リセットと書かれたインターフォンを押す顔も知らない恋人の笑み
はじまってしまう毎朝第一話今日も繰り返しましょう昨日
着実に春は予感を追い越して気づけば葉桜ばかりの恋 ....
愛なんていらない
あなたの睡眠薬もっとちょうだい
トリップしたいの
人でなし
顔も見たくない
ちょっと何?
肩押さえないで
…
そこでキスする!?
ニホンノコト
カ ....
幾度かの春を迎えてみたもののリセットした振りまだ知らん振り
あの晴れた日の出来事が第一話なら明日の朝は何話目かしら
手を引かれ新たなホームへたどり着くそれすら何度も忘れぬように
....
さようなら 将来に死に装束を着せたすべての心臓たちよ
他人から見れば大したこともなく第一話ばかり毎週流す
分岐点で失敗→リセット…そういえばセーブした場所なんて ....
宵闇に
月待ちきれず
三月の
舞い散る花びら
白き木蓮
三月にリセットかけて天気予報シーズン最後の雪が降ります
電車内つよく窓を打ち時折光る座席のひとよ気づけ第一話に
ずぶ濡れで風邪をひかない春が来て着のみ着のまま傘も差さずに
水たまり段 ....
着ぐるみの中にはいます縮まったぼくの明日と遠ざかる日々
さくらさく通学路から第一話歩みはじめていたはずですが
水たまりにピンクの傘でラクガキを。あそびゴコロが大事なんです
....
出発を告げる笛の音 闇を裂く 背中押されるままに乗り込む
さようなら 吐息の窓に書いた文字 消えるころにはすべてが終わる
逆向きの電車に乗れば初夏(はつなつ)の第一話まで帰れるはずだ ....
桜咲く
恋のいろはを知らぬ子ら おずおずキスする様を見守り
桜咲く
乙女の証破られし女の恨み籠る血吸いて
桜咲く
見果てぬ地にていくさする恋人待つ身いつか変じて
桜咲く
学び ....
ぴったりと 綴じるのはいいけれど 6センチ 中身も一緒に厚紙切れば
「第一話・名もない色」と書いてみた。二年と五日前の扉絵
漁火というたましいに導かれ浴衣のうさぎ逃がすわだつみ
王冠を貝に譲ったソーダ水だまりこんでた午後がいとしい
消 ....
何を指して倫ならずと呼ぶのやら 今はあなたの乳吸うばかり
ラブホ出て逆方向に去るふたり 振り向く男 振り向かぬ女
男などいらぬと笑うプリマドンナ 今日も酒場でディーヴァをくどく
飲み ....
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸
さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない
「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
リセット後はじまるはなしさようならこんにちはまたいつかどこかで
第一話はなしはじめるひとがいて階段下でみんな聞いてる
着いてるの着いていないの君の足1ミリメートル浮いているんだ
水た ....
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声
失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット
くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ....
親指の爪割れるほど押し込んで戻らなくなったリセットボタン
第一話読み捨ててまた新しい本開くよな生活の果て
ショッキングピンクのコートでナニゴトか挑戦をしたつもりになってる
....
重なった指、ブラインドから漏れた光、第一話、春、終わりの始まり、
さようならカシオのG−SHOCKカシオ以外のG−SHOCK君以外の僕
着席のベルは空襲警報みたい、みんな笑って ....
誰もいない公園のシーソーでかたんことん魄とあそんでる。
ジャングルジムの上飛び降りて着地して弾ける魄まぶしくて。
砂場に書いた第一話さらさらと風に撫 ....
雪解けて東京くしゃみやかましく
春さえ逃げ出すこの始末なり
春の風笛が鳴ったら合図です羽根を使ってダッシュしなさい
さようならちょーく・いす・つくえ・らくがき・あのひとのせき・あのひとのかげ
リセットボタンをガチャガチャ押しても散りゆく花片はもう戻 ....
おしまいと決めてひとりでながす夜 慣れたアドレス暴れるけれど
見栄張りで 豪華に嘘をついた夜 ショーウィンドウ見るのが怖い
さよならと別れを告げる友だちの 妙に気軽な声 ....
一年生手を挙げるクルブシだけが覚えてるハーメルンの笛
前髪をピキンピキン切ってゆくハサミ歩き出す水たまり春
球体関節人魚のたましい夜中タマゴはつるりと剥ける ....
あの襟を 整えてみる 心にて 生まれしヒロイン 凛乎たる風
{ルビ温=ぬく}き陽に メトロノームも 居眠りす {ルビ幽=かす}かに聞こゆ {ルビ古=いにしえ}の歌
旋盤が 削り出す ....
人生のリセットボタンがあったって押した誰もが覚えてなくて
しっかりと波を作れよ第一話、波乱もないまま終わらぬように
終点に行き着いた彼女バス降りてドラマは遠く走り出してる
....
つま先に続く未来と対峙する 不安に引き裂かれそうになる
独り 独り 独り 独り 俺の未来はどこまでも独りぼっち
二人はきっと同じ生き物なんだ 孤独な僕と 孤独な君と
朝を ....
憧れの
人の第二の
ボタンを貰い
心に咲くは
牡丹の花よ
目を閉じて君を感じる夜の音甘く静かに時の滴る
ひたひたと君が浸透した体溺れはしない自分自身に
夜の度形を変えて現れる月も今日の私を知らない
えいえいと刺すよな寒さ丸くな ....
背中から吐息まじりの抱擁に嘘と強がり脱ぎ捨てていく
全身にキスのシャワーをくれるより心にひとつキスをちょうだい
長い髪揺らして君を征服する今夜は男になった気分で
....
左手を絡める鎖で身を飾る誇りを嘲え白い太陽
乱気流放つ引き金緩いまま「後追い禁止」の標識を刺す
置き去りの景色を胸に滲ませたセンターラインはためらいの色
逆風 ....
今はもうママと呼ばれているのかな 青い時間を過ごした君も
寄り添って居るつもりだったあの頃の思い出が今俺に寄り添う
あの頃は早く大人になりたいと言っていたよね俺もお前も
....
短歌
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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