白空のヒビは街路樹の冷たい手 聞け言の葉の声をココロで
外套の襟をかすめる単音のグロリア今宵は木枯らしのイヴ
待ち合わせ ほんとは早く 着いたけど わざと3分 遅れてみたの
待ち合わせ 仏頂面は 照れ隠し 昨日何度も 練習したんだ
窓の外 恋人同士が 歩いてる あたしと君も そう見えるのかな
い ....
買った父が誇らしげに笑う。ぎゅっとつまった、初みかんの味。
暮れどきに見た木の、やわらかな色彩に、心からこの町をいとしいと思う。
天気予報見ずに失敗した、とふるえるあなたに、この赤いマフラ ....
「《本当》は
秘めてこその本当だ」と
言わんばかりの
嘘つきあなた
黒板の日直欄は空っぽでもう聞こえない幼い号令
すみっこでカロリーメイトをかじってる後ろ姿に見覚えがある
段ボール製のアポロの操縦桿左に倒して難破しようよ
....
今年もまた
やってきたんだ、
クリスマス
何をお願い
しようかなぁ??
そうだなあ
君にいてほしい
去年と同じ
何もいらないよ
隣に君が
いてくれたなら
彼女と僕が
....
逆さまの絵が文字になり唱になり降り来るを視るひとりけだもの
かけらからかけらを生むはおのれなり触れもせぬまま砕きつづけて
水涸れて見えぬ片目に見えるもの ....
みかんみかんみかんあ・な・た・の・み・か・ん!ほら口の中がすっぱくなった。
あははははははは自分の急所もそこだから刺せないんでしょ?えいっ!。
囚わ ....
何気なく「おはよう」なんて言わないで声が震えてオーバーリアクション
初デート肩を並べて歩いてもあなたの歩幅は速度オーバー
長電話疲れてるんならやめればとオーバーオールのあのこが唄う
....
この恋は無色の花火だ
きらきらと焼失してゆけ
plastic piece
終電の流線形の窓の灯を数え切れずに途中下車する
くずかごに名前をちぎって捨てる朝
涙はなんで ....
すれ違う 落とした視線 見つめるは
ただ一度だけ ふれた指先
{引用=
フォークダンスは学生の特権だと思う・・・
}
....
枝の端に
咲きぬ君に目もくれず
落ちたその時
恋初める僕
裸より下着姿がエロティック 垂れたお腹と透けた陰毛
彼の居ぬ時に美代子と愛し合う「帰さないわ」と言われ怖くて
「桃ちゃんの子どもが見たい」と言ったのは彼ではなくて美代子だったね
首筋 ....
西暦の未来分だけ過呼吸になるというなら(青い背中は、)
「ぼくという、きみというのも青までね」イヤフォン越しにゆらぐ終着
平坦な青にまみれる朝を見たあなたの声にふれてはさめる
....
身から出た錆を口から吸い込んで 酔えば初めて 血は赤くなる
雪に塗れるガキ供も真夏の夢を見ているだけさ ループループループ
彼らは誘蛾灯のようなコンビニの窓硝子に陳列されて寂しい夜を過ごす人種です
夜というものはベッドの上で誰も ....
今度こそ
今度こそは と
思うのに
結局ぼくから
おやすみコール
乾杯のグラス持つ指に触れたい 苦味も好きと言える日までに
まだ知らない ジントニックのその味も それを味わう その唇も
泥酔を希望してみる 空グラス 氷を砕くあなたの口元
....
コガラシがまた波たてる
小さい僕
夜空の水槽木の葉泳いだ
木枯らしの
通りし手など
要らぬだろう
君がために
懐炉を握る
冬の気が
流るる街の
辻に立つ
石焼き芋が
鼻先に吹く
街路樹の
冬に絡まる
えるいーでぃー
....
東京に行けばゴジラが出るんだと本気で恐れた幼かりし日
『ゴジラ』
いつだって引き出しだけは片付けて青い頭の「誰か」を待って
『ドラえもん』
コロッケをお昼休みに食べながら睡眠不足の瞳 ....
「NO」言えぬ日本人だが一度くらい「だが断る」と言ってみたくて
控え目に言っても「ダヴィデ像」くらい 俺ってイケてる男だよなあ?
モッツァレラチーズとトマトはよく合うと イタリア人のシェフ ....
無人島にひとつだけ持っていくなら あたしのことを嫌いなあなたを
忘れてた振りしてポケットの毛糸でできたそれを純愛と呼ぼう
ドーナツを食べたあとのくちびるに積 ....
堕ちてくか
あがっていくか
本人しだい
だけど
あなたを
たすけたくて
散りじりに
なった 落ち葉を
繋がりに
たとえるなんて
とても 陳腐で
だけど
夕影がひたひた伸びて心ぼそい
手の鳴るほうへ手の鳴る{ルビ方=かた}へ
最後まで残るこわさに二人して
遊びなかばで遁げるたそがれ
終わらない遊戯にも似る夕暮は
....
日々過ぎて無言の声の荒れ様に{ルビ正常=まとも}なものの異常さを知る
つながりは有るのに無いも同じことそのままでいるひとりしている
咆哮の色もかたちも変 ....
メメントでクワイエットで今行くよ白い鍵盤飛び越えながら
本当のあなたはピンクレモネードに透ける部分のことだと思う
二次元で暮らしたかっただけなのに知らない人の名前が増え ....
あなたの隣で
あなたの暖かさを感じます
ふたりでひとつのベンチに
ちょっと狭いけど
こんなに幸せなことはないでしょう?
あなたもそうだと思っているといい
これからも
....
花言葉
名付けし人の
恋路などを
思って寄り添う
車道の縁
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