少年がおしりを出して笑ってる
紅いネクタイちょっと緩める
春
キミをまつ ただひたすらに 空の下
いまかいまかと 桜木の下
夏
水しぶき あげつつはしゃぐ 君の笑み
まもりつづけよう 海辺の誓い
秋
....
なんとなくぼんやり空をみてるだけ
そういうときがいちばんすきだ
「どこまでもつづいてるって感じるの
だからわたしは空がすきなの」
窓ぎわの彼女は空を見上げてる
僕はとなりでコーヒー ....
追いかけた音符につまづく舌のことレモネードをくむ夜のきらきら
圏外のサービスエリア出る頃に公衆電話の黄緑おもって
蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにした君の名がかなしんでいる
....
北からも南からも容赦なく真っ白な風に挟まれる私
君のその視線の奥にある未来私はちゃんと映ってますか?
寒い中砂浜で焚火してみたいある小説の真似するように
溜息に混じって出るのは幸せで ....
*
珈琲の苦さも世界のおしまいも飲み干せばやわく浸透してく
* *
爪を噛み 吐き出してみた そのかたち すべてこの世のひらがなみたい
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い ....
焼け落ちたレストランの角通るたび蘇る日々 おもいでの骨
あまり好きではない人の年賀状ナナメに見てる端正な文字
うるう秒何が出来るか考えて考えあぐねただの一秒
あけましておめでとう でもいまわたしすごくお腹が痛いの知ってる?
添えた手に気づくことなく君はゆくサクサク音を響かせてゆく
あけましておめでとうでもさようなら 言葉凍って落ちた足元
....
抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす ぐいと 書いた その字 珈琲
珈琲の苦さも世界のおしまいもさっさと突っ込む君の引き出し
引き出しのなかでちいさな人が読む「・・こ ....
凍る夜「かん、かん、かん…」と鎮火の報せ
わたしの野火を鎮めて欲しい
切り口を晒したままに立ち尽くす林檎のようなあなたを見てる
ファム・ファタール君の額に手をかざし瞳に揺らぐ鱗光らす
タンゴタンゴ、月が見てるね私たち ペットボトルが生きているよう
横文字で君を想えばファム・ファタール鳩が重たくなる夜が来る
き ....
思い出の中に存在し続ける鏡台のまえ立ち並ぶ瓶
香水をつけたことすらないころに描いた香りを飴にみつける
花もよう飴をなめててよみがえる憧れの味安っぽい味
大人ってつまらないよね。なんだ ....
「すきなものなんでもくえ」のそのあとに全会一致で来たパンケーキ
見ないよう聞かないようにききみみをたてた向こうの話題が吾に
「ほらおまえ「ちいさいですね」って言えよ」「えー、おまえいけ」 ....
重ねたる肌の温もり忘れえず また来るメールの長き行間
あても無く歩く裏道 影二つ今宵の宿は摩天楼下
指間よりこぼれし乳房引き寄せて しばし動かず 二日目の雨
上り詰めシーツに横たうひ ....
会えぬから想いをいっぱい詰め込んでお土産だけのボストンバック
旅できぬ祖父母に贈る駅弁は土地風薫る期間限定
太陽の光に染まり降る雪はプリズム持たぬ空気の結晶
饒舌な彼女の隣りで頬に手を当てて頷く 君に恋した
ティーカップの淵をクルクル撫でている細き指先 俺は恋した
「ぽっちゃりとした唇がきらいなの」尖らす唇 君に恋した
「ばかみたい」そっ ....
満月を
仰ぐ{ルビ自分=きみ}を
思いしが
ここがゆとり
自ずと知りけり
キスの一秒前に揺らめく引力をみんな知ってる こいびと以外
体温を求めるようにハードカヴァーの君の名前の膨らみなぞる
全体を凍てつくされた冬の森めぐりあえない君とは遠く
ちら と目が合った気がしたその刹那巻き起こる風紛れ込むきみ
お互いを知っているのに永遠に言葉を交わすこともできない
粉雪がとけるこ ....
北国へ向かう車内は変わり往く訛り現る境は白河
その昔一山百文言われたが今や尊う世界遺産
使命に河北振興掲げ上げ四季目覚しい吾未知の国
将也
とりあえずラブとピースで繋いでた君のホントを触れないまま
必要なものはノリだと承知して君に合わせた笑顔があった
持ち札は3枚。君と観た映画、朝焼けの街、好物:すぶた
方向 ....
夜な夜なと悪夢を食べる獏達はもう食べきれないと嘆いてる
さわさわわ幸せな夢紡がれて天の河辺に織女は歌ふ
星達のケタケタケタと話す声月はお出かけ午前3時
たまむしは祟られている今までは罪をあがなうために「せっせ」と
信念を貫き通せ真っ直ぐに道の先に待つモノ求め
吾がままに少し自分を大切に周りを見ればきりが無いから
勝ち組か負け組みかなど括れない何が基準で誰が決めた
人生に無駄な道など無いのだよ必 ....
狙撃位置確保完了身じろぎもせずに潜めりTフォーメーション(待ち伏せの隊形)
「ファイヤー」と静かに囁く この指があまたの命を奪う指先
「エィメン」と{ルビ死体袋=グリーンバッグ}に投げかけ ....
変調の遮る音に惑わされし吾心の本質見抜けず
失えど取り戻せると信じてるマイナス示す心の温度
かつてこの瞳の奥に刻まれしひとを想えば暮れゆく夕陽
岐路そして岐路、岐路、無数の岐路がありしばらく雪にみとれる窓辺
在る。ことでとわにみらいはうつつゆめ描くと同時にほろびてゆくわ
....
何気なく選んだ道を振り返る開いていたのは必然の扉
偶然は繰り返されて運命と今の私を導く標
あの日々を戻せたならと思うより今の時間を笑って生きたい
微笑んだ鏡の中の吾に問うそちらの世界 ....
309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
1.03sec.