{引用=クラクション、に、囲まれている。耳が痛い。}
スクランブル交差点の真ん中でシマウマが何度も轢死している。
深海から光を捜す。眼は閉じた。
体中の臓器が潰れていく。 ....
青色を知らない子供になんと言お?海の色はと聞かれたときに
結局はさかなの名だと君は言うアイという音コイという音
朱鷺色に染まった爪に憧れる10年経っても子どもは子ども
{ ....
冤罪で
しょっぴかれたく ありません
男子専用車両をつくれ
夕焼けの色 頬に下さい
過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君
絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく
巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃにな ....
風邪襲い壊れてしまうこの仕組み、いつも初めは母の幻聴
羊水を泳いでいるよう熱に酔い、あ、あ、あ、あなたの声が聞きたい
午後の日に熱は素敵と侵食し、おっぱいが少し冷たいと知る
よ ....
連絡を
待ちつづけては
せぬ気持ち
ゆるりと分かる
一ヶ月目
気持ちとは揺れて動いて変わるもの変わらぬものはただ君が好き
「あの海は何色ですか」
「鉛色」
「かもめの羽のような色です」
「あの空は何色ですか」
「真珠色」
「冷たい霧を重ねた色です」
真っ青なダッフルコートは私より目立っていないか不安なのです
何一つ自分が見つけられなくてグリーンスリーヴス変えぬ着メロ
みんなとは違う私を見せたくて ....
しらしらと騒ぎつづける常夜灯。白ちゃけた腕と、シーツと、骨と。
言葉なく羊の群か葬列か 食堂へ並ぶ人々の背中
膏薬を塗りたくっても痛いまま白いカルテと暦を散らす
....
新雪に
軽くステップ
大人気ない?
空を仰いで
ついでに食べよ!
雪が降る
「きれい」と感じる
心が戻る
君を許せて
自分も愛せて
白銀は
明日も示さず
語らな ....
like(好き)とlove(愛)全てはLから始まると笑っていう君はliar(嘘つき)
人知れず二人は惹かれ求め合い{ルビ永遠=とわ}の誓いは鏡の中に
彼女とは正反対の愛だから チャ ....
天を問う声に季節はすみついて羽はだいだい地を駆けめぐる
おのが目に降り積むものを焼き払え隔たり持たぬ点灯のため
くらやみにうごめくものを虫と呼ぶひかり求めて ....
クレーン車のフック空荷で巻き上げられ冬の日暮れの月に届きぬ
{引用=
夜
}
水底で送受信を繰り返すようなあなたのさびしさが好き
水道水注いだグラスを一度きり鳴らして僕らは夜へと、流れて
満月の灼熱のようなかなしみに入水してゆ ....
酔っ払いは電柱をゴミ以下だと思ってるからあのような愚態が晒せるのです
JUDY AND MARYのマリーとグルになりジュディーを倒す旅に出かける
いじめっ子も学がなくては、「じ…侍り」 ....
天井のすぐそばで寝る北枕下の男が南なるゆえ
すれ違う キミにあげれぬ チョコレート
冷蔵庫の中 ひとり冷えつつ
チョコレート ほろ苦き想い 抱きつつ
戻れぬ想いで 自分の口にす
あたたかな あなたの笑顔で ....
冬型の気圧配置を見てるよう、穏やかに君、強かったりする
拝啓と綴る手紙の確かさが、チョコレイトより君らしくある
この空と夜が導く{ルビ静寂=しじま}さえ盗めば春と予告状だす
焼酎に水 ....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
....
靴箱に ぬか喜びのチョコレイト
同じ苗字のモテるヤツ宛て
この時期は
ダジャレみたいで嫌になる
「千代子」という名 隠す如月
チョコレート一生貰えない手相
生命線は やたらと長い
....
コンパスは曲がっていびつな丸だけど繋ぎあえたね みぎてとひだりて
荒野から帰れない人の手を引いて一緒に迷える勇気をください
空も海もポストも電車も燃えていて誘爆するまであと1回のキ ....
コンセントから漏電した原色の((わすれないで))はフィクションとなり
凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話
壁 ....
天気予報明日は寒くなると言う庭に豆まき戻ったあとで
不幸なのか幸せなのかを悩み出す気になる人のいる二月
白雪を見ぬままかおる梅の花故郷の山は今日も真白ぞ
意を決し
送信するも
返事みて
壁 的にする豪速死球
気まぐれ丸めて野良雪だるま家族をさがして彷徨い溶けて。
こんこん野良雪こんこん街に降れぼくの家族をつくっておくれ。
にゃーにゃーねぇねぇそこの三毛の ....
防水が付された言葉の鈍角が扉を叩いているのを見ていた
ロシアンティー陶器の縁が欠けていて言葉は絶えて積もる骨の春
精巧なデコイを彫った。単音の別離はかちりと錠を回した。
....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて
『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた
ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
こんなにまずい酒は久しぶり吐き出したい程
正しさは正義じゃない
あの人は私を遠回しに知能が低いとゆったのよ
私笑った
一日で私の凡てが分かったの
あなたの自慢はもういらない
警 ....
君の胸で飼われるうさぎになりたいと思う今日から欠けてゆく月
思い出を糸玉にして絡めとる 躓かぬよう掬われぬよう
耳たぶに可憐に小さく花咲かす君の愛するパールホワイト
我の ....
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