春の空が眠そうなのは
太陽が少しだけ優しくなったからかもしれない
地上から沸き上がる息吹きは
空を真似て
まだ少しだけ眠そうだ
年を重ねれば
味覚も変わる
『美味しい』と
感じるのは
私の中の
時間がながれた証拠
部屋に来た貴女に
僕は林檎を渡す
白い綺麗な手に
紅い林檎が
映えすぎて
あまりの美しさに
胸の奥を掴まれ
絡みついたまま
離れられない
頭の奥
聞こえない想い
止まらない身体
僕は
林檎を持 ....
こんな
青空の下でも
泣いているひとが
たくさん
いるんだろう
白い雲が
空を支えたとしても
支えようもなく
孤独に苛まれるひとが
きっと
たくさんいる
今にも
闇に溺れ消えゆく月を
じっと見届け サヨナラを
儚き光に恋をしたボクを
貴方は何を思い照らしてますか?
高いビルの上に、続く階段を歩いて。
僕は何をしようと思うだろう。
120円の缶コーヒーを飲んで、気持ち良くなって。
もうあと何分かで、僕はここを降りて。
いつも通り過ごすのだろう。
蘭が咲いている
甘く魅了する
香りをふりまいて
重い花をたらしている
キミに触れたのは
いつだったんだろう
最後にキミに触れたのは
もう
触らないでというなら
もちろん
キミの香りがする ....
ほら
また
雪が降り始めた
春に
なりかねた
冬が
名残の雪を
散らす
それは
音を消し
街はまた
姿を変える
ほら
また
雪が降り始めた
さよならの雪が
オートバイは嫌い
あなたを
どこかに
連れて行っちゃうから
最速のスピードで
あなたを連れ出す
お願い
事故らないでね
2人乗りも
楽しいけど
オートバイは嫌い
あなたの関心を
引きつける ....
話したりしているだけで
あそこの先が濡れている
そんなスケベでもないのにさ
それは動物だからかな
腹減ったらがっついたり
眠くなったら爆睡したり
そんなのといっしょなんかな
食欲や睡眠欲 ....
いつからだろう
この熱と冷、混じる空のように
二人色褪せてしまったのは
このままちりちりと
闇に包まれゆく夕暮の頃
ボクはただ、そんな予感を感じずにいられなかったのだ。
蕾
薄紅に
色づいて
ふくらんでる
花咲くのは
もう少し
先
日向で
猫が
まんまるくなって
昼寝をする
午前10時
おだやかに
すぎゆく時間
のびやかに
すぎゆく時間
平和が
ここにあった
おはようと合図する
朝日はいつもより
力強く循環している
ことばで愛し合えば
ふつうの営みもすこし
二人だけの性癖のようだ
キスの話なんかなかった
こどもみたいな熱だった
すばらしい ....
開かない窓
患者たちの
絶望や
やるせなさ
狂おしいまで
窓を全開にしたい
でも
10cmしか開かない窓
もうすぐ
さよなら
放った光で
きみのすべてを
てらしたい
裸のなかみは
かなしみでも
嘘でもかまわない
まぶしい。
だいすきすぎる。
あなたは。
放った光で
きみのすべてを
てらしたい
裸の ....
闇の中
浮かびあがる
亡き色した十字架
下方
鎖に囚われた
堕天使は
純白の裸身を
呪印の紅に染める
既に
存在を亡くした
透き通る涙は
背中の翼と共に
舞い落ちる
堕天使は
雄大の空に
強 ....
時々
無性に
ラーメンが食べたくなる
蛍光灯を映して
きらきら光る油
立ち昇る湯気
スープを引き連れて
手繰り寄せられる麺
あぁ
ラーメンが食べたい
ほら
夢が
零れて
あんなに
海にまで
映りこんで
眠る人々
煌めく街々
夜明けまでは
まだ
まだ
もう二度と
会えなくなるひとなんて
ほんとうにいるのだろうか
この有限世界から
ぼくらはなにを失うというのか
慟哭の朝の光に
普通の日々が重なってゆく
もういちど問う
もう二度と
....
行けるとこまで
行ってみようよ
0からのスタート
お巡りさんも
振り切って
走れ
この途が果てるまで
0からのスタート
スピード上げて
しっかりハンドル握って ....
暗闇から
ドアを探して
向こうは
光に溢れ
ドアを
開ける
支度は
出来てる?
逡巡しながら
わたしは
ドアの外を
見つめる
外は
光に溢れて
涙声の 嘆願を
蹴り飛ばされて
冷たい雨の中 駆け出す
闇夜の繁華街
僕 が 愛したい
あの人は もう いない
だったら いっそのこと
おちるところまで
おちていけるところまで
....
雨の音と
エアコンの音が
重なりあう
夢の汀
目を閉じると
海が見える
砕け散る
水晶の波
泡立った
真珠の泡
深い深い
青に吸いこまれて
夢か
現か
深い夜の
反対側では
きっと
誰 ....
生後5ヶ月の娘が/ひとりで立っている/やっと寝返りをし始めたばかりの体/よちよちの力で/机の足に抱き付いて/本能が遊んでいるのだ/生きるという/意味を問い掛けながら/危ないからと/いつもは止める妻も/ ....
古い教会
脈々と
受け継がれる
祈り
神を信じ
祈りを捧げる人々に
わたしは
祈ろう
その願いが
叶えられますようにと
暗闇から
出てこられないなら
ランプをつけよう
彩とりどりの
ランプをつけて
虹色に灯るランプは
この部屋を
暖かめてくれるよ
暗闇から出てこられないなら
ランプをつけよう
ほのかに
や ....
俯いて歩くのも
悪くないよ
ほら、
ハートの石、
見つけた。
bird'eyeが
空色を映して
咲き始めた
もう春
ぶれることなく
春の道を
歩こう
たぶん
暗闇
こころに
色なんてない
色が
色を
呼んで
こころに
形なんてない
形が
形を作って
遠いところに
ある光
とりあえずは
あの光を
目指して
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