下腹部の痛み抱えて躊躇って産めない身体知りたくなくて
叩くのは地獄の門か天国か全ては始まりそして終わる
幸せの象徴みたいな微笑に吾はなれぬとレッテル貼られ
女でも男でもない吾に問う性 ....
響く空
痛みを忘れ
伝書鳩
流れる季節
誰がために舞う
夕やけは待ってくれない ももいろのしゃぼんだまさえ待ってくれない
夜のため太陽を消す しんとする ろうそくの火ももうすぐ消える
モンゴルのむこうのむこうの太陽が地平線に恋をしている ....
何事も神の如くの一言の「残念ですね」君立ち去りぬ
子供等の顔のつくりで遺伝子は受け継がれたと確信したり
親のよに生きたくないと言い切って通ってきたのは同じ道のり
いつもならすぐに無くなる量なのに8日続いた野菜カレー
父さんのようにな ....
0と1並び並ばれかたち成す吾こそ無から有を生む者
意味のない数字の前に囚われる何が大事か見失う人
白い息
飛んでいってよ 彼の元
{引用=『愛してる』}って
言葉を連れて
いつもなら 飛び乗る急行 帰り道 今日はちょっぴり 寄り道気分
帰り道 セロファンみたいに 透明に 橙に染まる 私と道路
侘しき詩を綴る余り凸凹の失き親指で割るホウセンカ
ハンバーガー焼きし可憐なる手首に惑いて住むらむ赤き蛭は
手繰り寄せ海へ空へと浮かぶ君に急ぎ、過ぎて
置いてけぼり
もの言わぬ声に語 ....
見せ掛けの愛の言葉を吐き出して煙草の煙が凍りつく夜
色の無い 僕のココロを鮮やかに
彩って行く キミのコトノハ
「ニートこそが革命の先駆!」とマルクスは云うのだろうか云わないだろうか (題詠「ニート」)
きみにだけおしえてあげる(ないしょだよ) 「ここからここが象の足首」 (題詠「足首」)
○●●○ ....
裏切りや嘘つきだとは思わない大切の言葉本物だった
迷わずにこれが好きだと言い切った君の指にはガラスの指輪
大丈夫 全て信じて傷ついてそれでも信じてまた傷つく
すり抜けて初めて気付く君 ....
文明の起源が南半球であれば時計は左巻きです
限界を越えてもしくは臨界を越えてあなたに会いにゆくゆめ
水槽に金魚は泳ぐぼくたちの裏切りさえも刻めよ螺旋
ファルセットヴォイスできみが歌うから胸が鼓動ではじけてしまふ
....
薄紅き{ルビ真白=ましろ}の花片乱舞して雲の隙間に秘めたる呪文
粉雪に老犬遊び立ち上る電柱に舞う世界地図から
無垢ということばをきみはエンジェルの首とたとへる一月も冬
戦場に突如飛来す少女その名前を問わばサイレンが鳴る
ラララララきみが歌えばきみの歌、土足でだれのメロディー奪う?
....
大好きのその三割をあげるから君の中で成長させて
袖引かれ落つる校舎の三階で血走る瞳が五時を変えた
ポッケからレシート取り出し皺の数数えてラララはいからはくち
(美しき銀のコヨーテからしとどの落ちる涎)
友の本性
泥に埋め埋めつつ ....
手のひらを組んで祈りのかたちなら無人の廃虚に風だけが舞う
街中にひかりあふれてもう星は絵本のなかでまたたくばかり
羽根はもう風にさらわれ剥き出しの骨をひろげるだけの桜木
....
雨なんて冬に降るなら雪にして貴方と濡れた心に沁みる
坂下る{ルビ雨=あま}の{ルビ川=がわ}を見下ろした背中を押す横殴りの雨
パチャパチャン黄色の長靴歌います母恋しい雨が嬉しい
空だ ....
引き出しのなかでちいさな人が読むおおきな人のつくる天体
鱗粉を撒く蝶々を姉が追いその鱗粉を舐める妹
珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめん ....
伸ばす手に
目覚めて気づく
静けさに
冷めた空気は
この手の先に
胎内の命いとおし幸せな君らの目方は51?
手に余るサイズとなった乳房に戸惑いながら自慢する君
母となるその日にそなえ髪を切る君はしっかりたらちねの母
仮面つけ惹かれた恋は外したら冷めてしまうか試してみたい
肩書きや体裁なんていらないよ必要なのは存在すること
部屋の隅メイクボックスに隠された仮面をつける今日は誰用
偽りか本物なのか試 ....
百星霜 未来に生きる人々は
この開拓をいかに想うか
この身体 明日をも知らぬ命ゆえ
わずかな草も惜しむことなく
天よりの白き蝶々が舞い降りて街に野山に泊まるひと時
手のひらに落ちる雪の子刹那なる花開かせて命を燃やす
次々と飛来してくる雪達に地上は遂に沈みゆくなり
大いなる雪の力や村々を閉ざして ....
初めから独りだったら感じない寂しいだとか恋しいだとか
恋なんて爪を切るのと同じなの残しすぎても切り過ぎても駄目
息絶えてセキセイインコは止まり木を滑り落ちたりかそけき音で
遊ぶことお喋りすること謡うこと好きなだけせよ次のいのちで
空の籠を片付けている 傍らに軽ろき羽毛が風に吹かるる
掴まえた手をすり抜けて残るのは切なさ募る涙の滴
咲いたかな 口癖の君待っててよ春が開けば教えてあげる
栄光の日々を時間がさらっていく岸辺に刺さるシャベルは黙る
黄昏の衣を纏い走り去る ....
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