坂道と 空の狭間に 滲み湧く 誰そ彼影に 未練が霞む 草あかり部屋の中までたちてくる盛りゆく
飯も腕も染まれり
       (嵯峨花の家)

行きあたる程に飛び交ふ黒き蝶
幻想めきし庭に立ちたり
          (嵯峨花の家)

 ....
長雨の晴れておちこち競ふごと干し物
ひらめく冬空の下

おしどりが小さき雨の波紋消し
みどりに染みし池をめぐれる
            (苔寺にて)

花冷えの椿の寺はひっそりと五色の ....
《宿題は涼しいうちに済ませましょう》 お前の胸は痛むだろうな


ぢあぢあと蝉が鳴くのを外に聞く お前の胸は痛むだろうな


世を嘆き人を憎んで夢の中 お前の胸は痛むだろうな

 ....
やさしさは 甘い復讐 美しく 
       
別れの理由を 想う毎日
サッカーに手を打つ妻相撲ににも野球もなく詩のみの僕

善良なひとのみの世であらめ心やさしさをそれのみ頼み

6行の英詩を作れリ続きは明日とパソコンをたたむ9時
立ち止まり
何を待つのか
空見上げ
来ぬ人思い
風舞う果てへ
あの夏のサナギの記憶はありますか
(ランドセルに隠した羽根の罪)




「人生が退屈なんだ」とつぶやいた
僕を殴るように 夏が 夏が 




しましまの正義を装填した銃を抱 ....
柔軟な 広い心で 聴いてみて 
      すこし解った 宇多田ヒカル
めまぐるしく排ガスの数字変わるなか
河原町の信号渡る

老い母の如何にと受話器に声を聞く
会いたくなりて声とぎれつつ

赤ちゃんの取り替へ事件見ておりし
背丈伸びし子が眞違を問いぬ
 ....
今朝ほどの言ひすぎし事悔い乍ら
帰りくる子のおそしとぞ待つ

帰り来し子の淡淡と語りかく
明るき声に救われしなり

屑かごのプラスチックは音たてて
生きもののさまに動きを見する

も ....
草あざみ風はどこへと吹くのやら
    一人の道に時は惑いて


くちづけはブーゲンビリアあかあかと
    見つめる瞳にしずむ太陽


透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
ゼラチンも火薬もレーザー光線もいらぬ彼女の艶やかな笑み
(KILLER QUEEN)

光速のエクスタシーを身に纏い 今はオイラを止めてくれるな
(DON'T STOP ME NOW)

 ....
会話なし ずうっと見てる窓の外 地下鉄なのに 地下鉄なのに ・・



「プロローグ・夏」


風が吹く渚できみと見たものは プロローグ「夏」シャインドリーム

楽園と示す標は傾いて君へとむかう(アイタイキモチ)

駆け抜けろ渚通りは ....
コロッケ屋の店先に掛く花の絵にたびたび立ちてめでにけり

渋き色調溶けこみてそこはかとなく包む雰囲気売りはすまい
呼吸するすべなど誰も教わらない駆け出す夏はどこまでも海


鍵盤を戸惑うような告白が胸をすみかに未来へ渡る


横顔にかける祈りもつかのまに夢から夢へ原理をつなぐ


 ....
左手のダイヤの裏に隠された本当の意味知らぬ幸せ

寝言では私の名前が出ないよう 
         呼び名はいつも愛犬『ナナ』で

「ねぇ今日は記念日でしょ」と花束を 
        ....
雨音のぱたりぱたりと心地よくけぶる視界にひらく番傘 手の上にカプセルの薬あそばせて
次ぎ編む服の配色と決む

夢に見しことくり返し夫語る子等は
留守にて話題ひとこま

硝子戸に写る雪影大きくて二人の夜が
童話めきくる

首すじ ....
夏のぬくもりってどんなの?と少女、軋む氷のかけらを溶かす

この雨が上がればさよならの予感半袖の先爪に塗りこむ

果汁がどのくらいの夏ならいいの太陽と日焼け止め調合

何も考えずに揃って鳴 ....
石なげて しばししてより音のする
ダムの高さに心おののく

静かなる師走のダムに労務者の
網引ける声 四方にこだます

つぶらなる茨の赤き実の陰に
するどきトゲが短陽に透く

 ....
 
