それぞれの皿に苺を盛り分けて
嫁ぎし娘の数も入れおり

盛装の娘の席は遠く しばたたく
目にぼやけゆく宴の席に

夕食の時どき夫は嫁きし娘の
空席言いて酒を呑みほす

月を取れ星 ....
無造作に並べ置かれし本棚の本にも社会の序列在りかと さよならを
いうまでもなく あのひとの
背中が これで 終わりといってる
樹氷林届かぬ春を待ちわびてやわらかな陽にこころ震わせ 目には涙を

瞳には空を

まばたたきすれば

心には華が

咲き乱れる
七月の海が三日月たべている
平和な孤独をつかんではなして


猫だけに見える景色があるという
二足歩行の失敗例です


席を立とうとしてつま先を踏んづける
また僕 また僕 また僕なん ....
「さざなぐ海へ」

Runaku Masaki* Zakuroishi* Fujko*Rin Kazanagi


蒼低く岸辺に寄せる夜想曲(ノクターン)傷みをけして、染める ....
「赤い兵児帯」

Musako * Yui Hasuno * Runaku Masaki* kaz * Issey Azusa * Rin Kazanagi


夏祭り心そ ....
やや外に甘く誘えるそのボール、ファールにしては君を待ってる

カウントがツースリーとなる言葉、君も私も追い詰められる

ほらごらん、三振前の大ファール、狙いすぎたらそこに落ちるの

振って ....
川底の小石流れるさま見えて
美しき水に冬陽集まるる

川底はコンクリートになりゆくか
工事済むあとの水は澄めども


園児等が短冊吊す七夕に
幼き頃の吾娘が重なる

七夕に ....
展示した
硝子細工じゃあるまいし
愛づよりむしろ
破戒されたし


お座なりの
日和見言葉はもう飽きた
そろそろ本気で
噛付いといでな


挑発に乗らぬ男はつまらない
 ....
かろやかにワルツのステップ踏みながら真冬の精がいま舞い降りる 風が吹き
黒き髪が
肌なぜる

その間から
垣間見えるは
一筋の涙
「北大路 京介くん」と 紹介し

「彼氏じゃないの いいお友達」
リフトより若狭の海を見渡しつ
子等たち如何にと思い出したり

咲き残るカンナの花をめぐらせて
淡路の一角家の明るみ
(銀婚式の旅紀州へ元日 昭和四十九年一月)

吊革に背伸びして背伸びし ....
背景に滝を入れて撮られ居り
見知らぬ人との旅の安けさ

惜しみなく冬陽を浴びて青みたる
蓬のつづく海の辺を行く
(和歌山の燈台 日本の最南端)

銀婚の旅と出できし紀州路に
海の景色は ....
小窓から夕映えの空眺めれば心だけでも鳥になりたい



夢一夜 時空を超えて遥かなる無限の宇宙を旅してみたい
すれ違う心とこころもどかしく哀しく軋むブランコの音



雨上がり人影のない公園でひとり揺れてる風のぶらんこ
梅雨明けに急いで飛び乗る夏行き電車今年は手元に切符が二枚


右ばかり覗いた出店のお目当てはあんず飴食む君の横顔


息はずみ灯台目指して漕ぐペダル二人乗ってる重さが嬉し


幾重に ....
「詩人」より「歌人」と名告るほうが より あの娘の心 惹ける気がする 夜を覚めて雨音に肌の潤えり
冬の旱に満ちて心良し

霜などは年中知らぬと紀州路は
オランダ豌豆 冬花盛り

サルビヤの花立ち枯れて残る紅
紀州路を行く旅の実感

それぞれに旗を揚 ....
峡の宿に熱き甘酒すすりつつ
硝子戸ゆすり風移りゆく

屈託のなき表情に寄りてくる
見知らぬ土地に犬の親しもよ

海過ぎて つづらの道にバスは入る
枯れし芒も見る度の味

枯れ落葉 ....
「ありえなくない?」「ありえない」「やばいよね」「22なんてもうババアじゃし」


ぬりすぎてひじきみたいになるまつ毛「ひじきって何?」「虫じゃねんかな?」


なーなーなー修正ペンだけ貸 ....
紙コップ握ればひしゃげるその器己が心の浅ましさの果て

湯の水面暗闇の波広がりて妙なる調べあなたへの蒼

時越えて地の果てまでもどこまでもそんな誓いも時の彼方に

肌破り爪たて君を望みしは ....
終わらないカウントダウンに違いない5-4-3のダブルプレーは 外されて飛び出す身体が宙を舞うかすりもしない全てのことが

ピッチャー前わき目もふらずに一直線こんな時だけ素直なわたし

気づくのはいつも遅すぎだったよねツーアウト後に伸ばしたバット

小 ....
スギ林の土壌調査に雨は降り濡れに濡れけり草木もろとも 丘陵地谷面中部林内雨山椒魚とじっと濡れけり 生まれては消えてゆきます片恋は炭酸水の泡の数ほど

もくもくと瞼の裏に夏の雲夕立のあと虹ふたつ

遠雷におびえる硝子風鈴の母を呼んでるかぼそき声

はてしなく走る草原夏の日の思い出は今ポッ ....
ブルドーザー河川工事に爪上げて
アワダチ草を踏みしだきゆく

谷わたる霧のさざ波見て過ぐる
炎ゆるが程の紅葉なかりし

皮はがれ磨がかれし肌のつややかさ
杉の匂いの立ちこむる里

杉 ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
50P 「短歌2」より〜 嫁ぎゆく娘むさこ9*07/7/31 21:58
本棚ゆりえ2*07/7/31 11:31
別れ風音207/7/31 10:38
樹氷林ゆりえ1*07/7/31 10:26
結華1*07/7/30 23:34
七月の海しろいろ9*07/7/30 22:13
■共同作品■ スペース・オペラ[group]Rin K19*07/7/30 20:36
■共同作品■ 硝子細工のノスタルジア[group]Rin.13*07/7/30 20:34
三振する前に君へ言っておくことたにがわR107/7/30 19:58
49P 「短歌2」より〜七夕、梅雨etcむさこ5*07/7/30 19:52
ルージュ・赤色三条3*07/7/30 19:03
雪の精ゆりえ1*07/7/30 18:41
結華3+*07/7/30 0:59
彼女が僕を紹介します北大路京介9*07/7/30 0:16
48P 「短歌2」より〜47歳の頃(銀婚式) etcむさこ5*07/7/29 19:36
47P 「短歌2」より〜47歳の頃(銀婚式)4*07/7/29 19:22
ゆりえ5*07/7/28 12:38
ブランコ2*07/7/28 12:06
君がいる夏ささやま ひ...8*07/7/28 0:38
詩人より歌人北大路京介5*07/7/27 23:36
46P 「短歌2」よりむさこ7*07/7/27 22:18
45P 「短歌2」より5*07/7/27 21:56
岡山県岡山市駅元町1−1石原ユキオ7*07/7/27 21:06
妙なるアマル・シャ...6*07/7/27 13:15
カウントダウン楠木理沙1+*07/7/27 2:57
バント失敗3+07/7/27 2:48
調査A-29007/7/27 0:40
林内雨0*07/7/27 0:19
思い出小川 葉707/7/27 0:05
44P 「短歌2」より 〜北山杉 etcむさこ6*07/7/26 21:39

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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