ひとは死んで星になるなら死んだひとにわたし死んでも触れ合えないね
あたたかい窓に涙をはりつけて幾つもの千途絶えてく音
一度融け凍ったアイスの響きですガリレオ・ガリレイ歯にしみて ....
眠れぬ夜すがりつきたくてうたを詠む取り残されし寂しさ身にしむ
静けさに想いが頭にのしかかり忘れていく日々迫る来る明日
安らかに眠るあの子の見る夢を静かに見守る深夜のひととき
....
元彼の今の恋愛聞かされて過去を確信思い出となり
同僚に聞かされているしがらみをクリックひとつで消し去れたなら
聞くと聴く聞くこと断然多いけど聴くこと多くしたいと思う
最近は言葉の感じ ....
瞼裏、無数に散らばる星のくず此処にも体内宇宙が在った
行きますと勇んで飛び立つ君の性ロケット一台操縦者の君
破かれた宇宙の入り口塞ぐ君リモコン押せ ....
吾はなにいいたきこととてさらになし
ただ世の中にもの申したし
桜色 に染まゆる来いを
まちたれば 吾に人生の戸惑いはなし。
虎十の公園林などおもゆれば
さきゆけラッパとなえよ ....
雨よ吹け雨よどんどんふいていけ
むかしのことなどわすれてしまえ
医師がいいしやさしきことのかずかずも
わたしはおぼえていますよドクター
けっきょくはめぐまれている ....
わがままなあめにふかれてわがはるの
すこし散りにしさくらをおもう。
わが心のじゆうを奪いし医者ナレド
わたしせんせいになにもできなかった
わがままなはるをおもえどそのさきに ....
赤い実の目立つ季節になりましたはじめまして私はミゼット
菊の香は虫を防ぐと人の言うそれが苦手な私は虫か
土の下虫によるのは冬虫夏草今はきのこになりしみどりご
柘榴の実人肉 ....
ガリレオよ、宇宙をソラと呼ぶ人の名前を君は覚えているか
天地の神話が始まるまではあなたもわたしも素粒子だった
くるくると回る土星の輪っかから天体オペラが流れて ....
チューリップの茎切り落とすきみひとり満たしきれない刑罰として
明日から黄色い花のカップにはお日様だけをそそぐと決めた
春の日と呼んでみたけど私の影はきみの影よりずっと寂しい
長す ....
{ルビ吾=あ}の胸を刺した蜜蜂命絶え痛み残してポトリと落つる
もしかして君は誰かの化身かといぶかしんでる薬塗りつつ
あの刹那君は死んでもよかったと思えたのかと傷跡に問う
もう一度刺さ ....
もうすぐと押し迫る年の瀬になんだかよきことあるよなゆうぐれ
うたを詠むあこがれていたしょうじょきにすこし近づいたような今宵つきみゆ
なにほどもなかりせどせいしんの自由獲得し今の吾 ....
下駄の音に合わせて手玉そらに舞う犬と私の居ない季節に
詰襟が食い込む首で油揚げ拾う原っぱ葬列の順
右耳に綺麗なものだけ詰め込んで昨日覚えた公式で解く
張り付いた理 ....
君は言う疲れてないの大丈夫?甘えられずに笑顔を返す
木曜の夜が来るたび思うのは君置き去りし今夜のメニュー
さみしいと口が裂けてもこぼさない意地を演じる役負う男
飽きるほどともに過ごせ ....
白い尾を差し伸べ遥か遠くへともう届かない紙の飛行機
いつだって変わらないままあるものと変わっても尚あるものがある
あのころはよかったなどと言えるのはもうあのころを過ぎたからゆえ
パソ ....
髪手足もえるもえるわあたしたち 赤やオレンジや黄色になって
べにをさす ゆびでまぶたをとじてやる 花にかこまれて きれいよあなた
Я ворона Я же, ....
あ行
足音が遠ざかってゆく朝8時、きみは出かける わたしを置いて
今までと変わらぬようにこれからが続いてゆくか冬空に訊く
「うん、うん。あぁ」電話の先にいるひとと、なに話してる?その ....
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ
寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい
哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム
窓際の ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
こもん}
隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み
やさしさは午後のひかり ....
認知症 笑われつづけ 希望した その内はてる 真っ白な顔
鬼の顔 美容整形 やつれ顔 出来る腫れ物 口にしつつも
浜辺でね 帽子を脱いで 浮かべれば どこか異国へ 落ち沈み行く ....
{引用=
短歌こそ宇宙なんだ}
ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後
さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで
生きているひ ....
ああこれはコンビナートで見た猫の瞳のような悲しみだろう
この星のすべての路地に街灯が灯る速度で夜は満ちゆく
鉄塔を敵に見立てて逃げる子の背後に迫る夕映えの色
さそり座は塵ばっかりでつ ....
スーパーノヴァ(超新星)最後に放った素粒子を虫取り網で捕まえる子ら
土星の輪じゃなかった天使の輪を映す少女における黒髪の黒
スプリング、サマー、オータム、ウィンター・・・・ジュピタ ....
怒声から僕の名前が出てきたら親が来るより、
早く逃げるの
遠い日に君がこわした子供椅子座せばぐらつく脚も変わらず
リモコンを人魚に渡すもう何もほろぼさないで漂っている
かえりみちポケット忍ばすスプリングみちくさしてもま ....
MAKIHARA NORIYUKI SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT
cELEBRATION 2005 - Heart Beat - に、行ってきました。
....
3リッターターボチャージャー搭載のV8エンジン移動図書館
図書館で借りたニーチェの真ん中に挟まれていた赤茶けた遺書
図書館で辞書引きながら書いているそれは恋文いやまさか ....
どちらともつかない愛の中間を揺れてるような{ルビ吾=あ}に似し、振り子
答えなどでない気がする。諦めを理由に 延ばして先送りして
花の咲く丘を一緒に歩くのはあなたか彼かそれとも{ルビ孤独= ....
捨てました。嘘、捨ててない。下北で君と選んだ白いカーテン
濃い緑4千円のラグマット 飯もタバコも芝生気分で
いつ買った?思い出せない掃除機はきっとすべてを見ていたでしょう
{ルビ吾= ....
無いものをねだる小さな子のように 母は泣きたり飯冷めぬ間に
玄関の灯り帰らぬ人のため灯し続ける湿る手の母
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