瞼の向こうはいつも雨…だから「ひとみ」のナミダ誰にも見えない。
別れ際に用意したナミダは嘘っぽくならなくて少しホンキ。
磨りガラスにナミ ....
酔ひつきて手酌は野暮よと差し出せば宵の月揺るすすきの水面
「エナジー×ブルー」
群青がはじきかえした陽の弱み それでも翼奪える熱射
まどろみの窓に映った海岸線 打ち寄せる青い波の憂鬱
波あらく感傷拒絶せし海よ 昨日 ....
「目にはさやかに見えねども」
二の腕に日向の匂い残りおり 気付けば日暮れ夕風の立つ
秋来ぬと告げんばかりの午後六時 風鈴の音も耳に違へて
水を踏む頭上に蓮の花が咲く ....
おとなにはいろいろあんだ父さんは今から{ルビHAS=YMO}のライブだ
うん/ううん以外の返事身につけてまた三つ編みが似合わなくなる
三十一の文字では足りぬ想いなら千と連ねどなお余りあり
三十一の文字では足りぬ我が恋は億と重ねど君に届かず
三十一の文字では足りぬ恋ならば口をつぐみてただ手を伸ばさん
....
お見合いの場をとりもちて話題とす
梅雨の晴れ間の夏萩の色
方形のタイルに朝日照りかえり
台風去りて厨秋めく
無人駅に日ぐせとなりし雨に逢い
止むを待ちつつ夕顔に佇つ
想い出 ....
浴衣着た
乙女の数で
気がついた
今日は
びわ湖の花火大会
続々と
打ち上がる音
聞くだけで
私カタカタ
仕事終わらず
あの日見た
打 ....
夕暮れに一緒に歩く帰り道 二人並んだ長い影見る
目の端に映る紅、桃に白。君が好きだと言った秋桜
棘刺さる胸の痛みを誰や知る ムクドリのように色には出難きに
外にいて見るともる灯の暖か ....
『シッコ』だってゲラゲラおもしろーい訃報を伝える手紙も増える
ロボットだから、といじめ続けていたら死んでしまって学会大騒ぎ
1m50のバーを跳び越えてそのまま自分のベンチに戻る ....
無気力な日々を過ごした助手席で明ける夜から逃げ続けていた
草むらに仔猫のように丸まったビニール袋が孤独をくるむ
光無き音の世界の悪夢なら早く醒めてと手を震わせて
口走る言 ....
夏だから?違うよいつだってすっ裸で寝ているよ阿呆だもの。
なーんかこんな日にケンカ見てるとうりうりするよね馬っ鹿じゃないの。
打ち水のお姉さ ....
「蒼い旋律」
記憶の中から抜けて舞う譜面一枚奏でてみれは゛半音の思い出
セロを抱え閉じた目の中咲く花の絡む紫苑は夕闇の弦
放課後の音楽室でくちづけを交わ ....
「愛というハンバーガーはありますか」
マクドのバイト よわりスマイル
「君が好き」
それを言うのに
あといくつ
フィレオフィッシュを食べればいいか
あわよくばマッククルーに ....
コードぶち切りPC振り上げ窓からぶん投げいらねえ!こんなもん。
ケータイ停滞手痛い失恋FUCKIN’ぶっ壊せそんなもん!。
体温気温室温オー ....
線香花火よりもはやく落ちるナホのナミダも効かない「あいつ」は、
知らない水着の跡「誰と。」とは訊かれず裸にされる太陽の下。
シー ....
かわいくて
おりこうさんで
忠実で
チワワみたいな
彼氏が欲しい
ミニチュアの
ダックスフンドならいいが
短い足のオトコはゴメン
かわいすぎ
....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水
自分でもよくわからずにつなぐ言葉タイトルという鎧は要らない
奪われた約束までの昇階段 枷を片{ルビ瞳=め}に数え続ける
君の名を叫ぶ周波にふらついて砕けた硝子は星の模細工
慰めで引き剥がされた青のフェイク{ルビ鎖状=さじょう ....
紙飛行機の届く距離メールで飛ばす「さっきはごめんいいすぎた。」
ひまわりの背を追い抜いた彼を息子と呼べないもどかしい夏。
夜ごは ....
月光も揺らるや海の真ん中で無き夢となり朝日を待つか
一人では死にきれぬ故か入り来た部屋の夜虫をまずは殺して
寂しくも悲しくもないよただ、ただ暗闇がずんと来るだけ ....
悪霊に息の根を止めかけられて目覚めし夏の夢の暗さよ
声高に客呼ぶ声に客は無く
山の如くに蟹を売る店
降りそうな空を支へて木蓮は
仁和寺の庭に煙るごと咲く
尼寺はどうだんつうじに囲まれて
静かな一角春陽をまとふ
雑踏はめっきり ....
灯(ともしび)を 日々省みて
静寂に ため息しては
閉ざす瞼よ
山羊のように思い出の写真熱にして歩けないから壁に踊らす
さよならを
言うタイミングを
見失った
あのときいきなり
クラクションが鳴ったから
「ツイン・ブルー」
エヴァー・ブルー恋に名前を付けるなら見つめあい回す地球儀の色
夏休み残りの日々を数えつつ青ばかり塗る絵日記の色
「おやす ....
「海恋し潮の遠鳴り・・・」
瑠璃の雨洗いざらしのシャツを染め忘れえぬ日の海へ誘(いざな)う
夏座敷懐かし祖母の生家にて薄き格子のかげとまどろむ
逆光に揺れる向 ....
沈むのか
登りゆくのか
茜色
この陽光よ
暁であれ
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