朝焼けに乾く唇噛み締めて君を待つてる息が白ずむ
 
 
ごんどらの唄を聞きたし二十八歳の夜更けに乙女に還れり
 
 
小指だけ繋ぐ初しさもどかしさつたはるならば今すぐにでも
 
 ....
井戸掘の職人たちは泥つけし
顔そのままにしばし仮眠す

階下にて九州土産の風鈴が
台風予報の風に音たつ

名月に逢ふひとときを足らひゐて
たゆたいがちに春間近かなり

【昭和四十八年 ....
朝目覚め窓見てみれば
澄みきった青
白い雲 穏やかな空


吹き返す風の強さに耐えかねて
君を盾にし
突き進まんや


過ぎ去って
祇園祭は出来るよう
着物姿の男女が向かう
 ....
里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日

身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる

微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ

熱湯の ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
右側から来た物体を左側に受け流すだけじゃ許されないから


ぢぢぢぢぢ 公衆トイレの看板を殴りつけたい 逃げ場所がない


漠然とした安全も漠然とした不安もいつも感じる


 ....
「手をつなぐ」だけじゃホントはもの足りず 「抱きしめたい」と訳してみたの
(I WANT TO HOLD YOUR HAND 抱きしめたい)

「愛こそはすべて」だったらいいのにな 世界はこうも ....
I miss you 呟いてみる午後三時アールグレイに満たされてゆく


木苺のタルトをさくりとかじるときグレーテルの声が聴こえた


空白の手帳に記す明日もなくガトーショコラはほ ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
黄昏松本 卓也307/7/23 0:38
40P 「短歌2」より 〜嵯峨花の家 etcむさこ8*07/7/22 19:34
39P 「短歌2」より  〜苔寺、椿寺 etc9*07/7/22 19:17
お前の胸は痛むだろうな鳥獲9*07/7/22 17:58
sweet revenge佐和207/7/22 13:19
夏の一日生田 稔207/7/22 7:24
待風秋桜5*07/7/21 20:27
不完全少年しろいろ8*07/7/20 21:32
マイナー好み佐和407/7/20 18:29
38P 「短歌2」よりむさこ5*07/7/20 18:23
37P 「短歌2」より8*07/7/20 17:49
花言葉Ⅳ[group]石瀬琳々17*07/7/20 14:50
うたえ女王様!〜Music on 575(Part4)[group]AKINON...207/7/19 23:52
あんあんだーぐらうんど北大路京介10*07/7/18 23:54
■共同作品■楽園で抱いた星の名は・[group]Rin K21*07/7/18 23:04
コロッケ屋の絵生田 稔307/7/18 13:34
◆もぎたての夏[group]千波 一也10*07/7/18 8:08
adultery十六夜507/7/17 22:47
ツキニムラクモリュウセイ5*07/7/17 20:41
36P 「短歌2」よりむさこ6*07/7/17 20:13
もぬける夏唐草フウ15*07/7/17 14:43
35P 「短歌2」よりむさこ7*07/7/16 18:27
恋せよ乙女黒子 恭11*07/7/16 5:38
34P 「短歌2」よりむさこ5*07/7/15 21:17
台風一過秋桜6*07/7/15 19:11
33P 「短歌2」よりむさこ12*07/7/14 20:33
あやめも知らぬ恋の道     ■古語の宴参加作品■Rin K16*07/7/14 19:27
ぶっ壊せ、泣きたくなる時に泣け、でも人生は一度じゃないピッピ707/7/14 14:10
うたえカブト虫!〜Music on 575(Part3)[group]AKINON...207/7/14 0:42
おやつの時間落合朱美1507/7/13 23:49

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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