SLの汽笛の音が響く時昔の未来が見えた気がした
「あ、から始まる季節つくりたい!辞典の最初の方に載せるの!」「もうあるよそれ」
窓ガラス滴る雫数えては不実な愛を嘆き悲しむ
雨の中傘もささずに飛び出せば君に出会えるそんな気がした
レインボウ追いかけて行くよどこまでもいつか君にたどり着くまで
紫陽花の冷たい青は君 ....
鮮やかにアジサイの色満ち満ちて伝道に妻と訪ねし家
水無月の午後の風頬吹きて妻と訪ぬる坂本の街
日曜の会場に人あふれ聖書を語る若きクリスチャン
空は澄み
ふたりを別つ
霧が晴れ
言葉が消えて
あなたも消える
現実を避けているから私には恋の予感も感じ取れない
スコールの様に涙を降らせても割れた心は満たせないのに
夕立を導くような雷が胸に落ちれば愛に ....
水やりは長靴と傘出してきて大きな虹をくぐってあそぼ♪
梅雨空に架かったトンネル病室の窓から見上げる「…くぐってみたいな」
ほら、夏の風が吹いてる今日なので、ちょっとお先にしつれいします
半袖にしようかなんて君が言う、まだ夏遠い父の{ルビ永久日=とわび}に
あついね、が半音ずれるアクセント、夏が呼ぶから君の街 ....
内に棲む獣を宥め寝かしつけ好き勝手するビール片手に
洋服を脱ぐかの如く性格をすらりと変えて男を騙す
「どうしたの?赤土みたいな顔をして」元気だなんてとても言えない
もういいよ電話もメールもやめようぜ言った奴から「アド変ヨロシク!」
空箱にカマキリ飼っていたはずがいつの間にやら ....
じゃがいもときゅうりとにんじん ばあちゃんの「ポテトサララ」をゆっくり食べる
火星から来たのねきっと 突然に怒る男をぼーっと見てる
ドキドキと汗で疲れて起きた昼 破れんばかりの夢を ....
銀縁眼鏡
磨く前から
粉が飛ぶ
廃墟百年
あるじは見えず
たんぽぽを
ギュッってしたく
なったんだ
まるで君の
ようだったから
王子祭毎年秋に行われ黄色の声が一位を選ぶ
限りある命静かに終わらせてあの世に運ぶ眩い光
朝焼けが星と月とを溶かすから
君の左で 右手繋いで
ふとんから はみ出した腕の白さに
はっとする朝
夏が始まる
この夜が朝に染み出て消えぬよう
追いかける日付変更線 ....
いつのまに
夏みかんは
君の味
青年のヤンキー少女へすがりつく異国の街角金髪な闇
履歴書の渡す自分に行き交いに車の窓に束ねられた雨
いるホテルウミネコのいるベランダのいろいろに犬隅にて眠る
「火曜だから火事なのよ」ってくちびるは誰への意図でうるんでいるの
薬にも毒にもならない恋なんてお前が言うな すみれを喰らう
はじめて言い負かした日の枕元に大量の空メール飛んでくる
....
左肩重たい思いのしかかるオシノさんから離れた後で
鏡越し見えた姿はベレー帽「わすれてはいけない」声がした
路上にて愛を売るのが仕事だとオシノさんの書く字は小綺麗
神棚に住み着く祖母の ....
おふぇりあをつきおとせしはことばかな。このまどわしのことばにくめり。
冬の空、オフェリアあざむきさむざむと、恋し心の血のにじむ空。
幽霊は高殿たちていいはなつ「汝が母の咎わすれまじ ....
風揺れるお花畑に蜜蜂の
羽音近づく目を閉じる
丘陵を吹き上がる風胸に受け
我白き帆なり海原を越え
奥深い入り江に船を走らせて
....
双六の板に振り回されているようでアタシの意思はあります。
みなさまがどこにおるかはいざしらず。アタシは「振リ出シニ戻ル」双六。
その遊び最期の時はどのようになる ....
今朝の思い
早き朝妻が車の出でゆくを帰り待つぞと呼びかけて立つ
朝夕に神に仕うる身の幸を思いつ今朝も聖書を開く
春の陽が豊かにそそぐ今朝の庭妻の手植えの草花かわゆし
君に触れ、焼けた小指に水ぶくれ
さみしと裂けて飲み干す声を
白雨や
ほつれたる心に
針千条
叶はぬ夢みし
罪咎めたり
村雨に
道を違へて
涅槃坂
逝きつもどりつ
吾にもかへらず
闇惑ふ
私雨に
濡れそぼる
褥よせたる
....
この豪雨ゴビ砂漠に降らしたら数種の生き物絶滅しました
雷の母は黒き積乱雲どっしりかまえ頼りになります
死者たちもあわててこちらに引き返す三途の川が氾濫してます
....
驟雨来る南の風にハイビスカス
揺れて揺れて燃え咲き出でて
石垣に焼き付く太陽音も無く
ハイビスカスは一つ花落とす
ジリジリと攻め来る太陽昼下 ....
紫陽花のトンネルくぐる梅雨だめし ビニール傘が今日は好き
プラスチックの指輪をかざす薄暮の押入れ 胸にうちよせるうそつきの快感
雪解けの水がつるり、と窓にいて
陽射しはひらり
春、うたまつり
じわ、
じわり
布団を抜け出る子のように
ひとつ、ふたつ、と三月の砂利
太陽に追われて ....
知りたくないことだけ聞こえて来てる気がしていく大人になっていくから。。。
いつからか知らないふりを覚えてたそんな大人になりたくなかった。
こんなこと知らなければと思 ....
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