午前二時留守番電話のメッセージ「経済的に苦しいです」と
バイトにも友にでさえも言えなくて「私、大学辞めました」って
大学を辞めて気持ちが楽になりバイトの時間まで横になる
好きだった授 ....
囁いた
夜の気色は
失われ
流す滴は
藍へと染まる
この冬は冴えし日向に馴染みけり風のある日の昼は殊更
或る雲の
雫が揉まれて
濡らされて
塗れて流す
村雨よ
明かす日に
落ちた雫が
乾くまで
再び降ることを
願わぬ
「いまきたとこ。」笑って裂けた唇を何度も舌で撫ぜるチューリップ
{ルビ辛夷=こぶし}です、わたしはずっと。咲き終わりの白木蓮じゃありません
長身のあなたは隣にいないけ ....
いつだってきみのことばを待っていた
さよならだけをめじるしにして
「なかないの?」きかないでったらたのむから
(家にかえってひとりでなくよ)
簡単な
滅びる呪文
目を閉じたから
....
ほらそこに
紋白蝶が
飛んでいる
きらきらきらと
光を放ち
にこにこと
太陽の子が
笑ってる
周りの全てを
明るく照らし
微笑んだ
君はまさしく
チュー ....
冬の夜見上げる空の夢の種
一つ一つが眩く光る
春の朝道の片隅夢の芽に
新たな時の始まり想う
初夏の日に空に伸びゆく夢の枝
遠い山まで連なる姿
夏の海入道雲の夢の葉が
繁る姿に ....
ふりゆくは
雫ばかりと
思はずに
ときの聲にぞ
君は過ぎ行く
快感と苦痛の顔はそっくりだ
嫌でも寝るのは金のため
それはあなたに内緒の話
あんみつの
甘さにまけない
君恋し
みつに絡まる
いくばくの豆
なみなみと
注いだ水が
溢れ逝く
別れた白湯が
私の重さ
畠に居る吾れに遠くより手を振りて
かたみに呼びて吾子等帰りくる
(塩田のお宮さんあたりから)
稲木立ち視線さえぎられし彼方より
ハミングしつ吾娘帰りくる
幾年か経てば少女 ....
夜の店内は各部屋で乱れてますトロトロと熔化してます
春の朝ようやく見えぬ霜柱
緩むは時と心の中も
春の陽の照らす大地の暖かさ
{ルビ温=ぬく}むは土と心の中も
春の道見せ合う初の制服に
歩むは足と心の中も
春の風少し強くは吹くけ ....
春過ぎて
夏は今かと
待ちわびて
涼しき風が
眠りに誘う
風吹きて
匂い微かに
若くして
葉の青きこそ
初夏の気色か
恥ずかしい
ことすら全て
話します
私の体と才能と
全て含めて
愛してよ
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花
あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ
仮初の夜にも似たるかいささくら
....
『好きだよ』と想いを打ち込みまた消して完成しない君へのメール
未完成だけど気持ちが込もってる
送信ボタンを押さずに消した
ふがいないぼくの背中を
押したのは君が送った応援メー ....
苦しげな寝息鎮めるタンジェント同心円が深夜に浮かび
付添って車輪擦るリノリウム湿気が包む待合二人
軒下で雨垂れ滲み街灯の向こう岸から鼻歌静か
麗らかな春の匂いはどこにある
梢の先の小さなつぼみ
清らかな春の光はどこにある
川に流れる小さな雫
ゆるやかな春の動きはどこにある
日なたで伸びる子猫のあくび
新しい春の心はど ....
寒いけど3月だからためらった手と手袋の果たされぬ恋
『おはよう』と
交わす言葉に
含まれた
想いを感じて
愛察(アイサツ)となる
『また明日』
逢えると信じ
別れてく
確かな愛を
そこに感じた
雨音が 地面に響き ポツポツと 土の渇きを 潤す音色
風強くお前の街に吹く昼間白木蓮の揺れるのを見る
この街に急坂多く溜息の代わりに花を見上げれば春
裏道の黄色い壁の家の傍愛した人の影だけ長し
行き着く先は
標本学
無言の月ごと
ホルマリン漬け
かじかむ事すら
忘れた手
恋の形見よ
貴方をかざる
誘われて
宵の街へと
飛び出した
はらはら落ちる
涙を隠し
張り付けた
笑顔の裏の
悲しみに
誰ひとりさえ
気付かないのだ
たくさんの美少女達とすれ違う街 みんなオレに気がある気がする
一度くらい言ってみ美少女よ 「ずっとあなたが好きでした」と
ひとことでドン引きまくる美少女よ オレにくれてた笑 ....
愛してるふりでもいいと思うけどおつりはないと思っておいて
自転車を背負い投げする夢を見たなら約束はキャンセルすべし
涙ではないものだとか涙とかぐるぐる渦を巻く排水口
いつ ....
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