冬枯れの
枝の指より
こぼれ見る
白い半月
心 温め
肩すくめ震えながら来る君の寝癖の髪に落ちる初雪
珍しく愛を欲しがる駄々っ子に握りつぶされこぼれたい骨
呼吸止め君待つその一瞬 壊れたいより壊したい衝動
なめらかな君の胸に耳寄せる ....
13番 サーティワンならアイス屋ね、とひそかに触れた君のユニフォーム
夕立を追うように駆ける君に呟いたのは 『風邪ひかないでね』、届いて欲しい
はじめては親指震えたEメール ....
二年間温めてきたこの想い今言わないと行き場失う
伝えても僕の気持ちは届かない?恋の女神が男を選ぶ
「好きです」と言ってしまえばもう終わり相手の答え全身で聞く
っくすしてから恋をして失恋したらあなたでオナニー三昧。
ごめん今日はその気じゃないの(さっきジョニデでオナニーおなかいっぱい)。
「いつも誰 ....
目に見えるものには私が見えている 見えないものに見られていたい
夢の中で君が泣きやまないことを遅刻の言い訳にした月曜日
大吉の籤に埋もれて死んでみる あ なん だやっぱり生 ....
ハスキーな瞳の夢を抱いて寝る執行猶予がきれる前の日
エイエムと言う名の午前に永遠と言う名の嘘に呑み込まれそう
街灯に群がるみんな寂しがり だからそんなに独りなんだな
....
傷ついた黒板にチョークでキキキと悲鳴を書いた聴こえてますか?。
感情が通ります白線の内側までお下がりください「バカ!。」
口数の少ない入り口 ....
ここまでが皮膚ここからは粘膜と褥にて解剖学の夜
ゆらゆらと灯籠廻るわたくしと死者とを分かつべく廻りたり
世界中で僕が一人になるまでは椅子取ゲームの音楽はやまない
眠りたるをんなを残 ....
爪先のパールピンクから鳴る音を聞いてみたくてそっと指置く
漆黒の百合のような髪揺らしマークシートを塗っているひと
途中なら何色とでも言えるから回し続けるグローブジャングル
....
マシュマロの軽さで君と交わった優しい音のするこの部屋で
窓の外月のメロディー聴きながら繋ぎ合わせる昨日と今日を
おやすみと笑顔の数は数えない信じたいからもう泣かないよ
見えぬ鳥いだく重みに耐えかねて歩み止めし時そは飛び去りぬ
一枚を破いたはずが二枚なりお前をどこに葬ればいい
あなたにはあなたの石がわからないあなたの水に削れ ....
非常識ゆびの動きに旋律す何に喩えておんがくかたる?
飲み込めば海どこまでも海岸す遠い夜空に沈む航海
逆らえばごろっと未完こぼれだす胸の意識の底の明日の
....
せりなずなもはや野山で得れぬものあかぎれ知らぬ手の買う七草
母の言うごぎょうはこべら忘れればいっそ帰れよ病で家に
白がゆで満ちる鍋こそほとけのざ黄色の匙で母から子へと
いぢわるをする ....
口ずさむ歌も亡くして冬の海に君を葬る(雪降り止まず)
ウエディングドレスの尻尾に水色のポストイットで貼れ祝婚歌
少年よゆめゆめ忘るることなかれ『御婦人はみな理不尽である』
これはつ ....
雨の中ドラムを叩く僕がいてピアノ奏でるきみがいる海
風の無い丘でうたた寝 ねぇここは風の駅かと聞いてくるきみ
ねぇ誰か教えておくれどうすれば僕は靴下を食べずにすむか ....
桜
僕たちの最初の声が本当に欲しがったのは何だったのか
{引用=羊水の中で足掻く胎児は
魚類に他ならない
僕たちが生まれたとき
本当に欲しかったものは何だったのでしょう
どうして ....
逆立ちで見ている蝶がひらひらと空へと墜落してゆく絵画
音楽はすでに秒読み棺から指揮者は水となってこぼれる
ハイウェイを夜と名付けて人見知りばかりしている ....
浅ましい魚に餌を
やるように君は俺に
言葉を与える
一年を健康無事故で過ごせるよう
一家の和楽祈りゆきます
職場でもまた地域でも実証を
示す行動一年貫く
信頼と友情の輪を広げよう
自分が成長人を励まし
並んでいる箱の中にて細々と使いこなせぬ紋切り型を
{引用=美しい涙に沿って目をさがす
by oldsoup『内部ナイーブ』}
方舟は沈んだきみのゆびも絵も僕のなみだもノアの見る夢
....
曇る窓、雪、陰る月、つたう指、キス、キス、何かの足音が恐い
クレヨンの白で塗り絵を塗りつぶしひっくり返してどこにゆけるの
落下する教室で身を寄せあってたった二匹の兎だったね
透明なプ ....
イブの夜に彼女にあげたキスマーク 不埒なサンタクロースは俺だ
クリスマスケーキを食べたその直後キスして聞いた「ねえ、甘いでしょ?」
{引用=
ちなみにクリスマス前の五七五はこちら(昨 ....
さぁ、主観デラシネにして海の絵にキリンの首をくわえてみせて
花の名をたった無数の花の名を思い出せづに死ぬものがたり
目を閉じて夢のほとりに佇んだきみの両手に紫を置く
....
いつだって、囁く愛とは反比例。きみからの電話、「好きだよ」の言葉。
起きてると、たまに気付いて後ろから抱きしめてくれた。温かかった。
キスマーク。見えないとこに残す事さえ、きみの許しはでな ....
黒と赤まとって白いこんにちは 音は存在してるとゆうの?
高低の激しいおんがくだだっだだっぴろいのはらに吹きぬけて冬
階段を転げ落ちれば痛いけどマンホールはどこまでも暗い
....
{引用=(鍵盤が駆け上がる夜、/ガラス片、/鉄塔/に続く紅の、足跡、//)}
裏側はどうなってるかわかりません そんな理由じゃ嫌わぬ 月よ
差しだすとき、グラスの中身は原液です。 ....
風のかがやきとセピアを追いかけるようにくるるるらせんを描く
あっ銀杏仲良く囁きあってるねあれは秋の置き土産なの
後にも元にも戻れない路上のニュースペイパーサクサク言って
....
イブの夜に赤い炎をイメージし生きていることラッキーと思ふ
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