いつの間に
薄い緑が
大地を覆う

春を待つ

モノクロームの
冬を抜けて
まるで
学額縁のように
天窓から
月が見えた

わたしの病室に
やわらかな光を
射し込んで

わたしは
月に手を伸ばす
届かないと
知っているから
シートに座る前からメーターはColdを振り切っていた

それでも彼は

あたしを見捨てない
季節を先取りして
甘い甘い苺を
口にする

この甘い香りに
誰が寄ってくるのだろう

甘い甘い苺は
わたしを誘惑して

わたしを虜にして

噛みしめたら
ジュッと甘い
香りと
味が突き抜けた
下をむいて咲く水仙は
ナルシスト

あまりの自己愛に
水辺で自分だけを
見ていたナルシスは
女神の怒りを受け
ついには水仙に姿を変えた

今でも
水辺で
己が姿を見つめる
水仙

そんな神話をよそに
 ....
初詣
人の賑わいをよそに

その狐は
じっとこちらを見た

不思議な色が
キラリと輝き

わたしは狐と
対峙した

狐は聞く

お前はいま
どこにいるのか
なにをしようとしているのか
何処へ向かっ ....
ひとりでお茶飲むのにも
慣れた

向かい側に
あなたがいないことを
なげくのをやめた

誰もいなくても
平気よ、って
顔が出来るようになった

そんなふりをして
熱い熱い紅茶を
カップに注ぐ

カップ ....
朝日はしんせんな夕日だ

地上がぐるんとまわる

そのパトライト、警告灯


煙りをあげる化学工場のうえに

クレーンが首をもたげる造船所のうえに

オレンジがかっと屹立している


朝日はしんせんな ....
空を造ろうとでもしてるのだろうか。

綺麗すぎるから、いつまでも残したくて。

完成予定はいつ頃だろうか。

できれば、俺が死んだ後にして欲しい。
まわる まわる
くるくるまわる

世界はまわる

今日も停まることなく
くるりくるりと

目がまわる

この世界には
たくさんのことがありすぎるから
長い長い
旅の終わりが

こんなところだといい

荷を降ろして
火を焚く

そのとき
感じるのは

暖かき
密やかに囁く
木々の擦れ合う音

朝はまだ
こんなにも早くて

この木々の下

わたしは
誰にも見られず
泣くことができる

誰も慰めず
心配もせず
手を差し伸べることもな ....
流れは知っていた
ただ、それを変えることが出来ない
捨てられない
せめて渦の中にいたいのに

手を拒み続けた罰、でしょうか
同じ部屋にいても
こころが離れていく

ムーブメント


あなたが
何を感じてるか
そんなのわからない

けど

ふたりとも
相手を残して
部屋を出ようとしている

ムーブメント

どちらが先か
お互 ....
赤い赤い糸

運命のひととは
小指と小指で
繋がってるんだってね

結ばれなくても
せめて
近くにあればいいのに
あなたが 空が大好きだから

わたしも 空を見上げる機会が増えました


空の色とか 雲の形とか
興味なかったけど

あなたが 嬉しそうに語るから
いつのまにか わたしも
空の 表情や 機嫌が 気にな ....
久しぶりの屋台
2人で食べるお好み焼きひとつ

分け合ってあつあつを頬張った

マヨつける?
ソースもっとかける?

何気ないことばも
すごくあたたかで

こんな瞬間
あっとい ....
遠く
遥かに
蜃気楼を見たようなそんなグレイの記憶ばかりなのに

突然蘇る
カラフルすぎる
思い出

あまりにもリアルで
あまりにも鮮やかで

だからわたしは
あの頃の夜景は大きくて
         
今じゃ気づかない
靴底と背比 ....
こころ鎮めて
そっと引いたおみくじは

大吉だった

「清風朗月一銭の買うを用いず」
清々しい風や美しい月は、何時でも何処でも手に入れることが出来る

気になる恋愛運は
固い絆で結ばれる相手があらわれ ....
こんなに
たくさんの
人混み

やさしく繋いだ
手と手が嬉しくて

はぐれないように
離れないように
コンビニに
止まった
大きなトラックから
油が滴り落ちて

なんてきれいなんだろと
一瞬立ち止まる

けれど
美しき虹も
結局は自然破壊でしかなくて

見惚れた自分に
苛立ちを感じる

この
とめどな ....
雲は水面(みなも)空に浮かぶ水たまり

細かな細かな水滴が
集まって雲になり

時にはさざ波

風に揺れて
風に吹かれて

真っ白な
水たまり

空を見上げて
雲を深呼吸した
やっとなついたグレイが
背中をまんまるにして
竹輪を食べている

冬のおだやかな昼間
あたたかな日差し

どうか
この子が
元気に生きていけますように

わたしは祈りながら
日々の糧を
少しずつ与える ....
大っ嫌いって
コトバ

ほんとは

大好きの
裏返しなの
清らかな
真っ白な雪

初雪よ

かよわき
そして
美しき
小さな花に
降り積もる

残酷なようでいて
それでも
花は
しゃんと咲いていた

すべて
目に見えるもの

すべて
覆い隠してくれる
初雪よ ....
あの雲の陰に
今年はじめての太陽

あけましておめでとう

太陽が
顔を出すのを
待ってる

お祈りするの

今年は
誰もが
笑顔でありますようにって
K−1ダイナマイトを

京セラドームに見にゆく

リングは白いロープが太くて

いちばん安い席からは見えづらかった

だから大画面に自然と目がいった

メインイベントまではそうだった

魔裟斗でも

 ....
グラスの先に

君を みて

微笑めば ふわり

ふれる 花の香


あの 日の

あの 場所

あの 時間

くり かえし の

未練 の 日々

今日の僕も

やっぱり

いつもの僕だよ
携帯写真+詩
タイトル 投稿者 Point 日付
春を待つ風音3*08/1/15 14:14
天窓の月を4*08/1/14 22:01
発車瑠音108/1/14 13:50
甘い甘い蜜の味風音3*08/1/13 13:23
水仙あるいはナルシスト2*08/1/13 8:08
お狐さま2*08/1/11 18:55
お茶を飲む4*08/1/11 17:42
朝日吉岡ペペロ208/1/11 16:25
想撮空間「くうそう。」狠志408/1/11 14:20
眩暈緋月 衣瑠香4*08/1/10 20:43
旅路風音1*08/1/9 14:19
たとえ悲しみが体を波のように満たしたとしても2*08/1/9 13:19
遠すぎて泣けもしないfuchsi...308/1/9 12:40
ムーブメント風音1*08/1/9 12:36
結ばれないけど3*08/1/8 13:42
携帯電話で撮る空[group]北大路京介15*08/1/7 23:27
広島焼き風音2*08/1/7 22:50
Colorfull2*08/1/7 22:49
幼い頃つちやしほ108/1/7 18:35
おみくじ風音3*08/1/6 14:55
初詣2*08/1/6 14:47
道を渡る虹6*08/1/5 19:57
雲は水面2*08/1/5 7:01
まんまる2*08/1/5 6:18
2*08/1/3 11:03
初雪2*08/1/2 20:02
お節2*08/1/2 6:40
雲影3*08/1/1 8:08
桜庭対船木吉岡ペペロ007/12/31 23:35
たいむごーず李伍 翔2*07/12/31 22:32

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