5と6の歌の隙間に空の青 震える指でこじ開ける朝
メリメン区啄ばむ鳥が跡残す 緑雨降る夜波ひたひたと
目覚め行く身体は冬を思い出す 凍れる雲の流れを待つ頬
化石サ ....
Tシャツで過ごし来た身に桜降るスーツの重みに耐えてゆかねば
学校まで2.6kmあるけれど1分間で着いても遅刻
「ダ・ヴィンチ」で対談をする一青窈「一青」が並べば違和感だらけ
....
法事餐子等と遊びし吾を諌む酔い冗談の義親族
コンビニ前据わり駄弁りし地ベタリアン心寒きは我の方にぞ
ひさしぶりの宙返りで見た地面はこんなにも近くて、
しっぱい。
しょっぱい涙も出ないね。
言われちゃう。
「あんたそれでも元体操部?。」
....
「誰とでも、
っくすするんですか?。」
と訊かれ、
きみとならと応えて、
XXX...
平手打ちをされたのは左。
右の頬を差し出して、
キスをもらう ....
エルビスを真似て親しむ和製かなナットキングコールの昼下がり
永遠となるこの幸せなJAZZの刻篝火ゆらす「星に願いを」
モニュメント探る娘のデジカメやきらり純情手形道
冷やかな雨の降る夜となりにけり外に出づれば雨の匂いす
言葉すら出て来ぬ様な恋をしてただ灰だけが残る唇
唇にこびり付いてる灰のかす落としてまたも塗ろう紅
紅の鮮やかな花咲かせたい見た目ではなく心のうちに
夕刻にアンテナの影よっつほど火災報知機のランプふたぁつ
クンニの後にキスしたがる男はちょっとうっとうしいと思うの。
なのにフェラの後にキスしたがらない男は卑怯だと思わない?。
無理矢理のキス。
ねぇ。
....
砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い
エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて
「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
....
朝五時半犬を散歩に連れてゆく七十の父達者であれ
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う
片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ
君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
洗面器に金魚を二匹放したら波紋にひかる新月の影
告白に一瞬ときがとどまって乱反射する川が痛いよ
自転車に初めて乗れた日の風を呼びおこしてる恋のはじまり
まひる ....
深秋の月は色なく細めきぬ他に誰かは見るか知らねど
あこがれは一番星の良きひかり
いかにはかなく夜が来ようと
人は行くランボオの詩を胸にだき
人いきれへと振り返りもせず
鳥は飛ぶただ啼きながらひたすらに
....
つらい涙認めることすら面倒で漫画喫茶に持ち帰る夜
川はさみ流れたがふる{ルビ車灯=くるまび}の遠くつらなる秋ぞせつなき
クラクションを鳴らせばきっと終わりだねさようならって何回言えた?
好きなものリストは危険 親指の少ない俺が魅かれてく首
「花冠」という名の車命遠くヘッドライトは壊れたままだ ....
雲のこき雲のうすきの流れとぶ肌さむき日の肩ぞこりける
「材料は{ルビ小宇宙=コスモ}をふたつ」それだけをオリーブオイルでいためつけてよ
くちびるにボルトを咥えて感じてるぐるぐるまわる青い電流
蛇の瞳に閉じ込められた虚しさを ....
さようならみぎては君の奴隷でした繋いだはずの手錠は無くても
さようなら僕のちゅうしんに君がいてコンパスはやくにたちませんでした
さようならうたうようには暮らせませんあのCMのように嘘をつき ....
秋の日のひかりあかるき白肌の若木のごとき人のわらへり
しとしとと久しく耳に雨音を聞きし静けさ君想うとき
九州のかくし財産ばってんのお{ルビ米=よね}婆さまぴらっと逝けり
秒針が/ちくともちくとも何かを刻む/焦燥をこぼす君の眼差し
自死を希う/君の髪からフレッシュベリー/毎晩シャンプーしている癖に
此の世には/奇跡もドラマも無いけれど/幻覚や妄想なら ....
秋雨のただもうざあと降るばかりただもうざあと降っているだけ
日曜の朝の家族に紛れつつ朝マックする二人はだあれ?
べたべたで手に負えなくなれパンケーキ
シロップ掛けてあげる、好きだよ
砂糖抜きの薄いコーヒー冷めるまでよその子供を眺めるのやめて ....
☆赤黄茶で
染まる{ルビ小路=こみち}を走り抜け
香る匂いは青い秋風
★黒髪を
なびかせ走る君を見て
短く感じる長い道のり
☆後ろから
必死に走るあの{ルビ男=ひと}は ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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