赤子ガ洗われているいたいたしく流る湯白い看護婦帽子
道の辺に山椿二輪咲きにけり如月の午後のひとときは過ぐ
立ち上がりふらふらとして考えけり私の信仰死ぬとどうなる
妻がすしを奢 ....
早咲きの
桜の花が
まっている
人ごみまだか
春はまだかと
「変わった」と
あなたは私に
言うけれど
私は何も
変わっていない
『変わった』の
私じゃなくて
あなたなの
あなたの見方が
変わっただけよ
愛すると
決めた心と
裏腹に
放つ言葉は
重みもなくて
幾度も
言葉で君を
痛めつけ
愛する意味を
履き違えてた
支配さえ
愛のカタチと
思い込み
いつしか愛は
狂おしくな ....
とりたちが入場ゲートを飛び去って動物園に歌の雨が降る
もの言わぬ悠々としたたたずまい有象無象も鼻がながーい
生まれつきおしりの赤いきみにでも青い春などあったのだろう ....
この躰
闇に包まれ
消え逝くも
想い変わらず
光となりぬ
いつかまた
君にまみえん
陽のもとで
消え逝く願いを
光に変えて
風吹きて
儚く散り逝く
命こそ
伊吹に積もる
光なりけり
薄色の文引き結ぶ梅が枝に
あはれこよひも花の咲くらむ
花に積むはかなき雪の消えしとき
心づくしの香ぞ立ちにける
東風吹かば北野にかへる白梅の
ごとにかなしきひとよ ....
明星に
意味を重ねて
偲びつつ
手には霞の
起ち逝く祈り
この広い世界でたったひとりの君へと抱きし想いも世界でひとつ
ひとつのポケットにふたつの手を入れあたたまったふたり雨の日。
雨の日にはくりくりになる。
きみの髪くりくりするのが好きだった。
怒られるの ....
「裏山に捨ててあった人型あれ誰のかな?誰か人だったのかな?。」
「そう言えば最近姿を見ないけど人なんて他人事だよね。」
「博物館で見た人間の標本 ....
フシギだね
サンセイの ボクと ハンタイの キミ
かきまぜちゃえば チュウワ できるよ
黙っているだけで、
聴こえてくるよ。
こんにちはこんにちは。
ことばさん。
道路工事の音リズミカルどどどどどど土曜日にはしないでね。
....
舌先でかるく転がすペパーミント
君の涙の訳はきかない
雨が降るだから今すぐあいたくて
水玉模様の傘さしてゆく
まぶた沁むほんの少しのメントール
ただ甘 ....
何度でも私を捜す亀の子に出前の寿司のねたやる息子
降りつもる首しめるよに降りつもる信じることのできぬしあわせ
ひとつまみふたつまみして倒れゆく小さな夜の集まりの塔
家の背にあふれはばたき打ち寄せる星に至る火 ....
傷口のガーゼを剥がすことさえもまだ躊躇いて君は研修医
また三分持たなかったまた三分も持たなかった…ぼくそうろう。
もう!三分持たなくてもいいからせめて前戯に三十分かけてよ。
吹かせてやるぜ今夜こそゴールドフ ....
あいしてる、あいしてるったら、あいしてる。何度言っても言い足りないのよ。
閉じ込めた君への想い雨の日は傘に紛れて開けるのかも
付き合ってもないのに、
キスして。
おかしいね。
やきもち妬いてる。
「キスして、」
あれって言われてあれでわかるけどさそれってあれじ ....
めくるめく甘美な夜にひざまづき温かいチョコバナナ食べてる
ハート型チョコは谷間で溶かすから中まで舐めて味わっていて
99%カカオチョコは溶け不純な愛がねじ込まれてる
....
さいはての地にふりつむ雪のごとく君と重ねる想いは純白
車窓より眺める赤のグラデーション眠れる君の夢に届ける
冬景色 北国の海 雪と星 その中にいる君と私と
ゆるや ....
ほろ苦い恋の香りに酔いしれる
今夜限りの甘い夢だけは
ライト浴び無言劇するダルタニャン お前は子馬 若い冬の木
地球の重みも痛みも我に極まれり重力うなぎ喰らう夜。
蛍光灯冷蔵庫テレビハードディスク高周波四重奏団。
冷蔵庫に入れた頭痛を被り耳鳴りやり ....
早朝の廊下でふいに逢いし君嬉しくもあり恥ずかしくもあり
バレンタイン
伝書鳩も今日だけは
ハートのチョコを配達します
サメですがあなたを食べたりしませんて
彼は頬白、僕は甚兵衛
カメレオン
実はほんのり悲しいの
わたし ....
建国の日に初老の夫婦と共ゆきて京洛の地に遊びたり
戦前戦中戦後、家族で暮らしし家今は喫茶店となる
両手に掴めば幼子のごと妻の裸足はほのつめたきかな
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