飛び出した十一名に爆風を叩きつけつつジャイロ飛び立つ
「ベトナムの借りは返す」と白き歯をむき出す片目の黒きサージャン
初めての実戦を終え嘔吐する殺人者 殺人者我の代償
我もまた死して ....
21st century modern描く未来も変えられぬまま
旧き良き未来予想をまだ僕ら続けているよさよならアトム
うずたかく積み上げられた未来から目を背けつつ大人になった
「晴ればかりの冬」
ほふほふほふふとほうばる鯛焼きのあんこがネオンに照らされる様
夜来れば雫は星に滴るかも夢の缶づめぽつんと我には
「はななしぞう」
何処へやそぞろあるきびと 青「 ....
世界一の美女と言われたから僕の世界で一位のひとを映した
ねえそんなことってあるの嘘だって言っておねがい鏡よ鏡
無垢な目で林檎を齧るきみならばきっと蛇にも好かれる運命
血の ....
人生を白か黒かで割り切つた十九の肩に散る花はなし
旅立ちに泣く人もなく大空を舞う飛行機を見つめおりたり
太陽に向かひて飛行する期待 半周を経てコスタリカに立つ
冗談のやうに支給のグロ ....
逢いたいよ貴方のためのプレゼント渡せぬままに言葉も仕舞う
樹木鳴らし吹き抜けてゆく狂風に深夜目覚めるいまさらの孤独
海鳴りのとどろ聴へり魂を貫く声に窓開け放つ
畏みて畏みてなお願わくば我が生涯に苦難与へよ
ひとひとり生れ出でたる悲しみの叫び ....
未来には何が起こるかわからないだから希望を捨てないで済む
砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と
花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁
泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛
耳鳴りの(雨 ....
歌うことその覚悟した男だけ出せる音だけここだけにある
走ってく早めに命散ることを願うみたいに叫びを歌う
耳の奥鳴り止まぬ鐘もう誰か止めろって打つの止めろって
海と雨そして女が産み出し ....
寒波ならキレキレの夜冷蔵庫ふるえるきみかふるえる空か
前方の窓に窓らにアクセルの踏みつける後に拭ききれぬ痕に
黄信号まんまる月の注意なの前へ進むの右に曲がるの
対向車無数の街灯無数の ....
使いさしのぽん酢を放り投げている 鶏を煮込んだ空は匂うよ
唇が割れてる貴方を想い出しぽん酢の壜に「ごめん」と書く日
ふくよかな犬ばかりいる食卓に黄色いラベルのほがらかぽん酢
ぽん酢か ....
想像もつかない未来がきたとしてそれでも言葉は消えないだろう
できるだけ近づくことを目的に携帯電話が進化していく
消耗を減らす進歩が未来でも無駄を愛する癖が消えない
一瞬も止まることな ....
はためいてシーツに薄い陽光が 子どもの声に混ざり合う午後
その染みは一夜限りの葡萄酒の 漂白剤も消せぬ痛みよ
おしゃれ着かどうかわからぬ衣取り 迷えば君はいつもエマール
格安で引 ....
死に金を使わぬと決めこぐペダル 落ちた吸い殻 くれる一別
イタリヤでスパゲチ嫌いいると聞き 耳を疑う寿司食わぬ俺
おお、すげぇ、やろうやろう!と情熱を燃やす今夜は単に酔っており
....
待ち合わせあなたが来るまでの時間胸はドキドキしあわせの音
闇の中月の光に導かれ迷うことなくあなたの胸へ
最近は悪いニュースが多すぎてこの先不安な日本の行方
雨上がり空に浮 ....
伝わらぬ想いは水に成り果ててかたち失くした器かなでる
しあわせの過ぎる時刻もわからずに待てど狂えど来ぬものは来ぬ
冬空の鉄は緑に手は鈍に雪か ....
メルセデスベンツが欲しいと歌うのは他に求めるものがあるから
{引用=まだまだ探す気ですか?
それより僕と踊りませんか?
井上陽水『夢の中へ』}
「明日も全世界の空にオーロラが架かるでしょう」と ....
仕事終え帰りの道は暮れにけりああ冬来ぬと心しみじみ
暖かき風呂に我が身を浸らせば凍りし心溶かされてゆく
冬の星漆黒の闇ありてこそひときわ光るその天空に
静かなる夜独りいて目を瞑り心の ....
絶滅のかけらを掴みそこに透く生物たちの重みで沈む
生まれたのが坂の上だから 死ぬまでは下り坂のが一つ多いよ
爪に刺す赤は死因で最終の電車に名前はつけられていない ....
冬の夜の草原の中ただ一人全てを包む星に溶け込む
夜の風すさまじきかなこの我の心の曇り飛ばす如くに
山寺の人気も消えた本堂の屋根に掛かりしひとひらの月
残業を終えて帰りの駅出ればほのか ....
口と口合わせて起こる反応を知りたくてした初めてのキス
草むらの匂いと鼓動それのみを残すファーストキスの実験
放課後に答えあわせをしたが為クラスメイトが恋人になる
抱くことも抱かれ ....
切り取りし うたの一節 風景画 部屋に積もるは記憶の断片
椿の木根元をご覧よ白い指あすこに昨日金魚を埋めたの
水鏡 円の中へと囚われし人魚の瞳の黒きこと
....
一段と冷たい風が吹き抜けて秋の終わりを枯葉が告げる
流れ星見えないほどの街明かり願うことさえ許されぬ夜
いつか観た夢の続きは何処へやら途切れたままの恋物語
雨宿り絶え間な ....
ねえ見てと振り向く空にグラデーション 薄雲染める街の憂鬱
焼きたてのチーズスフレと君の肌 銀のスプーンを舐める気持ちで
ゆるしてるもうゆるしてる新井君ブルースリーになってもいいよ
動 ....
言霊は無色透明たどりつくところによりて色を変えゆく
雑然とした日々のこと雑踏の中に紛れて目を閉じないで
ありのままそのままでいい君の目はくるっていない間違ってない
戦場で逃げ惑うひと ....
君だけに言いたいことはただひとつ こころをこめてあいちているよ
本物のダイアモンドもカーナビも諦めもらうに未だ足りない
(そのいしもひゃくばんねむればただのはこになうえがおもままならぬ)
くたびれた靴の底から生えた羽無くした小石しばし世を見 ....
買出しで子どもに紛れスーパーで 食材よりもツリー見る君
酒コーナーあとでいいのよ 味付けも肉も魚も決めてないでしょ
シラタキも糸こんにゃくも振って君 「私マロニーじゃないとだめなの」
....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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