交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る
自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側
助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目
怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
初回だけフリータイム 500円
ホストお茶出す 良いお手前で
不細工で醜いだけの天使なら堕天使じゃない あたしも泣かない
珈琲の湯気ひゅうひゅうと茶化す影跳んでしまえばいい 冬は来る
目に見えるものがいいぬくもり ....
その春は{ルビ野上=のあげ}の浜も光満ち風の最中に君はわらひぬ
黒水晶
白の矮躯(ワイク)に
定まりて
「覚悟」と「誠意」
双眸示す
奥底の
凍える瞳
過去の霜
掌触れて
移す体温
意味と意義
見出だせず心
細動す
....
手作りの食器に宿る魂が買いたい人の心を掴む
成長期
パパには内緒
濡れる影
闇を照らさず
猥虐に啼く
子は減りて 少子化の世と 云ふけれど
子どものやうな 大人ばかりで
背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時
どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って
ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
上昇だ
もっと高くへ登りましょう
君と二人どこまでもいける
殺したい
ああもうあいつ殺したい
殺すしかない殺すしかない
悲しいな
涙を何でぬぐえましょう
暴力反対戦争反対
....
「天国と地獄」なんて振り幅の広い恋にあこがれて咲く
片すみで温めすぎた恋心冷たい指先ひらいてにぎって
「今日きみを思った時間10000秒」なんて数値化できない愛しい
君の ....
初夏〜秋
初夏よりも光る男が耳に触れそっと私のピアスで遊ぶ
瑞々し背中に並ぶ脊椎を一つ一つ数えて眠る
マスカラをしない瞳が好きだというそれは誰の瞳の話?
背中から ....
「具体的な症状をおしえてくれますか?」 「彼があたしを苗字で呼ぶの」
腕枕ナチュラル導入委員会 寝返り30回 もう朝だし
振り向かせたいから 『か ....
白猫を倒しつ腹に顔うずめ息をかけしが足蹴にあひぬ
左目を飛ぶ小さな蝶は、私を影だと呼んだ。光は誰か。
漂いを続ける街灯の欠片は、いつもの空にただ沈んでる。
波打つのは私の足か ....
夜明駅過ぐればじきに夜明ダム鏡のごとき水面眺めつ日田を去りけり
しろい指と遊ぶ君のさらさらとした前髪に惚れた
届かぬと 知りて歌うも 痴れた事 取るに足らぬを 嘆けど虚し
罪と罰 好きの埋むるを 月もせず 頬の温けさ 指に残れり
綱渡る 道化持ちたる 傘ならば 雨の降る震 君の笑うか
君が為 ....
逃れんと 緩しを乞うに 兵の 踏み越ゆ骸 想うが如し
時として 矢刺しき人ぞ 道と化す 踊り疲れて 樹下に眠らん
標には 知らぬと刻め 墓の道 幾度契れど 糸も容易く
夢現 街灯のみ ....
必要か?
共感、理解
賛嘆の雨
夢を診る民
医師の真似事
(気に留める価値もない)
サーチライト君のまなざし射抜かれて
私の愛も浮かび来る海
夜海の波うち際に刻まれる
星のなまえを覚えてねむる
永遠の星を探してしずむ船
嵐の海に記憶も ....
狂おしく 金木犀の 香る夜
君との時を 抱きしめながら
愛おしく 切ない想い 溢れ出す
確かなものは 得られない侭
夜の淵
墜ちた「昨日」の
流した真紅
暁となり
闇を染めゆく
(朝)
高く高く
蝋の羽根など
掠りもせぬ
火に入ることすら
叶わぬ地虫
(昼。飛 ....
テーブルに永谷園のお吸いもの秋の日差しに湯気の立ちけり
言われたの 「惚れてるんだね」
認めるわ 如何しようもなく 馬鹿みたいにね
キスぐらいさせてくれても イイじゃない
ワガママぜんぶ きいてきたのに
悩むのは好きじゃないけど
昔からささいなことで悩んでしまう
秋過ぎてストーブ恋し
蕎麦屋にて コートほすてふ 雨の戸隠
辿りつかば 辿りつかばと吠えている
神に抱かれし君のもとへと
運動会天井低き雑貨屋のがらんとしたる店の中かな
霏々と降る、雨。黝いparanoia不協波紋よ咲かせ憂鬱
信号の点滅さえも響いてる月の爪痕冴え渡る夜
加速度をゆがんだ都会(まち)で確かめて スカイラインへ突き抜け ....
最期の日 同じ場所にて 待ち合わせ 違っていたのは 二人の気持ち
離れ行く 幾つもの星 瞬いて 時の重みに 戯言が出る
重い月 離して遣れば 浮かび行く 見るには絶えず 言葉を飲み干す
....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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