初夢がふすまを隔てて乱されて一月宴は始まったばかり
夕方と夜の結び目を削ぐ月が野犬の声にゆらめく二月
三月にあまた破線を描きだす雨よぼくらを引き離さないで
新天地 桜が咲いて綺麗 ....
紫陽花と雨の溶け合う{ルビ夜=よ}の薫り狂気の足取り海に沈まれ
はいふんで つながれる今 大切と
言ったぬけがら ばかをみる
舞台うえ のぼった先で 手が真っ赤
鋼鉄ならばと 思うが無駄
心中に 関数式を溜め込んで
今日も命題 解かずに ....
君去れど
甘さけの香は
色褪せず
宵に怯えし
枯れ尾花かな
湖に浮かぶ
帆色のとりどりを
ひとつに統ぶる四方のみどりよ
身に余る人の荷を負ひ
ゆく{ルビ驢馬=ろば}の
後ろ姿のほそほそとして
夏山のさ緑の中 ....
賭けました
あなたが私の
謎解くか
私があなたの
心を解くか
この謎で
あなたの心
揺り動く
覚悟なされよ
氷の姫君
誰もみな
寝てはならぬと
言うあなた
悩むがいい ....
満たされぬくらいでちょうどいい恋を笑えるほどの余裕もなくて
降りそそぐ陽射しの下で抱かれたい滴り落ちる果汁のように
日没を待ち侘びながら夕化粧君の前ではオンナでいよう
短 ....
はりつけになったキリスト叫んでる痛い痛いよ誰か助けて
そう、それはイバラの森と言われても人間として扱われるなら
待ったのは誰も知らない駅でした君も先ほど通過している
泥沼でもがけよもがけと君は言う吾はペンギンの羽も持たない
その夜に予 ....
オシアンを
読みつつ思いを
馳せるのは
神々よりも
君の唇
ストーカー
そう呼ばれても
かまわない
僕の叫びは
愛の本質
欲しくなる
理由は君が
ただ単に
普通な男( ....
ヘマタイト 夢で見たレ 紅柱石黄色 淡緑四月の
メタルに光 モンクォー や緑や赤に 音楽聴いて
る密やかに ツ色の花二 見えま ....
砂漠吐く 大地を北に追いやりて
掌でひろげゆく 花鳥風月
三面の視線を 井戸に通したる
水面ゆらすは 深紅の星空
くずおもちゃ 集める地平は紙の上
いつか夢見 ....
時つばめ一人夜なべに見上げては
聖天山荘浮かびて涙す
冒険し探検したのはいつの日か
杉山夕陽に冴えて見惚れる
庭に咲く野バラはほのかなピンク ....
人形は動かない
死体も動かない
じゃあ
たまに動く貴方は何?
エスカレーターを掛け上がれ
トレインはもう目の前だ。
何でもかんでも
バターでソテーすれぱ
甘い味がするのよ。
雲間から陽の動く音ふりそそぎ立ちどまる水ふりかえる水
風が開け風が閉ざせし穂の声の微笑むように消えゆくを見る
むずがゆくめざめしものへ吹く風が窓のしずくに描く銀の葉 ....
どうすれば
愛で空が
落ちるのか
お前の心も
落とせぬ俺に
微笑まぬ
お前の顔は
見たくない
力を込めろ
この指先に
取り戻す
愛を求めて
ただ一人
明日の見えない
....
二人ならそう思えるのなんとなく深いところで泣きたくなって
永遠は、
繋ぐ
途切れる?
はじめから
....
サムソンと
言う名の勇者を
殺すのは
つるぎではなく
美女の裏切り
美しく
長い髪の毛
切りました
つながれました
君の鎖に
恋という
弱い女の
武器がある
強い男を ....
夏のよい さめぬうちから 下駄を引き
君を迎へに からりんころり
京くだり
丸竹夷に押し御池
こころもとなきは ただ君のため
数へゆく
姉さん六角蛸錦
絞りの帯は 花一文字
....
あの日には戻れはしないと知りつつも心は今も戻ろうとする
雨音が響くココロに溢れてる想いはいつも透明キャンディー
なつかしい歌ラジオから流れ出しつい無意識に口ずさむ吾
薫りへと目がいきがちな水仙が花も見てよと催促してる
そう、かでも、かなでもかなりでもかなりやでもいいんだよあの鳥の名前は
電話ってさびしがりやのぶきようが作ってしまった手作りのうで
知ってるよ、リサイクルショップに陳列された ....
お兄ちゃんは一生しあわせになれません だって死ぬまできょうだいだもの
ぶさいくかかわいいかじゃなくお兄ちゃんと同じ苗字のこどもがほしい
法律よりあたしの羽をなめるとかそ ....
来月はお誕生日があるからとアルバイトの日少なめにする
引っ越したことを忘れて志木駅で降りようとしたバイトの帰り
授業中私の前の席の子は一生懸命スーパーマリオ
しんとした教室の中響きた ....
もう嫌だガーターベルト殴り捨てひじょうかいだん3段目飛ぶ
ザラザラの苺飴玉もらったら舐めたらいまから忘れてやるから
イバラ姫口をつぐんだきれえな娘バスはアラシの真ん中を行く ....
こんぺいとう 目を閉じ頬に手 しゃりしゃりしゃり
たったひとつで 幸せの姫
ケチャップで うさぎが先っ! ぞぉーが先っ!
コラコラ押すなよ ほーらこんなになっちゃった
{ルビ祖父祖母= ....
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