数学のプリントの裏に書き連ねるLoveとHateのアンサンブル
気付かないままに私はチャペルの写生の中に君の欠片を描き込む
図書館でニーチェを読む君15歳「かみさまなんていなくてい ....
千歳 百とせ 八おろずの
かみが
きたりてわれをいざなう
われ憎し ちいさきカミヨ
数々のこと
おしえし 汝 なれど
奪い取ること 余りに大きし
大學の 浄土で まなびしこ ....
なにもかもなくしたようで
ちゃんといま 何かが遺っているような 夕暮れ
母の手をじっと握りて
その手に 哀しみ 歓び 来たりては 幾とせ
まだうまれているはずのない
....
切なさは夜になればなるほどに膨らんでゆく風船みたいに
熊手持ち自転車を漕ぐこの音はサンタにも似た酉の市あと
もうそんな時期なのかと襟を立てた三本締めが寒さを鳴らす
縁担ぎ小さな熊手を手にした{ルビ吾=あ}絡まっていたふたつ選んで
われにむかし障害をもつともがいて
じゃあ てっちゃんは いま なにしているか
なにもかもが原因と結果の縮図なら
この世に うまれし 意味は いずこに
永とせに わたりて かよ ....
われのいえに同居したれる
老人の図る事なき暗闇いずこに
祖母のいえ叔父叔母叔父と
しにたれどわれにおじさんのほほえみやさしき
そのやまいなになになにのけっかですそう ....
ぼくを やみから いざなうこえは しせりし いもうとおとうと の こえ
八月 八日 は いもうとのたんじょうび 五月 四日はおとうと の たんじょうび
おとうと が なくなりせしと ....
逢いたいよ今すぐキミに逢いたいよ夢の中ではすぐ逢えるのに
メンソール 紫煙に滲む蒼月の 喉を犯せり 罪とばかりに
音塊の 爆音ほどき 我は見し 烈しきリフの 愛撫さざなみ
土曜日の午後2時半の日溜まりの 陽炎たちて麩菓子ほおばる
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて
ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった
音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた
....
{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
ピッピ}
天 ....
寒い夜暖房よりも暖かいあなたの温もりほしがる身体
義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑
慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家
「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓
....
言の葉は葉っぱではなく{ルビ刃=やいば}だと気づきもろ刃を鞘に収める
無軌道に暴れる言の葉{ルビ吾=あ}の脆さ突きつけられても歌は止まない
今更に向き合う作業はじまってもう逃げられぬそうと ....
{引用=澄んだ光の菜の花 そうしてかざした手のひら
数を数え飽きたらすぐに ここまで走っておいで
....
わたくしの髪をくすぐる寒風に
ゆれた気持ちはときめきなのに
あの頃の夢見た時は永遠の零度の夜空キラリくっつく
こいびとの櫛をいざなう輝きは
....
すきだとか きらいだとかと いうけれど もとはといえば みんなおんなじ。
吾はいま高くかけたるものごとし
けいたいでんわのじゅうでんをきる
ぱぱままと吾が甘えしジュウネンノ
おさなきとき のつきひを おもう 。
ばば様の 柔面なかお 浮かび ....
我はいまはたちの友人のことおもう。
かれのあしたは はたちのあさ
迷惑もかけしはたちのきみなれど
われきみに限りなき幸い贈らん
ふくろうとみみずくのとも吾ありて
きみにしんぱ ....
請いとかアイとか棄ててしまえと思えども
われに満天の干が輝く
おんなとはつよく生きれるものなのか
てれびのたれんとにおもいをハセル
ひとりの朝たとえ来ナキテなげくとも
吾にみみずくの ....
独りには慣れぬとわかっていながらも
何度も 飛翔を こころみるあさ
トビタチノ あさを むかえて 母となりたる
我が心 きみに げんきに お早うをいう
皆 ビョウシャ ....
血の雨か破れこうもり叩くのは(違うわ)(違うの)こぼれる椿よ
万華鏡きれぎれになる私たちあなたはわたしわたしはあなた
万華鏡きれぎれになる私たちキッスを五回で魔法は解けるわ
....
そこまでの旅にでるから軽く言い私を置いて見えなくなって
本心を語らない君かくなるは心理テストを出すしかなくて
髪をとく君の指先もてあます君がとく髪切り落としたら
ちりぢりのこころを繋 ....
弱き我ひとり行く道振り返り救われぬ心いつの日か晴れん
人はみな別れの訪れ知りつつも刹那の出会いに心惹かれて
限りない君の言葉に踊らされ つらき一人の道歩きださん
....
原型を留めずなおも崩れ行く四季の巡りてまた一巡する
六歳の少女の頃の思い出の中に転がる私の靴下
ビー玉の裏の光りに舌をあて花火が上がったことにも気づかず
鳥を追う指先 ....
つきはかけらか
こころから
つかず離れず回りては
照らさぬひかりで
きみをまもらん
すみません。喫煙席はありますか?まず確かめる毒と知りつつ
システムがよくわからないカフェテリア愛想いい人演じて突破
空いた皿下げることのみ命かけ笑いもせずに皿を気にして
沈黙す女同士 ....
{ルビ蒼水面=あをみなも}浮かび流るる赤き葉も沈みたゆたう淡き葉も秋
紅葉を閉じ込めている秋の川浮かぶ{ルビ椛=もみじ}も沈む椛も
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時
昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム
空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
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