こわいです
うすらこわいです
蛍光灯の無機質さ
でもあるんです
あるんです
そんな無生物だけが
ぼくをなぐさめるということが
オレンジは青で汚れている
影絵のような駅舎をすぎる
夕暮れはだれかのカルテだ
西方の空が
光ではないもので
輝いている
オレンジは青で汚れている
影絵のような駅舎をすぎる
夕暮れは ....
2月の光が
視界を捕える
頬抜ける風の透明度は
日々が穏やかである事の
尊さを
教えてくれる
階下では
くつくつと
鍋で泳いでるビーフシチューに
ブーケガルニと赤ワインが ....
冬はやっぱり
おこたがいいな
みんなが自然に集まって
他愛のない話をして
ねこもこたつで
丸くなるし
灰色の想いの中
悲しみしか
見えなかった
自分だけが
『苦しんでいる』
そんな幻に惑わされ
いつも笑っている
君の心を
思おうともせず
ひたすら
ただ闇に
身体投げ出していた
君の瞳から
こぼ ....
瞳を反らされるたびに
鈍い音が響きます
背中を見送るたびに
激しい刹那が襲います
近付く距離の真実は
遠退く距離を意味し
追ってはいけない足跡と知りました
決断の揺らぐ一瞬に
泣けない弱さを ....
真っ白な雪を
ずっと見ている
雪は
わたしの中にも
降り積もり
あのひとへの想いも鎮めてくれそうで
だから
雪の日は
カーテンを閉めるのが
惜しくて
一見まっすぐ直線のこいつらも
血管みたいに蛇行しているんだ
日本中にはりめぐらされた鉄路
きょうもこいつがおいらの轍だ
なんて地球的なんだ!
なんて運命的なんだ!
一見まっすぐ直線のこ ....
遠い母から
チョコレートが
届いた
もう
若くはない母が
人混みの嫌いな母が
まだ
風邪だって
治りきってないのに
無理をして
女同士であげるなんて
変だけど、
お見舞いかわりにね、
と
久し ....
僕らは
安全だった巣から
飛び立とうとしている
悩んで
諦めそうなときは
今日の空を
おもいだそう
飛び立つ空に
繋がっている
この空を
博多ラーメンはなかなか見つからなかった
博多駅周辺はそんなにひともいなかった
まだ10時にもなってないわけだから
繁華街はほかにあるのだろう
きょうはひとりで小料理屋にはいるほどの
テンショ ....
のっぺりとした入江だった
寒風にやられながら
煙草に火をつけるがうまくいかない
生活をまえにして
異邦人の俺はカチャカチャやっていた
目的がでっかすぎると
手段が目的になってしまう
反 ....
たしかに夜の駅舎には
銀河のまえのしずけさがある
博多にもどるだけなんだけれど
銀河を思わずにはいられなくなる
商談は不調に終わった
張り切って出てきただけに
社員にあわす顔がない
そ ....
雪は無機質で
結晶構造を
持っているから
鉱物に分類されることも
あるんだってさ
そしたら世界で一番
優しい鉱物は
雪かもしれないね
今はま ....
?ちゅーしたい
?ねむたい
?くしゃみしたい
ど〜れだ!
もしあなたが
どこか遠くのほうで
泣いているとしたなら
わたしには
すり寄ることも
包みこむことも
その涙を
掬ってやることも
難しい
伸ばした腕の先に
あなたを見つけ
躊躇う指の先で
あなたを撫で ....
ぴーたーぱいぱー
まどのしたに
おんなのひとたち や
きのう おんなだったひとたち
あした おんなだろうひとたち
が
おちちと おなかを やわらかいいきもののようにだいて
ならんでいるのでした
ふく ....
粉雪の真っ白な世界を
雨が彩っていく
枯れ草が顔を出し
屋根の色が冴え渡る
雪は雨と一緒に
流れて
このこころの
真っ白な絶望も
涙とともに
流れて
切り取られた一部のような
柔らかな陽射しと
穏やかな雲のワルツ
私はただそこに立って
無音のメロディーに
耳を傾けながら
秒針が幾度も描く円さえも
この瞳を奪えないほどに見入っていた
....
やべー、超うめぇ。
止まんねー。
夜のした
橋のうえ
きみが傾く
ぼくが傾く
着心地のわるい
服がだまりこむ
逃げ場もなかった
あれはいつの日か
夜のした
橋のうえ
きみが傾く
ぼくが傾く
着心地のわるい
....
鋭角な影を
こころに差し込む
きみを写す
痛みを押しのけて
あの光のなかに
ぼくらはいない
あの影のなかに
ぼくらはいない
鋭角な影を
こころに差し込む
きみを写す
痛みを押 ....
ぼくはきみの
ひかりの駅でなかった
それがばれないように
セックスした
せつない言葉を言わせ
ぬくもりの中で暴れた
記憶は
愛よりも
永遠なだけだ
ぼくはきみの
ひかりの駅でな ....
いっぽ。
周りには誰もいない。
いっぽ。
あなたも傍にはいない。
いっぽ。
海は抱きしめてくれるだろうか。
いっぽ。
怖くて歩めない。
いっぽ。
多分、あの人に抱かれるのが。
いっ ....
膝を抱えて
太陽が昇るのを
見ている
手もふれない
恋の終わりと
今日これからに
絶望しながら
地球の裏側では
真っ暗な中
少女が泣いてるんだろう
今は泣けない
わたしの代わりに
ムーミンといわれれば
確かにそうだけど
クロネコが
座ってるようにも
見えない?
あなたは笑って
あたたかいうちに
召し上がれ、と
砂糖を差し出した
では
頂きます
形
壊れないように
そっと ....
あまい
だけ、じゃない
ビターなきもち
とどけ、とどけ!
いい?
てれくさい、から
いちどしか、いわんよ?
『いつもありがと』
焦らなくていいんだよ。
ゆっくり縮めていけばいいんだよ。
どうして急ぐの?
ねぇ
どうして?
何かに追われてるの?
ほら
落としたよ。
拾わないの?
ほら
そっちじゃな ....
月が落ちた。
空が白み、日が覗く。
夜は静かに走り去り、
朝が明朗に声を上げる。
人々はその下で瞼を持ち上げ、
安らかな夢の腕から起き上がった。
一日の始まり。
暖かな色した
おれんじ
深い色した
こん
空は何時でも
こころと
りんくしてる
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