{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
ETOILE}
木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
宇宙には見知らぬ君がいるらしいボイジャーどうか宜しく伝えて
もう少し、やさしくすればよかったと後悔なんてしている夜明け
やさしさが取り柄の君を傷つけてひとりよがりのロマンぶつけた
男なら振り返らないと決めたけど大事なものを失いそうで
君がゆ ....
羽を持つ動物達はシェルターへ摩天楼には空がないから
「首都圏に流星警報発令中帽子を被ってお出掛けください」
夢診断「知りたがりやのあなたには自己陶酔家の恐れがあります」
「この ....
「ほんとおよ エイリアンマジで言ったのよ 来る、って丁寧な日本語で」
オおおい、オおおい、トぉぉリゴーリン、トリゴーリン!
言葉に憑かれた不機嫌な炎!!
「パパは言う 死んだ未来ちゃ ....
父親が夜ごと爪弾く弦の音アルハンブラとかビートルズとか
懐に忍ばせたるはバタフライ斬らんと欲せ群青の空
宇宙では人は一人と気づくはず 濃い闇のなか手もつなげずに
幾千の星ひとつずつ消えゆくをともに見ようか願いなどせず
音楽が鳴り止んだから席を立つ 椅子取りゲームは不参加の君
リモコンで ....
君、いつも 横断歩道の白ばかり 渡るような 恋をしてるね。
君、いつも 横断歩道の黒ばかり 渡るような 別れをするね。
「すぴるばーぐ再考」
愛がある、かどうかぼかぁ知らんけど A.I.で号泣 ぐっばい彼女
「バスタブらぷそでぃー」
フランスを愛して止まぬジム・モリスン クスリ片手に狭き門目指せ
....
なみだかわきよきおもいでふりかえる わすれなきようあすにしおりを
{ルビ弘明寺=ぐみょうじ}のもみじ茜の延長で熔けゆく夕日 夜を連れ来る
スペースをあけた言葉のためらいがふわり消えゆく コ ....
夜道ゆく君と私の歩幅から平均時速を出したスピード
あの公園おばけが出るよと脅かしてあと100m遠回りさせ
ほっぺたにキスを残して去る君は小さな恋のメロディさながら
ほっぺたにキスはな ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
....
快楽の先に宿りしこの{ルビ種=いのち}背徳散らすマリア横顔
今君が日々重さ増し腹を蹴るこの不思議さを神秘と呼ぼう
生まれ来る{ルビ児=こ}が娘だと知ってから甘さの増した父になるきみ
....
心臓を抱えて何度も考えた
いざとなったら死んじゃえばいい
ぐでんぐでんでナイフとフォーク手に食べ残した夜山羊の枕で
父に宛てて
父からの京都土産の{ルビ簪=かんざし}をさすこともなく歳を重ねて
破天荒。こんな娘に誰がした?苦笑しつつも宝だという
「もし人を殴るとしたら親指は内に握るな折れたら困 ....
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした
過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた
キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで
冷えてゆくほど澄ん ....
冬が来る予感してきたこの時期は年中行事か熱をだす吾
“この風邪が君に{ルビ感染=うつ}りませんように”お願いだからはやく帰って
突っ伏して私にすがり眠る君よくあるドラマのワンシーンだね
....
いつになく無口な君の髪を梳く祈る言葉も思いつかずに
薄闇にとけてながれる君の名は幾度なぞれど逃れるばかり
なにひとつ選ぶことなく空に舞う恋に似たもの水蒸気になれ
ぼそぼそとつぶやく君の独白を私は聞いていてもいいのか
「迷うという時点でそれは偽り」と決めつけられど、まだ迷う吾
「その通り。 ....
みずに浮く 葉と葉、茎、の愛だ いずれ沈む前に ふやける
角部屋 20度くらいの きわどさで 口をついばみ合う恋
迷い恋 うたにもならず 聞かせれず 只あるのはピアノがない自由
シャブリには牡蠣が合うってきいたから試してみたの一人の{ルビ夕餉=ゆうげ}
遊離した吾が勝手に受話器取り、コールしている君の携帯
眠そうな声で電話に出た君は「どうしたの」と訊く 「 ....
君がため惜しからざりし命さへ長くもがな、と壮絶ブレス
ブタ肉うぬめりんごくりの首切り春がいつしか分泌多量
「腹減った」そう言う君の耳ちぎり夕日に走る壮絶青春
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡
(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
....
このままで そうねがい乞う 時はうたかた 君の移り香 髪に残して
昔々 おばあさんなどと 呼んでたが 今ならきっと刺されるぞ
砂浜で ひとり貝を耳にあて ロマンと言う名の 海に溺れる
花恥じらう 乙女の欲したスパッツは 母で言うももひき そして葛藤
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子
少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている
フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ
....
この体 縄で繋がれ 歩けない なんてよりもまだましな鎖
裏側の 世界で生きて いくのなら どうせなるなら 足の裏
ちょっと待て 今のは練習って ずるくない? デコピンは一発勝負
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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