテリエの曜日感覚なんてそんなもので
靴下を買って食べ物を買ってネ ....
愛だの 恋だの 騒げるのは
地球が青いうちだけだ
丸い月が
見下ろすこの街を
わたしは
愛する
あのひとの
生まれ育った街だから
ほかのひとはだめ
でも
待ってるひとは
なかなか来ないの
あのひとを探して
森の中を歩いた
暗い枝から見下ろす鳥たち
夜陰のなかで
ひそひそ囁く
動物たち
時々
ざわめく木々
あの家の中に
あのひとがいる?
月はな ....
夕と
夜とのはざま
ラベンダーの空に
すいこまれないように
ちゃんとわたしを
つかまえてて
これは僕の夢。はかない恋夢。
昔僕は、背中に白い翼を持っていて、結ばれるはずのない姫君に、純粋な想いを抱いていた。
今、姫君がいるのは、僕がいた、鳥籠。
座り込む姫君の藍色の髪が、同じ色 ....
そのコスモスは
あくまでも
白く白く
汚濁されない
透明な白さ
どんな色にも
染まらず
白いままで
凛として
強い
いかに儚げでも
とろとろに
燃えている、もう
ひとふき、あとひとふきで
したたる
ぜんぶしたた、る、
そこらじゅうが燃える、
燃える!
次のことを知っているのねそんなにも潔く燃えて、したた、る、 ....
あなたは知ってくれている
白のささやき
誰も知らない波打ちぎわの
誰も知らない
そいつは反語だ
出張先の
暮らしを過ぎてゆく
あなたは知ってくれている
白のささやき
誰も知らない ....
月がのぼるころ
あたたかな屋根の下で
ふたりすごしたい
言葉なんて
いらないの
ただ寄り添って
手をつないで
眠るまで一緒に
夕食は小料理屋ですませ
芋焼酎ですこし速くなった息を
ぶらぶらと冷やしながら歩いた
知らない町が夜の顔をしている
電光の看板が寂しい
そこに紛れ込んだ影ひとつが俺
夕食は小料理屋ですま ....
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