凍る夜「かん、かん、かん…」と鎮火の報せ 
わたしの野火を鎮めて欲しい
切り口を晒したままに立ち尽くす林檎のようなあなたを見てる ファム・ファタール君の額に手をかざし瞳に揺らぐ鱗光らす

タンゴタンゴ、月が見てるね私たち ペットボトルが生きているよう

横文字で君を想えばファム・ファタール鳩が重たくなる夜が来る

き ....
思い出の中に存在し続ける鏡台のまえ立ち並ぶ瓶

香水をつけたことすらないころに描いた香りを飴にみつける

花もよう飴をなめててよみがえる憧れの味安っぽい味

大人ってつまらないよね。なんだ ....
「すきなものなんでもくえ」のそのあとに全会一致で来たパンケーキ

見ないよう聞かないようにききみみをたてた向こうの話題が吾に

「ほらおまえ「ちいさいですね」って言えよ」「えー、おまえいけ」  ....
重ねたる肌の温もり忘れえず また来るメールの長き行間

あても無く歩く裏道 影二つ今宵の宿は摩天楼下

指間よりこぼれし乳房引き寄せて しばし動かず 二日目の雨

上り詰めシーツに横たうひ ....
会えぬから想いをいっぱい詰め込んでお土産だけのボストンバック

旅できぬ祖父母に贈る駅弁は土地風薫る期間限定

太陽の光に染まり降る雪はプリズム持たぬ空気の結晶
饒舌な彼女の隣りで頬に手を当てて頷く 君に恋した

ティーカップの淵をクルクル撫でている細き指先 俺は恋した

「ぽっちゃりとした唇がきらいなの」尖らす唇 君に恋した

「ばかみたい」そっ ....
 満月を
 仰ぐ{ルビ自分=きみ}を
 思いしが
 ここがゆとり
 自ずと知りけり
キスの一秒前に揺らめく引力をみんな知ってる こいびと以外 体温を求めるようにハードカヴァーの君の名前の膨らみなぞる 全体を凍てつくされた冬の森めぐりあえない君とは遠く

ちら と目が合った気がしたその刹那巻き起こる風紛れ込むきみ

お互いを知っているのに永遠に言葉を交わすこともできない

粉雪がとけるこ ....
北国へ向かう車内は変わり往く訛り現る境は白河

その昔一山百文言われたが今や尊う世界遺産

使命に河北振興掲げ上げ四季目覚しい吾未知の国
将也

とりあえずラブとピースで繋いでた君のホントを触れないまま

必要なものはノリだと承知して君に合わせた笑顔があった

持ち札は3枚。君と観た映画、朝焼けの街、好物:すぶた

方向 ....
夜な夜なと悪夢を食べる獏達はもう食べきれないと嘆いてる

さわさわわ幸せな夢紡がれて天の河辺に織女は歌ふ

星達のケタケタケタと話す声月はお出かけ午前3時
たまむしは祟られている今までは罪をあがなうために「せっせ」と 信念を貫き通せ真っ直ぐに道の先に待つモノ求め

吾がままに少し自分を大切に周りを見ればきりが無いから

勝ち組か負け組みかなど括れない何が基準で誰が決めた

人生に無駄な道など無いのだよ必 ....
狙撃位置確保完了身じろぎもせずに潜めりTフォーメーション(待ち伏せの隊形)

「ファイヤー」と静かに囁く この指があまたの命を奪う指先

「エィメン」と{ルビ死体袋=グリーンバッグ}に投げかけ ....
変調の遮る音に惑わされし吾心の本質見抜けず

失えど取り戻せると信じてるマイナス示す心の温度
かつてこの瞳の奥に刻まれしひとを想えば暮れゆく夕陽


岐路そして岐路、岐路、無数の岐路がありしばらく雪にみとれる窓辺


在る。ことでとわにみらいはうつつゆめ描くと同時にほろびてゆくわ
 ....
何気なく選んだ道を振り返る開いていたのは必然の扉

偶然は繰り返されて運命と今の私を導く標

あの日々を戻せたならと思うより今の時間を笑って生きたい

微笑んだ鏡の中の吾に問うそちらの世界 ....
飛び出した十一名に爆風を叩きつけつつジャイロ飛び立つ

「ベトナムの借りは返す」と白き歯をむき出す片目の黒きサージャン

初めての実戦を終え嘔吐する殺人者 殺人者我の代償

我もまた死して ....
21st century modern描く未来も変えられぬまま

旧き良き未来予想をまだ僕ら続けているよさよならアトム

うずたかく積み上げられた未来から目を背けつつ大人になった
「晴ればかりの冬」

ほふほふほふふとほうばる鯛焼きのあんこがネオンに照らされる様
夜来れば雫は星に滴るかも夢の缶づめぽつんと我には


「はななしぞう」
何処へやそぞろあるきびと 青「 ....
世界一の美女と言われたから僕の世界で一位のひとを映した


ねえそんなことってあるの嘘だって言っておねがい鏡よ鏡


無垢な目で林檎を齧るきみならばきっと蛇にも好かれる運命


血の ....
人生を白か黒かで割り切つた十九の肩に散る花はなし

旅立ちに泣く人もなく大空を舞う飛行機を見つめおりたり

太陽に向かひて飛行する期待 半周を経てコスタリカに立つ

冗談のやうに支給のグロ ....
逢いたいよ貴方のためのプレゼント渡せぬままに言葉も仕舞う 樹木鳴らし吹き抜けてゆく狂風に深夜目覚めるいまさらの孤独

海鳴りのとどろ聴へり魂を貫く声に窓開け放つ

畏みて畏みてなお願わくば我が生涯に苦難与へよ

ひとひとり生れ出でたる悲しみの叫び ....
未来には何が起こるかわからないだから希望を捨てないで済む 砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と


花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁


泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛


耳鳴りの(雨 ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
野火はなびーる1*06/1/1 18:41
林檎0*06/1/1 18:37
ファム・ファタールりっと(里都...005/12/31 8:28
飴をなめるおとな一代 歩5+*05/12/31 1:43
ファミレス3*05/12/30 23:24
逢瀬の月草風105/12/30 20:20
帰郷十六夜005/12/30 16:45
恋の瞬間比呂正紀8*05/12/30 10:01
個々此処ぽっぷん005/12/30 9:37
キスはなびーる3*05/12/29 12:12
体温005/12/29 12:09
シロ一代 歩4*05/12/29 7:54
白河以北一山百文十六夜105/12/29 0:34
将也、和真、洋平一代 歩3*05/12/28 3:23
水曜の朝午前3時花水木005/12/28 3:00
贖罪行為たまむし005/12/28 1:16
Going my way.花水木105/12/27 2:45
傭兵時代 Ⅲ比呂正紀3*05/12/26 10:40
Starting OverⅡ花水木105/12/25 20:50
七十五分の一秒本木はじめ505/12/25 13:14
Starting Over花水木005/12/24 17:20
傭兵時代 Ⅱ比呂正紀3*05/12/24 9:28
過去未来一代 歩4*05/12/24 1:58
晴ればかりの冬第二次テーブ...005/12/24 0:31
僕と白雪ソマリ7*05/12/23 12:27
傭兵時代 Ⅰ比呂正紀4*05/12/23 9:11
Marry Christmas花水木1*05/12/23 8:56
悼みて詠う比呂正紀3*05/12/22 16:23
mirai一代 歩3*05/12/22 2:11
マイムソマリ10*05/12/21 22:18

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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